大学院 国際学研究科

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国際学研究科

人材養成目的・3つのポリシー(2023年度以降入学者)

国際学研究科人材養成目的・3つのポリシー(2023年度以降入学者)

人材養成目的

  • 国際的な視野に立ち、人文科学・社会科学の双方にわたる学際的・総合的な思考・方法によって研究する能力を育成する。
  • 世界の特定地域の文化及び文化間比較、あるいは国際システムや国際協力について、高度の専門的知見を習得し、学術的・専門家的な姿勢とともに、国際コミュニケーション能力や問題発掘・解決型の実務能力を身につけ、国際社会のさまざまな局面において、各々の研究内容に応じた積極的貢献ができる人材の養成を目的とする。

3つのポリシー

ディプロマ・ポリシー

 共立女子大学大学院国際学研究科国際学専攻(修士課程)は、建学の精神「女性の自立と自活」を基本理念に、国際学における高度な学識ならびに実践能力の修得と、修士論文の作成を通して、客観性・自律性、課題発見・解決力、リーダーシップを備えた人物で、国際学研究科が定める所定の単位を修得し、修士論文を提出するとともに、最終審査に合格した者に対し修了を認定し、学位を授与する。

観点 内容
DP1
異文化理解
自他の文化について広い視野に立ちつつ高度な学識を身につけ、その特徴を把握するとともに、その価値を認め、適切な形で尊重することができる。
DP2
多様性理解
社会に対して開かれた関心と態度を身につけ、その多様性を理解するための高度な知的能力と学際的な観点を身につけており、また共感することができる。
DP3
社会の仕組みの理解
社会人・市民として必要とされる現代社会の制度や仕組みを深く理解し、現代社会の現状を把握できる能力を身につけている。
DP4
問題発見・分析・解決
国際的な問題に関する新たな課題を自ら見つけ出し、批判的に分析、言語化し、解決を提案、論理的に説明するための高い能力を身につける。
DP5
リーダーシップ
高度な専門性を生かし、国際社会で主体的に活動するための目標を明確に掲げ共有した上で、率先して行動し、多様な国際社会構成員との相互支援関係を作ることで、目標達成に近づいていくことができる。

カリキュラム・ポリシー

 共立女子大学大学院国際学研究科国際学専攻(修士課程)は、ディプロマ・ポリシーに定める資質・能力を育成するために、国際学研究科国際学専攻の特性及び専門性に応じた教育課程を提供する。そのために、必要な授業科目を配置し、順次性ある体系的な教育課程を編成する。その際、科目履修の順次性を通し、カリキュラムの体系的学修を可能にするために、カリキュラム・マップ、カリキュラム・ツリー、ナンバリング、履修系統図を用いる。教育課程の編成及び授業実施にあたり、教育内容、教育方法、学修成果の評価方針を以下の通り定める。

教育内容

CP1 研究科共通科目

 国際学研究科における共通の学びのあり方を修得するために、1年次前期に「国際学研究入門」、1年後期に「ジェンダーとリーダーシップ」、2年次前期に「国際学総合研究」をそれぞれ配置する。これらは教員の輪講によって実施され、それによって国際学が有する学際的な視点を学び、課題を多角的な観点からとらえる姿勢を身につけ(「国際学研究入門」)、さらにそれを深める(「ジェンダーとリーダーシップ」、「国際学総合研究」)ことを目的とする。

CP2 専門研究科目

 国際エリア研究、国際コミュニケーション研究、国際グローバル研究、およびGSE(Global Studies in English)の4分野にそれぞれ専門研究科目を配置する。少人数クラスにおける講読、プレゼンテーション、ディスカッションを通して、高度の専門的知見を能動的に獲得するとともに、自らが設定した課題の精緻化を促す。これらの科目は順次性、系統性に配慮しつつ、1 年次前期、後期に分けて配置する。

CP3 関連科目

 修士論文を複数の言語(日英仏中)によって執筆可能にしていることから、選択に応じて言語スキルを向上させる科目を配置するとともに、インターンシップやフィールドワークなど、参加を通して問題意識やキャリア構想に資する科目も配置する。

CP4 演習科目

 学生の主体的研究を促し、「修士論文」へと結実させるため、1年次、2年次それぞれ半期の「国際学演習」(計4科目)を配置する。本科目は指導教員によるものであり、それらをすべて必修とする。また、必要に応じて補助指導教員がアドバイスを与えることとする。

教育方法

  • 教育内容の実施にあたっては、対面教育を原則とし、その内容に相応しい適切な授業形態(講義、演習、実験・実習・実技)を用いる。また、その効果について十分に検討した上で、社会の多様なニーズに対応し、必要に応じ遠隔教育を活用することとする。
  • 担当教員が綿密に協議しながら、教員間でカリキュラムに関する共通理解を持ち、それぞれの役割分担と連携体制を明確にして、適切な教育方法により、教育を行う。
  • 異なる専門分野の複数の教員が論文作成等の研究指導を行う体制を確保するために、指導教員のほかに指導補助教員によって研究指導を行う。
  • 授業開始後の学修の指針として機能する適切なシラバスを作成し、授業計画に基づいて適切に指導を行う。
  • すべての科目で形成的評価を適切に取り入れ、授業期間中に学生の理解度を把握し、確実にフィードバックする。
  • 教員と学生、学生間のインタラクションを取り入れた教育方法をすべての授業で行う。
  • 社会人学生に対しては、申し出により大学院設置基準第14条を適用し、開講曜日・時間を柔軟に調整し授業を展開する。
  • 就業、介護、出産・育児等の理由により、標準修業年限で修了することが困難な学生に対しては、申し出により長期の在学期間を計画的に設定する長期履修制度を適用する。

学修成果の評価

  • 各科目で到達目標を具体的に定め、その到達状況を適切に評価する。
  • 各科目で単位修得目標を具体的に定め、単位修得の可否を適切に評価する。
  • 各科目の学修成果の最終的な評価は、授業科目の内容に応じて、試験、課題、レポート等により適切に評価する。
  • 各科目の評価方法と評価割合を明確に定める。
  • 修士論文については、論文発表会において論文について口頭で報告したのち、主査1名、副査2名による口頭試問を行う。その評価をもとに研究科委員会において合否を判定する。
  • 修士論文の評価は、国際学研究科の修士論文審査基準に基づき、論文の内容(評価観点:研究テーマ、研究方法、研究成果とそれにいたる分析、記述の論理性)、および口頭試問・口頭発表(評価観点:内容の説明、提示された疑問、指摘に対する応答、将来的な展望とそこにおける修士論文成果の位置づけ)の2つの観点から行う。

アドミッション・ポリシー

 共立女子大学大学院国際学研究科国際学専攻(修士課程)は、ディプロマ・ポリシーに定める人材を育成するため、以下に掲げる資質を備えた人物を受け入れる。
 国際学研究科国際学専攻の特性及び専門性に応じた、多面的・総合的な視点による入学者選抜により、多様な能力、適性を持った人材を広く求める。

No. 内容
AP1  本研究科の特徴を理解し、自他の文化についての理解や国際貢献にかんする学びを主体的に追究し、社会のために還元する意欲を有している。
AP2  国際学研究科での学修・研究に必要な学力及び専門分野に関わる知識や技能を有している。
AP3  国際学の学術的、学際的な観点、あるいはその社会的な応用の見地から意義ある課題を認識し、論理的に提示できる能力を有している。
AP4  異文化や社会の多様性を背景とした他者の考えや価値観を尊重し、協働関係を作ることができる。