文芸学部文芸メディア専修

この専修で学ぶこと

文芸メディア専修は、従来の作品および作家研究を中心に文学・芸術作品の「内容」について深く学ぶアプローチに加えて、文学・芸術作品の成立から伝達・流通、そして鑑賞者による受容に至るまでに介在する社会的な仕組みとしての「メディア」に着目し、文学・芸術とメディアとの関係について体系的に学ぶことを目的とします。
具体的にいえば、「メディア」とは、声・文字・印刷出版物・図書館・博物館・美術館・学校・映画・放送(テレビ・ラジオ)・電話・ファクス・携帯電話・コンピュータ等々のことであり、さらには、空間・身体をはじめとして、AR(拡張現実)、VR(仮想現実)、AI(人工知能)、そして、SNSなどもメディアと考えられます。こうした「メディア」を学問的に考察しつつ、各個人の目的を遂行する力や表現力を養うと同時に、文学・芸術と伝統的メディア機構およびインターネット等々に代表されるディジタル技術を駆使した現代的メディア機構が、文学・芸術の創造にどう関わってきたのか、そして今後どのように関わっていくのかを学びます。

専修学生にとって、コンピュータをはじめとする現代メディア機器の基本的な操作能力の習得は不可欠ですが、単なる機器の操作に終わらず、それらを文学・芸術「内容」へ適用するための「メディア的な」応用力や想像力を身につけることが何よりも大切です。さらには、さまざまなメディアに関して展開される講義・演習を通じて、メディアと文学・芸術の関係のみならず、それらを支える社会(法律・経済・倫理)との関わりについての基礎知識を修め、コミュニケーションやジャーナリズムを広く思考できる力を養います。

様々な取り組み

文芸メディア集会

雑誌やライトノベルズの編集者から映画監督まで、メディアに関連のある様々なジャンルの方々をお招きし、ご講演いただいています。生けるメディアの知られざる横顔を垣間見る貴重な時間です。

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