家政学部[建築・デザイン学科] 家政学部[建築・デザイン学科]

家政学部 建築・デザイン学科人材養成目的・3つのポリシー

人材養成目的

 家政学部建築・デザイン学科の人材養成目的は、家政学部の人材養成目的に基づき、「人が生きていくために必要な生活の場を構成している『空間』や『モノ』などを総合的にとらえ、学び、安全・安心・快適な生活を実現するために『建築』と『デザイン』から提案できる専門的知識・実践力を身につけた女性を育成する」ことである。

3つのポリシー

ディプロマ・ポリシー

 建築・デザイン学科は、本学科の課程を修め、124単位以上の単位修得と必修等の条件を充たしたうえで、次のような社会に広く貢献できる自立した女性としての必要な知識、技能並びに資質を備えた人物に学位を授与する。

(1)人が生きていくために必要な生活の場を構成している『空間』や『モノ』『伝達』などを総合的にとらえることができる、知識・能力を身に付けている。(知識・理解)

(2)生活の場を建築やインテリアの分野で設計・施工・管理する技術を身に付けている。(技能)

(3)プロダクトデザインやグラフィックデザインの分野で設計・制作・ディレクションできる技術を身に付けている。(技能)

(4)『空間』や『モノ』『伝達』などを総合的にとらえ、適確に分析・評価を行い、安全・安心・快適な生活を実現するために『建築』と『デザイン』の分野から創造し提案できる専門的知識・実践力を身に付けている。(思考・判断・表現)

(5)変化する生活の場の状況に対して、常に意欲的に取り組み、そのあり方を表現し続ける力を身に付けている。(関心・意欲・態度)

カリキュラム・ポリシー

 建築・デザイン学科は、ディプロマ・ポリシーに定める知識、技能などを学生に確実に身に付けさせるために必要な授業科目を配置し、順次性に配慮し体系的かつ効果的に教育課程を編成する。
 教育課程編成及び授業実施にあたっての、教育内容、教育方法、学修成果の評価の在り方についての方針を次の通り定める。

教育内容

【教養教育科目】

  • 自己を確立し、生涯学び続けるための基礎的な力を育成する。
  • 大学生活・社会生活を送る上で身に付けておくべき基本的な表現力、情報活用能力および健康な日常生活を送るための知識・技能を育成する。
  • 専攻分野の枠を超えて共通に求められる知識と技能の伝達により、知的好奇心を喚起し、豊かな人間性や柔軟な思考を育成する。
  • 新たな価値を創造し、社会を生き抜くための基礎的な力を育成する。
  • 現代社会における諸課題に自らの使命・役割・責任を関連付け、適切に対処できる知識と能力を育成する。
  • 他者と協働し、リーダーシップを発揮するための基礎的な能力を育成する。
  • 専攻する学問の理解を助け、関連する諸分野への幅広い視点を得るための知識・技能を育成する。

【専門教育科目】

(1)家政学部共通科目では、家政学を学ぶうえで身に付けておくべき基本的な知識と技能を修得するため、以下のように教育課程を編成する。

  • 被服、食物、住居、児童、家庭経営の5領域の基本的知識を学び、それらを統合した人間のライフサイクルと福祉の視点から人間生活の構造や基本事項を理解するための科目を配置する。
  • 前述の5領域に隣接または基礎となる社会科学・自然科学などの幅広い諸科学の視点と基本的知識を獲得するための科目を配置する。

(2)専門分野をより深く理解し学ぶために、「建築」コースと「デザイン」コースを設ける。また、2年次から人材養成目的をより明確にし、目標達成に向けて学修意欲を喚起するよう、建築コースに「建築分野」と「インテリア分野」を、デザインコースに「プロダクト分野」と「グラフィック分野」を設け、体系的に授業科目を配置する。

(3)生活の中における「ひと」「もの」「空間」「伝達」の基本的な事項を理解するとともに、建築とデザインのふたつの領域に共通して必要となる知識・技能を修得するための科目を、「学科共通専門科目」として配置する。

(4)建築領域における建築・インテリアの知識およびデザイン領域におけるプロダクトデザイン・グラフィックデザインの知識を修得するための科目を、「コース別講義科目」として配置する。

(5)「コース別講義科目」において学んだ個別の知識を、テーマに沿って総合化し生活に還元するとともに、数値としての知識を五感で感じとったうえで理解分析するための科目を、「コース別演習実験科目」として配置する。

(6)「コース別演習実験科目」において、テーマに沿って情報収集力・情報分析力・課題発見力・構想力を総合的に駆使して、建築・インテリア・プロダクト・グラフィックのデザインを提案するための科目を、分野別の基幹となる演習科目として、履修順序を踏まえて段階的に配置する。

(7)知識を学ぶ「講義系科目」、具体的にものに触れて手や身体で学ぶ「実技系科目」、理論や原理を検証し体感的に学ぶ「実験系科目」、講義・実技・実験で学んだ知識をテーマに沿って総合化する「演習系科目」を体系的に配置する。


教育方法

(1)教育内容の実施にあたっては、その内容に相応しい適切な授業形態を用い、必要に応じてアクティブ・ラーニングの手法を適切に取り入れる。

(2)授業開始後の学修の指針として機能する適切なシラバスを作成し、授業計画に基づいて適切に指導を行う。

(3)シラバスにおいて、事前・事後の学修内容、目安の学修時間を提示し、事前・事後学修を担保する。

(4)レポート等の課題を出す時期と課題の整合性をはかり、期中にフィードバックを行う。

(5)建築分野・インテリア分野・プロダクト分野・グラフィック分野の年次別学科専門教育科目の履修モデルを作成し、これを活用して学修効果を高める。

(6)建築では設計・施工・管理、デザインでは設計・制作・ディレクションをする知識・技術・実践力を身に付けるため、分野別の基幹となる演習科目においては、能動的学修である課題解決型(問題解決型)の授業方法を取り入れる。

(7)「建築&デサイン総合演習」においては、地域に密着した内容をテーマとして各コースの混成でチームを編成し、デザインをする実践的な授業形態を取り入れる。最終的なアイディアのプレゼンテーションを実施する際は、地域の人を招聘し、第三者の視点を取り入れ振り返りと改善を図る。

学修成果の評価

(1)各授業科目の到達目標に応じて、求める到達水準を明確化して、その到達状況を適切に評価する。

(2)各授業科目の学修成果の最終的な評価は試験により行う。また、授業科目の内容に応じて、日常的な課題、小テスト、レポート、意欲・態度等を適切に評価する。

(3)1年次において、年度初めのプレイスメントテストと年度末のアチーブメントテストを実施することにより、英語の語学力向上を定量的に評価する。

(4)分野別の基幹となる演習科目においては、履修者が自分自身の優れているところ、努力を必要とするところを明確に理解し、学修態度の指向性を増幅することができるよう、情報収集力・情報分析力・課題発見力・構想力など複数の項目を用いて評価を行う。

(5)分野別の基幹となる演習科目においては、外部の建築家やデザイナーを招聘して講評会を行い、実践的な社会の視点で客観的評価を受ける。

(6)卒業論文・卒業制作においては、発表審査会に外部の建築家やデザイナーを招聘し、客観的評価の結果により表彰を行う。

(7)3年次から4年次の進級については、卒業に必要な124単位のうち84単位以上の単位を修得していることを条件とする。


アドミッション・ポリシー

 建築・デザイン学科は、ディプロマ・ポリシーに定める知識、技能などの修得を目指し、カリキュラム・ポリシーに定める教育を受けるための条件として、次のような知識・技能、能力並びに目的意識・意欲を備えた人物を求める。

(1)建築やデザインの分野について学ぶために必要な高等学校卒業相当の知識があり、入学後の修学に必要な技能を有している。(知識・技能)

(2)高校までの履修内容のうち、「国語」と「英語」を通じて聞く・話す・読む・書くというコミュニケーション能力の基礎的な内容を、「数学」「理科」を通じて科学的思考力の基礎としての内容を、さらに「歴史」を通じて生活、文化を理解するための基礎としての知識・技能を身に付けている。(知識・技能)

(3)『空間』や『モノ』『伝達』に対する観察力・描写力と、基礎造形力・基礎表現力を有している。(思考力・判断力・表現力)

(4)『空間』や『モノ』『伝達』などに関連した情報を意欲的に収集し、それらに関連した何かを創り出そうとすることに喜びを感じ、考察、表現できる。(思考力・判断力・表現力)

(5)学内・学外の行事に積極的に参加し、プロジェクトを進んで計画遂行し、グループの中で活動ができる力を有している。(主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度)

(6)将来的に建築やデザインに興味を持ち、グループのなかでディスカッションとエスキースを繰り返しながら、創作意欲を刺激し合い、目標を達成する意欲がある。(主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度)