国際学部

Faculty of International Studies

国際学部学部長メッセージ

 2020年、国際学部は創立30周年を迎えます。私が専門とするドイツの歴史に重ねると、ちょうど東西ドイツ統一の年に私たちの学部も産声を上げました。この30年、ドイツはEUの中心として存在感を高める一方、近年では国内外での反発も強まっています。
 「グローバル化」が世界をより緊密に結びつけ、新たな可能性を開く分、課題もまた大きくなる状況に私たちは直面しています。解決策は容易に見出せませんが、いずれにしても一国だけで克服できるものではありません。今後ますます、「世界の中で生きる自分」という視点から考えることが必要になります。
 国際学部のカリキュラムの特徴は、これまでの伝統的な学問の境界を越えた学びができるように工夫されている点にあります。また、外国人教員による(語学以外)の授業も数多く用意され、外国語「を」学ぶだけでなく、外国語「で」学ぶ、多くの機会が提供されています。と同時に、科目選択の自由度が高いぶん、それぞれの分野・科目のつながりを意識し、常に自分自身の学びを確認しながら進めていくことになります。
 こうした学びを通して、みなさん一人ひとりが「世界への鍵 Your Key to the Future、将来への鍵 Your Key to the World」を見つけ、不安に満ちた社会へも希望をもって巣立っていってもらいたいと願っています。

国際学部
学部長
西山 暁義