文芸学部文化専修
この専修で学ぶこと
文化専修は、文学、芸術、思想、文化史などの基礎的な知識を学ぶとともに、物の見方、感じ方、考え方を深め、広い視野から人間の充実した生き方を身につけることを目的とします。文化専修において<教養>とは、表面的な知識の量ではなく、自分の狭い世界を出て、自分の知らないさまざまな文化や事柄があることを学び、そして自分の住む世界と自分自身を、いつも別の世界、別の人々との比較で見直して相対化する能力を見につけることを意味します。そして、私たちが生きている現代の文化を、これまでの長い歴史を持つ人間の精神的所産との関わりのなかで見ていく感性のあり方を言います。そうした<本質的な知>を目指すのが<教養>の本来の意味なのです。

文学、芸術、思想、宗教、歴史などはみな、価値の多様化した複合社会の今をよりよく生きるための本質的な知へ通じる道です。そのために専修のコアとなる「専門基礎」「専門展開」「専門展開Ⅱ」では、文学、芸術、その背景となる思想がどのように生まれてきたか、そしてそれらが時代により、地域によりどのような多様な姿を見せるかを、つねに現在との関わりを考えながら、具体的な対象を通して学び、本当の意味での教養を身につけていくことを目指します。演習形式の授業では、討論や発表を通して、自ら深く知り、深く考える姿勢を重視します。
様々な取り組み
「タ・ケパライア」(卒業論文概要集)
文化専修では2017年度より、卒業論文の概要をまとめた冊子を制作しています。タイトルはギリシャ語で「総仕上げ」を意味します。

ブックマラソン
文芸教養の広大なフィールドを自由に駆け、すばらしい風景に出会うための道しるべとなる選りすぐりの名著を揃えています。

取得可能な資格
図書館司書、教職、司書教諭、学芸員
学科・専修一覧
文芸学部 文芸学科
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日本語日本文学専修
日本文学の特質を体系的、歴史的に学ぶことを目的とした専修
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英語・英語圏文学専修
英語及び英語で書かれた文学作品を理解し、英語圏の文化を深く学ぶ専修
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フランス語フランス文学専修
フランス語、そしてフランスとフランス語圏の文化のあらゆるものを学ぶ専修
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劇芸術専修
演劇などの舞台芸術を中心に、映画、放送を含めたドラマなどの本質や歴史を学ぶ専修
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美術史専修
日本、東洋、西洋を中心とした美術史を多角的に学ぶ専修
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文化専修
文学・芸術をめぐる〈知〉を、ワールドワイドに広め、最先端と起源をたずねて深めていく専修
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文芸メディア専修
作品の成立から伝達・流通、受容に介在する仕組みである「メディア」を学ぶ専修