国際学部学部長メッセージ

 国際学部は、1990年にその前身の国際文化学部が八王子キャンパスで誕生しました。日本、中国、ヨーロッパ、アメリカ4つのエリア別に人文科学系スタッフの充実した学際的な学部としてスタートしました。さらに2007年に国際経済、国際法、国際関係、国際協力など社会科学系の科目とスタッフを加えて神田一ツ橋キャンパスへ移転、国際学部に改組転換しました。創設以来、既存の学問の境界を超えた学際的な視点から、複眼的で批判的な思考力の養成を目指してきました。
 「グローバル化」が世界をより緊密に結びつけ、新たな可能性を開く分、課題もまた大きくなる状況に私たちは直面しています。解決策は容易に見出せませんが、いずれにしても一国だけで克服できるものではありません。今後ますます、「世界の中で生きる自分」という視点から考えることが必要になります。
 国際学部のカリキュラムの特徴は、これまでの伝統的な学問の境界を越えた学びができるように工夫されている点にあります。また、外国人教員による(語学以外の)授業も数多く用意され、外国語「を」学ぶだけでなく、外国語「で」学ぶ、多くの機会が提供されています。また、1年生から4年生まで少人数による演習科目が用意されており、教員と学生が対話し、考えを深め、議論する機会を大切にしています。学部における科目選択の自由度が高いぶん、充実した演習科目の学びを通じて、それぞれの分野・科目のつながりを意識し、常に自分自身の学びを確認しながら進めていくことになります。
 こうした学びを通して、みなさん一人ひとりが「世界への鍵 Your Key to the World、将来への鍵 Your Key to the Future」を見つけ、不安に満ちた社会へも希望をもって巣立っていってもらいたいと願っています。

国際学部
学部長
辻山 ゆき子