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更新日:2017年08月25日

2017年基礎ゼミナール講演会―卒業生シンポジウム「私が留学から得たもの」

 すでにニュース記事でも報告したように、2017年6月10日(土)、一年生の基礎ゼミナールの講演会が開催され、卒業生4人による講演、フロアの1年生との質疑応答、そして全体会の後の懇談が行われました。ここでは、その際の卒業生の講演の要旨を掲載します(4人の方にはお忙しいところ、ありがとうございました)。



 


 講演してくれた4人の卒業生とその題目は以下の通りです。

1. 大塚美佐子(国際文化学部、2005年度卒業、中国・北京師範大学留学)

「この先」につながるトライをしよう!

2. 佐藤由佳(2010年度卒、スイス・ジュネーブ大学留学)

「好きを見つける事」「本物に触れる事」「多くの人と出会う事」

3. 西巻ちひろ(2013年度卒、イギリス・リーズ大学留学)

何事にもチャレンジを!

4. 山﨑詩津香(2014年度卒、カナダ・ウィニペグ大学留学)

悔しさを行動力に変える




「この先」につながるトライをしよう!

大塚美佐子(国際文化学部、2005年度卒)



 一年生の皆さん、大学生活には慣れましたか?そろそろ「この先」を考える余裕が出てきましたか?これから是非、色々な事に興味を持って、様々な人と話し、多くのことにトライして下さい。その小さなキッカケが、この先何かにつながります。もちろん今やる事全てが役に立つとは言いませんが、授業でもサークルでもバイトでも、「将来何かの形で使えるかな」と考えてみて下さい。私にとってその小さなキッカケは大学で始めた中国語であり、思い切って行った中国留学です。そしてそれはその後の仕事、通訳翻訳や駐日大使館での仕事につながっています。


 私が中国語を始めたのは大学一年の第二外国語でした。二年で中国文化コースに進み、たまたま観に行った京劇の来日公演に魅了され、京劇役者と交流したくて中国語を頑張り、そのまま留学までしてしまいました。


 いま留学を考えている方、いると思います。留学は時期や期間など色々悩みますよね。私が留学に行ったのは北京師範大学。大学三年の夏から一年間の留学予定でしたが、翌春のSARS(新型肺炎)流行で帰国したこともあり、卒業は結局二年延びました。それでも、それだけのことはあったと思います。それは卒業後の進路で大きな力になっています。ですから在学中に留学を考えているなら、卒業が延びることで二の足を踏まないで下さい。やる事キチンとやれば絶対その先の力になります。半年でも一年でもチャンスがあるなら、是非トライして下さい。


 私は大学を離れた後、縁あって一時、映画のシナリオ翻訳や撮影現場での通訳をしていました。拘束時間が不規則で体力的にも辛いけれど、本当に面白い仕事でした。ただ常に仕事があるわけではなく、お給料も安い、下手すると踏み倒される。合間に中国奥地の教育支援を行うNPOで働いたりしましたが、経済的に不安定な形で仕事を続けるのは、現実的には難しいものです。結局は安定した職に就こうと考え、全く違う仕事ですが運よく大使館領事部に入職しました。今度はすごい。定時にあがれて土日休み、お給料も毎月しっかり貰える。こんな楽でいいのかと当初は不安になるほど。でも世の中そんなに甘くないですね。お客様は普段関わりのない書類の申請で判らないことだらけ。なのに窓口で色々訊かれ、何枚も書類を渡され記入したら、今度は細々と字の間違いまで逐一指摘されたら、大抵の人は怒ります。しかし私達が気づけなければ、その不備はその先で手続きを止めてしまう。時間やお金が無駄になり、手続きが間に合わなくなる、そんな事態を防ぐ為に細かく指摘するのです。でも私たちの献身は気づいて貰えません。何故なら徹底的にチェックし不備なく仕上げた書類は、その先の手続きを円滑に進みます。お客様は問題になるとすら気づかないからです。


 ね?何事もやってみないと分からないのです。だから機会が有るなら是非トライして下さい。色々なことに興味を持って沢山トライし、素敵な「この先」につなげて下さい。




「好きを見つける事」「本物に触れる事」「多くの人と出会う事」

佐藤由佳(2010年度卒業)



 現在、私は都内のインテリアメーカーに勤めています。休みの日は趣味で阿波踊り、時間があれば留学生のサポートボランティア活動を行っています。


 留学は、高校2年生にフランス、大学4年生にスイスとそれぞれ1年間、交換留学をしました。はじめに留学をしたきっかけは、航空関係の仕事に就きたい思いから言語習得目的でした。大学での2度目の留学は、フランス語検定2級取得をきっかけに自分の力を就職する前にもう一度試してみたかったからです。


 フランスではベルギーとの国境付近にあるリールに住んでいました。4軒のホストファミリーにお世話になり、彼らとは現在でも連絡を取り合っています。


 そしてスイスでは、フランス語圏のジュネーブにあるジュネーブ大学に通いました。共立女子大学と交換留学プログラムを締結していたため、奨学金が支給され、少ない費用で留学をすることができました。授業はオーラル・ライティング・文法・発音・選択授業があり、そのなかでもオーラルでは、互いの文化を深く知るきっかけがたくさんありました。毎週一人が母国の文化を紹介し、それについてディベートをします。私は映画『おくりびと』を使って日本の葬儀について紹介し、普段はタブーである死の話や宗教の話をクラスメイトとディベートする事が出来、とても興味深かったのを覚えています。


 次に、現在の私の仕事について紹介したいと思います。私が勤めているのは、都内のインテリアメーカーである(株)エーディコア・ディバイズという会社です。専属のデザイナーがデザインした家具の製造と販売を行っている会社で、私は受注生産品の発注業務に携わっています。留学とはあまり関係ない仕事ですが、現在の仕事に勤めるきっかけは留学にありました。


 実のところ高校生になるまで、インテリアには全く興味がありませんでした。しかし、フランスで滞在したホストファミリーのお家を見て、インテリアの楽しみ方を知ったのです。個人に合わせた部屋作り、日本にはない色使い、進んだDIY文化。インテリアに気を使うことがフランス人のおもてなしであり、生活の豊かさのバロメーターでもあるのだと知りました。


< そして、スイスでは建築の巨匠であるル・コルビジェに出会うことが出来ました。彼はスイス紙幣10スイスフランに印刷されている、世界を代表するスイス出身の建築家、家具デザイナーです。スイス留学前、彼が晩年に建てたロンシャン礼拝堂を実際に見に行く事が私の夢でした。実際に行って見ると、そこには写真では知る事の出来ない空間と世界があり、美しさがありました。インターネットが普及した今、大体の事は調べて見る事が出来ますが、そのもの本来の価値は実際に触れて見ないと分からないものなのです。


 私は今回の講演会で1年生の皆さんに伝えたかったのは、言語取得だけが留学ではないということです。私は留学をしたことで自分の興味のあるものを発見し、実際に本物に触れることでその価値を知り、多くの人に出会えたことで理解度を高められ視野も広げることが出来ました。


 「好きを見つける事」、「本物に触れる事」、「多くの人と出会う事」―この3つを是非実践してみてください。大学生生活、ちょっぴり豊かにすることが出来るのではないかと思います。




何事にもチャレンジを!

西巻ちひろ(2013年度卒)



 私は、高校2年生の時にニュージーランドへ2週間短期留学をしました。高校の研修プログラムの一環で、希望者の中から面接等の選考を経て、提携校の南島オタゴ地方にあるワイタキ女子高校へ通うものでした。入学当時は、このプログラムの存在を知りませんでしたが、部活動の先輩より話を伺い、面白そうだ、行ってみたいと直感で思いました。そこから、選考の為に勉強し、プログラムへの参加を果たしました。もちろん、英語力や異国の地での生活には不安があり、実際のところ留学直前は楽しみな気持ちより、不安や心配な気持ちが大きかったです。しかし、いざ留学をしてみると、日本にいる時には感じなかった視野の狭さを痛感したのと同時に、多国籍の方たちとコミュニケーションをする喜びや、ホストファミリーや親切にしてくださった方たちの暖かさを感じ、帰国する際には帰りたくないと強く思ったのを覚えています。この2週間の貴重な経験を通して、もっと長く海外で生活し、自分を試してみたいという思いが強くなりました。この経験から英語を中心に学ぶことができ、留学プログラムのある本大学の国際学部を選択しました。


 大学では、3年生の時にイギリスへ半年間留学をしました。留学先はウェスト・ヨークシャー州リーズ市にあるリーズ大学です。留学当初は先生が何を話しているのかを聞き取ることで精一杯な毎日でした。また、恥ずかしさが先行したこともあり、自分から発言することができず、誰かの意見に同意するばかりで、悔しくもどかしい気持ちでいっぱいでした。しかし、ここで諦めたくないと思い、放課後や空き時間を利用して必死に勉強し、他国の学生たちの発言する力を必死に学びました。その結果、先生が次に発する単語や文章を予想できるようになり、自分から恐れずに発言する力も身に付きました。


 現在はプラントエンジニアリング業界にて事務職として働いています。就職活動の際、英語を活かせる仕事を軸の一つとしていました。社内には多くの外国籍社員が一緒に働いており、上記で培った力がコミュニケーションをする際にとても役立っています。このように、高校生の時に自分なりの一歩を踏み出し、チャレンジをしたことが今に活きています。


 「成功の反対は失敗ではなくやらないこと」という言葉をモットーとしています。チャレンジした結果、もし失敗したとしても経験が残り次に活かすことができるので、やらないよりずっと自分の糧になるという意味です。大学時代は自由に使える時間があるからこそできることがたくさんあります。興味のあることを探し、自分の可能性を自分で狭めずに、何事にもチャレンジしてみてください。


 

 

悔しさを行動力に変える

山﨑詩津香(2014年度卒)



 私は2015年3月に国際学部国際文化コースを卒業し、現在は羽田空港にてANA及びスターアライアンス加盟航空会社便の国際線を担当しています。


 私は2年生の前期より1年間カナダのウィニペグ大学にある語学学校に留学しました。ウィニペグは小さい街ですが、多種多様な人種が共存しており、ダウンタウンでは様々な言語が飛び交っています。また冬の寒さが有名で、本格化するとマイナス30度が平均気温でした。学校までは、ホストファミリーの家からバスで30分ほどかけて通学していました。


 学校ではテストの成績別にクラス分けされ、1クラス10人~15人で学びます。生活に慣れた頃、私は上のレベルで学びたいと先生に伝え、クラスを変更しました。そのクラスでは、他の生徒の会話や授業についていけず、悔しい思いをした時期がありました。悔しい思いを払拭するため、自学以外にもとにかく英語を話すようにして語学力を身につけました。


 たとえば、ルームメイトから日本に興味を持つ方が集まるサークルを教えてもらい、それに毎週参加しました。そこで現地の友人を作り、ボランティア活動やイベント等に行くなどして、力を付けていきました。知り合いが増えると行動範囲が広がり、新たな経験も出来たため、あの時、クラスを変えて良かったと思えました。


 留学で身に付けることができたのは語学力だけではなく、フットワークの軽さと地道に積み重ねていく力もそうでしたこれらは、就職活動の時も入社してからも自分の力となっています。


 私は、就職活動を始める前から航空業界を志望していました。旅行する際は、海外の航空会社もいくつか利用しましたが、日本人として日本のおもてなしを届けていきたいと思い、日本の航空会社を中心に面接を受けました。現在3年目となり、社内資格や教育を受け業務の幅は広がっています。羽田空港は、2020年のオリンピック、パラリンピックに向けてさらに拡大します。今後大きく変化していきますが、自身のステップアップに向け目標を持ちながら業務を行っており、大きく変化する環境の中で働いていくことを楽しみに思っております。



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