文芸学部フランス語・フランス文学専修
この専修で学ぶこと
フランス語は数世紀にわたって、外交官の言語として国際社会で不動の地位を占めてきました。現在も、国連やユネスコ、国際オリンピック委員会等の国際機関で公用語として用いられ、世界の30以上の国で公用語となっています。この意味で、フランス語は文化と社交の言語だということができます。フランス語フランス文学専修では、フランス語の上達を第一の目標としますが、同時に、フランスとフランス語圏(スイス、ベルギー、カナダ、アフリカ)の文化と文学を学んでいきます。地理、歴史、風俗、宗教、文学、演劇、映画、ファッション、グルメなど、フランスとフランス語圏の文化のあらゆるものが対象となります。これらの分野の学習を通して、洗練された感受性、鋭い批判精神、多様なものの考え方が養われるはずです。
ネイティヴ教員による会話、作文などの授業では、実用的なフランス語の習得にも力を入れており、また、日本人教員によるフランス語検定合格を目指す準備講座も開かれています。研究室では、7月14日のフランス革命記念日(パリ祭)を祝うパーティを開催したり、研究旅行を実施したりと、学生同士が学年を越えて親しくなる機会が多く、アットホームな雰囲気です。交換授業や専修のイベントを通したフランス語圏からの留学生(フランス、ス イス、ベナン)との交流も積極的に行われています。2012年3月には西アフリカのベナン共和国への教員、助手、学生の訪問も実現しました。交換留学制度により、日本からフランス、スイスの協定校に留学する道も開かれています(奨学金が給与されます)。
様々な取り組み
フランス語・フランス文学専修研究旅行
フランス語・フランス文学専修には、フランス語圏の文化を体験、学習する、研究旅行の伝統があります。
コロナ禍で実施できない時期にも、フランスからのライブ・オンラインツアーでパリやリヨン、アルルなどを訪れました。過去には、富岡製糸場(フランス人の指導者のもと設立されています)、星の王子様ミュージアム、ポーラ美術館などを見学しました。
2019年度にはついにフランスへの研究旅行が実現しました。パリでナポレオンゆかりの地をめぐり(写真は皆で見下ろしたナポレオンの棺)、オペラ座でファントムを探し、まさか数ヶ月後に大火災が起こるとは考えもせずにノートルダム大聖堂を眺め、そしてヴェルサイユを訪れて太陽王に想いを馳せ、皆でフランスの大いなる歴史を体感しました。
本で読んだ事柄、映画で見た風景、写真で知っていた建物、教室で学んだすべての知識を実際に自分自身の目で確かめることには、大きな感動があります。
参加は希望制ですが、ぜひ多くの皆さんに研究旅行に参加してほしいと思っています。