共立女子大学・共立女子短期大学

クリックでメニューが開きます

HOME

総合案内

学長メッセージ

学位記授与式式辞(平成29年度)

学位記授与式 式辞(平成30年度)

 平成30年度 学位記授与式にあたり、お祝いの言葉を申し述べます。
 修了生、卒業生の皆さん、そしてご臨席賜りました保護者、ご家族の皆さま、ご卒業おめでとうございます。
 本日、大学4学部1146名、短大2学科244名、大学院では4研究科24名の学生、院生が卒業していきます。
 皆さんは、入学式の日から、今日まで、勉強や研究、サークル活動にと、楽しかったこと、苦しかったことなどさまざまな経験をし、大学生活を送ってこられたと思います。今この卒業式の場にいる皆さんには、よく頑張ったね、おめでとうとまず言いたいと思います。
 また、この晴れの日を心待ちされていた保護者・ご家族の皆様には、教職員一同 心よりお祝いを申し上げるとともに、これまでの 厚いご支援に対して、感謝の意を表したいと存じます。
 本学は、明治19年、1886年に、34名の人々によって共同で設立され、「共立」と名付けられました。設立に携わられた方々は当時の東京女子師範学校(現在のお茶の水女子大学)の先生方でした。
 今年のNHKの大河ドラマ、「いだてん」では、明治43年に熊本の玉名から東京高等師範学校(後の東京教育大学、現在の筑波大学)に入学した金栗しそうが主人公で、当時の東京高等師範学校は男性の学校として描かれています。
 実は、この学校とも本学とは深い関わりがあります。明治19年ころ、官立の東京高等師範学校と東京女子師範学校を合併する男女共学化の話がありました。 女性には女性独自の教育があるとして、その方針に反対して分離して設立されたのが本学の前身である共立女子職業学校です。
 建学の精神は「女性の社会的地位向上のための、自活の能力の習得と、自立した女性としての必要な教養の習得」とされました。建学の精神とは学校の開設者によるこういう教育をしたいと言う志を示したものです。
 本学の女子大学・短期大学としての社会的な存在意義はそのところにありますし、その意義は現代においてもまったく失われていないと私たちは考えています。
 本学の人材養成目的も建学の精神である「女性の自立と自活」によっています。人材養成目的は、「本学は、専門の学芸を教授研究し、学生の主体的な学びをはぐくみ、幅広く深い教養および総合的な判断力を培うとともに、誠実で豊かな人間性を涵養し、社会に広く貢献する自立した女性を育成することを目的とする」とされています。
 社会人基礎力と言われるものは、主体性やリーダーシップであると同時に他者と協働する力です。皆さんにはそのような力がついているものと信じています。
 皆さんが卒業後に向かう社会は、今急速に変化し、やがてAI、IoTなどが中心となる高度な情報社会となり、人間に求められる役割がもっと大きく変わっていくでしょう。AIが代替できないスキル、すなわち多様な非定型的な想定外の状況に対応できる能力、創造的な思考、自分と異なる他者とのコミュニケーション力などが求められます。
 本学を卒業する皆さんには、そのようなスキルの基盤となる力が養成されていると信じています。
 さて、本日の卒業式は平成最後の卒業式となります。5月1日からは新しい年号となります。皆さんは、平成最後の20数年を過ごしてきました。どのように振り返りますか?
 平成の意味は、「外に平に内に成る」とされます。
 しかし、平成30年の漢字として「災」が選ばれたように、平成7年の阪神淡路大震災、平成23年の東北大震災、平成30年の北海道地震、と忘れたころにやってくる筈の天災が多発しました。平成元年のベルリンの壁崩壊から、平成13年の米国同時多発テロなど、世界情勢の変化が激しいのも特徴でした。
 平均寿命は延長するも、少子化、格差社会など理不尽な予想外の出来事の連続です。
 私は昨年4月の学長就任時に、座右の銘の一つとして「resilience」をあげました。理不尽な想定外の出来事に耐え、跳ね返す力、抵抗力のことです。このような時代に適応していくには、resilientな心が求められます。
 皆さんが卒業後社会人として巣立つうえで、本学の校訓である「誠実・勤勉・友愛」とともに、このレジリエンスを心の支えとしていただきたいと思います。
 この切なる願いをこめて、皆さんの門出を祝すとともに、ご列席の保護者・ご家族の方々にお祝いと御礼を申し上げて、私の式辞といたします。

平成31年3月15日

共立女子大学・共立女子短期大学
学長 川久保 清

過去の学位記授与式式辞