国際学部留学と国際交流

国際学部の留学について

国際学部の学生は、外国語の習得や海外に高い関心を持ち、春・夏休みの海外研修や半年から1年間の長期留学などのプログラムに参加し、語学はもちろんのこと異なる社会/文化に触れて学生時代をより豊かなものにしています。

留学等のプログラムは、国際交流室で行う大学主催のものの他に、国際学部が開発したものがあります。
留学先で修得した科目の単位認定を行っています。また、海外研修プログラムは「自己開発」の単位として認定できます。

留学帰国生・卒業生による体験記・講演録

国際学部主催 短期語学研修プログラム

それぞれの枠内をクリックすると体験記がポップアップします。

国際学部の国際交流について

フルブライト招聘講師による授業

国際学部では、長年、日米両政府の拠出金によって運営されている「フルブライト招聘講師プログラム」により、米国の大学から派遣されたアメリカ人教師による講義を開講しています。

フルブライト招聘講師は日本全国の数校の大学にしか派遣されませんが、国際学部は、ほぼ毎年、その派遣先として選抜されています。

米国の大学と同様の英語による生の授業を受ける貴重でかつ刺激的な機会であり、フルブライト招聘講師の授業は学生にもたいへん人気のある授業です。

2019年度
オハイオ州ヤングスタウン大学の政治学・国際関係学部学部長 ポール・スラシック教授

  1. 火曜3時限「アメリカの政治経済」
  2. 火曜4時限「Contemporary Global IssuesⅡ」

2021年度
インディアナ州アンダーソン大学歴史政治学部教授 ブライアン・R・ダーク博士

  1. 金曜2時限「アメリカの歴史I」
  2. 金曜3時限「アメリカの社会Ⅲ」

2022年度
アリゾナ州アリゾナ州立大学テンピ校統合教養学部上級講師 ケリー・D・ネルソン博士

  1. 月曜3時限「アメリカの社会Ⅰ」
  2. 月曜4時限「アメリカの社会Ⅲ」

2023年度
カリフォルニア州ウィティヤ市ウィティヤ大学社会科学群心理科学部准教授 クリスティーナ・スコット博士

  1. 金曜3時限「アメリカの社会Ⅱ」
  2. 金曜2時限「アメリカの社会Ⅲ」

国際交流

専任教員の研究活動などを通して、学部においても国際交流の場が展開されます。

最近の実施一覧

2022/12/9 【国際学部】インガ M. W. ニーハマル駐日ノルウェー大使をお招きし、講演会を開催しました
2019/7/2 【国際学部】学部講演会を開催しました(ショーレ・ゴルパリアン先生)
2019/6/27 【国際学部】海外研究者ベンヤミン・ツィーマン教授が客員研究員として来校されました。
2019/5/9 【国際学部】フルブライト招聘講師ポール・スラシック教授による論考が米国CNN放送の公式ページに掲載されました。
2018/2/19,23 レベッカ・ハーバーマス教授(ドイツ・ゲッティンゲン大学)の講演会が開催されました。
2017/9/23-24 ドイツ現代史学会(基調講演:ウーテ・フレーヴェルト、マックス・プランク人間発達研究所教授、ほか)
2017/7/15 日英国際交流イギリス理想主義ワークショップ(コリン・タイラー、ハル大学教授/ジェームズ・コネリー、ハル大学教授/デービッド・バウチャー、カーディフ大学教授、森達也博士)
2017/4/8 ワークショップ報告「帝政からナチ時代のドイツにおけるスポーツと労働」
(ミヒャエル・ハウ、豪モナシュ大学上級講師)
2016/7/30 フランス映画『奇跡の教室』特別試写会&公開シンポジウム
2016/6/28 講演会 「Special Seminar: 2016 U.S. Presidential Election」
(マシュー・フィルナー,米ミネソタ州メトロポリタン大学教授)
2016/2/15 講演会「戦争責任論争から国際化へ?第一次世界大戦研究の回顧と展望」
(ゲルト・クルマイヒ、独デュッセルドルフ大学名誉教授)
2015/4/4 講演会「ヨ―ロッパの記憶の場―理論と実践」
(トマ・セリエ、パリ第8大学准教授、独ヴィアドリナ大学客員教授)
2014/10/2 講演会「博物館が描く第一次世界大戦」
(ステファーヌ・オードワン=ルゾー、仏社会科学高等研究院教授)
2013/5/28 アメリカ・ホフストラ大学教授 モーリン・マーフィー氏による特別講義
“Hope from the Ocean”-アイルランド移民とカトリック信仰の発展
2012/11/30 カナダ ウィニペグ大学 ELPセンター長による講演
「カナダの多民族多文化社会 ― ウィニペグを例に」
2012/11/16 駐日アイルランド大使 ジョン・ニアリー氏による特別講義
“ IrelandToday : International Relations and Global Challenges”
2012/5/17 デンマーク外務省と在英デンマーク大使館後援による制作、DVD「AUNG SAN SUU KYI-LADY OF NO FEAR」上映会
2011/6/15~29 「ギリシャの文化―マラソン2500年」写真展
6/15 オープニングセレモニー(ギリシャ大使、大使館関係者、外交関係者、日本オリンピック委員会関係者
2010/10/22 協定校イオニア大学史学科 ヴァイオス・ヴァイオプロ氏による講演
「古代ギリシャ喜劇の女性たち」
州立ワシントン大学夏季語学研修レポート
(州立ワシントン大学<アメリカ>)

 8月18日から9月11日まで、アメリカ・ワシントン州シアトルにキャンパスを構える州立ワシントン大学(通称UW)で語学研修を行いました。大学からは、シアトルの観光名所の一つであるSpaceNeedleやMt. Rainierが一望でき、近くには広い湖があり小動物が多く生息しているなど、自然に囲まれたキャンパスでした。いくつかのクラスに分かれて授業を受け、時にはフィールドワークで大学に併設されているBurke Museumで剥製やネイティブアメリカンの展示を鑑賞したり自然園を訪れました。クラスメイトの中には共立から参加した先輩が3人いて、昼食や放課後を一緒に過ごしました。

 放課後は、Pike Place Marketをはじめとするシアトルの観光名所を巡るアクティビティーツアーに参加し、ツアーが無い日はクラスメイトと買い物やバスケットボールをして身体を動かすなどアクティブに過ごすことが出来ました。大学の近くにはLake Washingtonという広い湖があり、クラスメイトと息を合わせてカヌーを漕いだことは忘れられません。

 滞在中はホームステイ生活を送っていました。ホストファミリーとの生活サイクルが合わず、一緒に出かけることやコミュニケーションを取ることがあまり出来ませんでした。週末もルームメイトと2人で過ごすことが多く、ダウンタウンに行き買い物をしたり、スーパーマーケットに行って日用品の補充をしていました。スーパーマーケットで驚いたことは、星条旗が売られているコーナーがあったことです。クラスメイトのホームステイの様子を聞くたびに羨ましい気持ちが溢れましたが、同時に気遣い、心配してくれたクラスメイトの優しさが心にしみました。幸い、このあと、帰国の日が迫った週末にはアメリカ出身のご夫婦の家を訪れ、食事をしたり映画館に行ったりシアトルなまりの発音を教えて頂くなどして一緒に過ごすことが出来ました。


 〈感想〉

 海外ドラマの影響を受けて、幼い頃からアメリカで英語を勉強したいと思い続けてきました。飛行機を降りて「Welcome to the United States」という文字を見たとき、夢が叶ったと鳥肌が立ったことを今でも覚えています。いざ生活を始めてみると、私がくぎづけになって見ていた海外ドラマの世界とは違っていたり、不便だなと思ったことも多く立ち止まることも沢山ありました。ですが、この経験を通してサバイバル精神が身に付いたと感じます。また、行き交う人やバスや電車の乗客を見ると、皆が自分らしく生きているなと思い、魅力を感じました。授業がある日はクラスメイトと昼食をとっていましたが、日本では遠慮しがちな大きなピザやハンバーガー、甘くてカラフルなケーキなどは皆で食べると格段においしいと感じ、思い出の一つです。叶うならばもう一度食べたい味でもあります。今までは勉強・部活動・アルバイトと、楽しむことを忘れていました。ですが、高校生に戻ったかのように皆で笑いあい、色々なアクティビティに参加し多くの刺激を受けたことで、毎日が非常に楽しかったです。シアトルで過ごした3週間は私にとって何にも代え難い特別な思い出です。

(国際学部1年 大山 英)

思いがけなかった異文化体験
(ダブリンシティ大学<アイルランド>)

 私のホストファミリーは、アイルランド人のホストマザーのほか、インド人が3人とスペイン人が2人という国際色豊かなファミリーでした。インド人は自分より年上で、2人ともアイルランドに住んでおり、仕事をしていました。英語が堪能でいつも気さくに話しかけてくれました。スペイン人の2人は12歳と17歳で、私と同様に夏休みを利用した短期語学留学でダブリンを訪れており、4カ国の人々が一つ屋根の下で生活していると、毎日新しい発見があり、とても新鮮でした。
 朝起きて家を出る時間はみんなバラバラでしたが、帰宅して夕食の時間には毎日みんな揃って、様々な話をしました。夕食時には、英語とスペイン語が、部屋中を飛び交っていました。インド人の夕食は自分たちで作ったカレーで、それを手で食べており、初めは驚きました。また、彼らのうち1人がベジタリアンだった為、独自のレシピでビーガン用のカレーを作っていました。スペイン人の2人は、年齢的にも家族が恋しいようで、毎晩夕食の時に家族と電話していました。私は時差の関係で、その時間に家族に電話をしなかったので、代わりに、私は自分の家族の話を、彼らにたくさん話しました。皆、日本についてよく知らなかったので、様々なことを聞かれました。インド人もスペイン人も訛りがあったので、それらを聞き取ることに少し苦労しました。また、自分の訛った英語を聞き取ってもらえない場面もあり、試行錯誤して伝えようと努力しました。

 私とスペイン人の女の子がアイルランドを離れる最後の週末の夜、「インディアンナイト」と題して、インド人3人が主体となって、ホームパーティーを開いてくれました。インドから持参したサリーを私とスペイン人の女の子、ホストマザーに着せてくれました。インド人の手作りカレーを堪能し、インド映画を見たり、インド人がインドの歌を歌ってくれたりと、とても盛り上がりました。最後にアイルランドの旗にメッセージを書いてプレゼントしてくれました。
 学校には様々な国籍の人がいましたが、ホームステイ先で外国人と深く交流できたことは、とても貴重な体験だったと思います。母国語が英語の人は、私のつたない英語を聞き取ってくれていましたが、英語が母国語でない人々に英語で話すことは、簡単ではありませんでした。どうしたら相手に伝わるのかを考えながら話すことは、とても良い刺激となりました。また、アイルランドでサリーを着て、本場のインドカレーを食べられるなんて思ってもいなかったので、このファミリーでなかったらこのような素敵な経験や出会いはなかったと思うので、ホストファミリーにとても感謝しています。一生忘れることのない思い出を作ることができました。

R.N