大学院 看護学研究科

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看護学研究科

人材養成目的・3つのポリシー(2023年度以降入学者)

看護学研究科人材養成目的・3つのポリシー(2023年度以降入学者)

人材養成目的

広い視野に立って精深な学識を身に付け、高度化・複雑化する健康課題に対して展開される看護実践を科学的に検証し、支援技術の向上と新たな支援方法の開発に貢献できる研究能力・看護実践能力を有する人材を養成する。

3つのポリシー

ディプロマ・ポリシー

 共立女子大学大学院看護学研究科看護学専攻(修士課程)は、建学の精神「女性の自立と自活」を基本理念に、看護学における高度な学識ならびに実践能力の修得と、修士論文の作成を通して、客観性・自律性、課題発見・解決力、リーダーシップを備えた人物で、看護学研究科が定める所定の単位を修得し、修士論文を提出するとともに、最終審査に合格した者に対し修了を認定し、学位を授与する。

観点 内容
DP1
客観性・自律性
療養生活並びに健康生活を支える看護学及び看護実践に関連する理論と最新の知見を身につけ、活用し、自律的に行動することができる。
DP2
看護実践上の課題探索
社会や専門分野の動向をふまえ、療養生活並びに健康生活を支援する看護実践上の課題を見出すことができる。
DP3
制度・組織上の課題探索
療養生活並びに健康生活を支える環境を改善するために働きかけるべき、保健医療福祉の政策・制度、組織及びシステム上の課題を見出すことができる。
DP4
連携・協働
ケアの対象者並びに多職種の持つ多様な価値観や背景を理解し、連携・協働して、研究及び看護実践を推進することができる。
DP5
研究能力・課題解決力
療養生活支援並びに健康生活支援の向上、発展に向け、研究を計画・実施し、課題解決のための方略を提案することができる。
DP6
リーダーシップ
培った研究能力及び看護実践能力を基盤に、他者との協働関係を作り、率先して行動することで、広く社会に貢献することができる。

カリキュラム・ポリシー

 共立女子大学大学院看護学研究科看護学専攻(修士課程)は、ディプロマ・ポリシーに定める資質・能力を育成するために、看護学研究科看護学専攻の特性及び専門性に応じた教育課程を提供する。そのために、必要な授業科目を配置し、順次性ある体系的な教育課程を編成する。その際、科目履修の順次性を通し、カリキュラムの体系的学修を可能にするために、カリキュラム・マップ、カリキュラム・ツリー、ナンバリング、履修系統図を用いる。

 教育課程の編成及び授業実施にあたり、教育内容、教育方法、学修成果の評価方針を以下の通り定める。

教育内容

 看護学研究科看護学専攻の教育課程は、人々の生活と支援(ケア)の継続性を重視する観点から「療養生活支援看護学」と「健康生活支援看護学」の2領域から編成する。カリキュラムは、看護学における研究能力と看護実践能力の共通基盤となる基礎的素養の涵養を図る『共通科目』、広い視野と深い専門的思考から課題をとらえ、洗練する能力を涵養する『専門教育科目』、研究を展開する能力としてこれらを統合する『特別研究』の3つの科目群で構成する。

CP1 共通科目

 看護実践上の課題を見出し、研究を計画・実施し、課題解決のための方略を提案する能力の基盤となる研究方法2科目を必修として配置する。

 看護実践の質の向上に向けた、高度なアセスメント能力と対人支援能力の基盤となる科目、療養生活並びに健康生活を支える環境の改善に向けて、保健医療福祉の政策・制度、組織及びシステムに働きかける能力の基盤となる科目、並びにケアの対象者並びに多職種の持つ多様な価値観や背景を理解し高度看護実践を展開、牽引する基盤となる科目、計6科目を選択必修として配置する。

CP2 専門教育科目

 『専門教育科目』においては、看護学及び看護実践に関連する理論と最新の知見を通して健康課題を分析し、専門性を深化させるための科目を、「療養生活支援看護学」「健康生活支援看護学」の各領域に配当している。また、特定の分野に焦点をあて、専門的な知識と思考を修得する<特論>、専門分野の枠を超え、専門性の支えとなる広い視野と知識を修得する<総論>と<演習>の3つの授業形態を設ける。

 「療養生活支援看護学領域」においては、病状の回復・安定と療養生活の質向上を支援する看護実践の課題を見出すために必要な研究能力・看護実践能力の獲得を目的とし、看護管理学特論、小児看護学特論、成人看護学特論、老年看護学特論の4つの特論、及び領域としての包括的な知識をもとに教育・研究を一体的に学修できるよう療養生活支援看護学総論と療養生活支援看護学演習を配置する。

 「健康生活看護学領域」においては、健康増進と生活の質の向上を支援する看護実践上の課題を見出すために必要な研究能力・実践能力の獲得を目的とし、地域看護学特論、母性看護学特論、精神看護学特論の3つの特論、及び領域としての包括的な知識をもとに教育・研究を一体的に学修できるよう健康生活支援看護学総論と健康生活支援看護学演習を配当している。

 「療養生活支援看護学領域」「健康生活支援看護学領域」のいずれか専攻する領域の「総論」「演習」、並びに特論1科目2単位以上の修得を必須とする。また、幅広い視野を持って、地域包括ケアシステムの中で研究、看護実践を推進する基盤を養うため、専攻していない領域の「総論」についても履修することを勧奨する。

CP3 特別研究

 『特別研究』は、『共通科目』『専門教育科目』を通じて修得した、幅広い視点と専門的な観点から課題をとらえ、分析し、解決策を考案していく能力を基盤に、指導教員の研究指導を受けつつ、学位論文をまとめていく集大成の科目として配当している。

教育方法

  • 教育内容の実施にあたっては、対面教育を原則とし、その内容に相応しい適切な授業形態(講義、及び学生によるプレゼンテーション、グループディスカッション、実技演習、フィールドワーク等)を用いる。また、その効果について十分に検討した上で、社会の多様なニーズに対応し、必要に応じ遠隔教育を活用することとする。
  • 教員間でカリキュラムに関する共通理解を持ち、それぞれの役割分担と連携体制を明確にして、適切な教育方法により授業並びに研究指導を行う。
  • 授業開始後の学修の指針として機能するシラバスを作成し、授業計画に基づいて適切に指導を行う。
  • すべての科目で形成的評価を取り入れ、授業期間中に学生の理解度を把握し、確実にフィードバックする。
  • 授業は、学生間、並びに学生・教員間のインタラクションを取り入れた教育方法を、少人数制で行う。
  • 学生が専門的かつ幅広い視野で研究活動が行えるよう、主たる研究指導教員と副たる研究指導教員の複数教員により、学生一人ひとりの研究計画に対応した指導を行う。また、研究計画報告会、中間報告会を設け、指導教員以外の教員からも助言を受ける。
  • 社会人学生に対しては、申し出により大学院設置基準第14条を適用し、6時限及び土曜日開講を中心に授業を展開する。
  • 就業、介護、出産・育児等の理由により、標準修業年限で修了することが困難な学生に対しては、申し出により長期の在学期間を計画的に設定する長期履修制度を適用する。

学修成果の評価

  • 各科目で到達目標を具体的に定め、その到達状況を適切に評価する。
  • 各科目で単位修得目標を具体的に定め、単位修得の可否を適切に評価する。
  • 各科目の学修成果の最終的な評価は、授業科目の内容に応じて、試験、課題、レポート等により適切に評価する。
  • 各科目の評価方法と評価割合を明確に定める。
  • 修士論文については、論文発表会・審査会における口演形式での論文発表の後、主査1名と副査2名の口頭試問により評価する。
  • 修士論文の評価は、論文の内容(評価観点:研究テーマ、研究方法、倫理的配慮、研究成果、論述の妥当性)と、口頭発表・口頭試問(評価観点:内容の説明、指摘された問題点への回答、将来的な展望への説明)の二方向から行う。

アドミッション・ポリシー

 共立女子大学大学院看護学研究科看護学専攻(修士課程)は、ディプロマ・ポリシーに定める人材を育成するため、以下に掲げる資質を備えた人物を受け入れる。
 看護学研究科看護学専攻の特性及び専門性に応じた、多面的・総合的な視点による入学者選抜により、多様な能力、適性を持った人材を広く求める。

No. 内容
AP1-1 本大学院看護学研究科(修士課程)の特徴を理解し、人々の健康と福祉の向上に向けた看護学の発展と看護実践の改善・開発に寄与する意欲を有している。
AP1-2 最新の知見を学び、研究課題を探求することに、主体的に取り組む態度を有している。
AP2-1 看護学の基礎的知識、並びに専攻する専門分野に関わる知識や技能を有している。
AP2-2 専門分野における学修・研究に必要な、英語の基礎的能力を有している。
AP3 看護学の基礎的知識や実践経験に基づき、科学的に探究すべき課題を認識し、それを論理的に表現する能力を有している。
AP4 人々とその生活を支える環境を等しく看護の対象ととらえ、双方に対する看護実践の改善・開発に関心を持つとともに、多様な他者の考えや価値観を尊重して協働関係を作ることができる。