国際学部人材養成目的・3つのポリシー(2021年度入学者用)
人材養成目的
国際学部の人材養成目的は、本学の建学の精神および共立女子大学の人材養成目的に基づき、「国際的な政治・社会の仕組みや国際文化について理解し、国際文化交流・社会活動の方法を身につけ、比較の視点や異文化への豊かな感性をそなえて、国際的な関係を有する内外の場で活躍できる人材を育成する」ことである。
3つのポリシー
ディプロマ・ポリシー
国際学科は、本学科の課程を修め、124単位以上の単位修得と必修等の条件を充たしたうえで、次のような社会に広く貢献できる自立した女性としての必要な知識、技能並びに資質を備えた人物に学位を授与する。
(1)国際的な政治・経済・社会の仕組みと国際文化について理解する。国際交流の現場において必須な諸文化について知っている。様々な学問を融合・横断した学際的な知識を有している。(知識・理解)
(2)国際文化交流・社会活動の方法を身に付ける。異文化コミュニケーションを可能にする実践的言語能力や情報スキルを身に付けている。国際的な関係を有する内外の場で活躍できる。(技能)
(3)比較の視点や異文化への豊かな感性を身に付け、多様な価値観を身に付けている。国際交流の現場における社会科学・人文科学の裏付けを伴う的確な判断力や感性を身に付けている。(思考・判断・表現)
(4)現代の社会について問題意識を持つ。インターンシップや海外研究旅行、第一線で活躍している方による講演会などを通じて実社会と触れ合う中で、目的意識や実践的能力を高める意欲を有する。(関心・意欲・態度)
カリキュラム・ポリシー
国際学科は、ディプロマ・ポリシーに定める知識、技能などを学生に修得させるために必要な授業科目を配置し、順次性に配慮し体系的かつ効果的に教育課程を編成する。
教育課程編成及び授業実施にあたっての、教育内容、教育方法、学修成果の評価の在り方についての方針を次の通り定める。
教育内容
【初年次教育・キャリア教育】
(1)大学における学修・生活に適応するための基本的な能力を育成するための教育内容を組み込む。
(2)社会での自立と自活に向けて必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、自らの役割の価値や生き方を見出していくための教育内容を組み込む。
【教養教育科目】
(1)大学生活・社会生活を送るうえで身に付けておくべき基本的な知識・技能を育成するために、以下のように教育課程を編成する。
- 大学生活を送る上で必要な学修技能を育成することを目標とし、必修科目「基礎ゼミナール」を配置する。
- 大学生活・社会生活を送る上で身に付けておくべき基本的な表現力と情報活用能力等を育成することを目標とし、『日本語表現』、『英語表現』、『英語以外の外国語表現』、『情報』、『統計』、『体育』に関する科目を配置する。
- 『英語表現』『英語以外の外国語表現』においては、専修外国語として、英語・フランス語・中国語のうち1言語・4単位を履修するとともに、選択外国語として、英語・フランス語・中国語・ドイツ語・イタリア語のうち1言語・4単位(イタリア語を選択した場合は2単位)を履修し、専門を学ぶための基盤となる基礎的な表現力を育成する。
(2)大学生活・社会生活を送るうえで必要な、幅広く深い教養・総合的な判断力・豊かな人間性を涵養するために、以下のように教育課程を編成する。
- 『学問への招待』として、専門分野の枠を超えて共通に求められる知識と技能の伝達により、知的好奇心を喚起し豊かな人間性や柔軟な思考を獲得するための科目を配置する。
- 『生活の中の教養』として、知的・文化的な日常生活を創造できる知識・技能を獲得するための科目を配置する。
- 『社会人としての教養』として、現代社会おける諸課題に自らの使命・役割・責任を関連付け、適切に対処できる知識と能力を獲得するための科目を配置する。
- 『専門を学ぶための教養』として、専攻する学問の理解を助け、関連する諸分野への幅広い視点を得るための知識と技能を獲得するための科目を配置する。
【専門教育科目】
(1)専門教育科目については、世界を社会と文化の両側面から広く捉えるのに必要な知識・技能の修得のために、外国語等科目、専門基礎科目、専門科目の3つの科目区分とし、1年次から4年次にかけて講義科目、演習科目を体系性、順次性を踏まえて配置する。
(2)教養教育科目で学んだ外国語等の基礎力を踏まえ、コミュニケーションの実践的な能力を伸ばし、専門分野と関わる世界の主要地域の言語を身に付けるため、「英語」「フランス語」「中国語」「ドイツ語」「イタリア語」のそれぞれの科目を配置する。
(3)専門基礎科目は、国際的な視野を養うために必要とされる基礎的な知識や基本的な考え方を学ぶために、「課題解決ワークショップ」「国際基礎」「ジェンダー関係」の3つの科目群を設置する。歴史や思想・宗教、芸術、文学のほか国際関係や国際経済の現状、政治や経済の分析方法などを専門的に学ぶための導入科目として位置づけている。
(4)国際的な政治・経済・社会の仕組み等を修得するための学修計画の指針を与え、目的意識・問題意識を涵養するため、必修科目として「課題解決ワークショップ」を配置する。
(5)国際学の学問分野の基礎的な知識を身に付けるため、「国際基礎」は、「歴史社会・地域」、「文化・コミュニケーション」「国際関係・世界経済」の3系統に区分した専門基礎科目を配置する。
(6)「専門基礎科目」の学修をふまえ、「専攻プログラム」に対応して学修を深めていくために、「アジア文化科目群」「ヨーロッパ文化科目群」「アメリカ文化科目群」「国際文化特論」「コミュニケーション科目群」や、「国際関係科目群」「国際経済科目群」「国際協力科目群」「国際社会特論」の科目群を配置する。
(7)「国際基礎演習」(2年次)、「国際専門演習」(3年次)、「国際卒研演習」(4年次)、「卒業研究」(4年次)を配置し、少人数制の演習を通して、研究能力を養う。
(8)前述の科目を履修するにあたって、学生が各自の興味・関心や卒業後の進路等を考えて、主体的、積極的に選択する学びのメニューとして、以下の17の「専攻プログラム」を設定する。
- 世界の仕組みとルール:①国際関係、②国際法、③国際経済・ビジネス、④国際協力・国際公共政策
- 世界の新しいとらえ方:⑤グローバリゼーション、⑥移民・マイノリティ、⑦ジェンダー、⑧国際コミュニケーション、⑨比較文化、⑩表象文化、⑪都市・コミュニティ
- 多様な諸地域の社会と文化:⑫アジア研究、⑬ヨーロッパ研究、⑭アメリカ研究
- 言語でつながる社会と文化:⑮英語と文化、⑯中国語と文化、⑰フランス語と文化
(9)上記のほか、英語を母語とする教員による、グローバル社会に関する多彩な科目を選択して学ぶことのできるプログラム「GSEプログラム(GlobalStudiesinEnglish)」を設定する。
教育方法
(1)教育内容の実施にあたっては、その内容に相応しい適切な授業形態を用い、必要に応じてアクティブ・ラーニングの手法を適切に取り入れる。
(2)授業開始後の学修の指針として機能する適切なシラバスを作成し、授業計画に基づいて適切に指導を行う。
(3)シラバスにおいて、事前・事後の学修内容、目安の学修時間を提示し、事前・事後学修を担保する。
(4)レポート等の課題を出す時期と課題の整合性をはかり、期中にフィードバックを行う。
(5)演習形式による段階的な少人数教育を取り入れ、学生の自主的な学修を促し、課題発見・解決能力を養うとともに、学生に対する個別指導、助言を行う。
(6)履修モデルを提示し、分野横断的に系統的に学修できるように、履修指導を行う。
(7)主体的に学び、学んだことを実社会と結びつけるために、「インターンシップ実習」「海外事情/フィールドワーク」を単位認定する。
(8)問題意識や目的意識を高めるために、第一線で活躍している講師を招いて講演会を開催する。
学修成果の評価
(1)各授業科目の到達目標に応じて、求める到達水準を明確化して、その到達状況を適切に評価する。
(2)各授業科目の学修成果の最終的な評価は試験により行う。また、授業科目の内容に応じて、日常的な課題、小テスト、レポート、意欲・態度等を適切に評価する。
(3)1年次において、年度初めのプレイスメントテストと年度末の学年末アチーブメントテストを実施することにより、英語の語学力向上を定量的に評価する。
(4)2年次に専修外国語にしたがってTOEIC、フランス語検定、中国語検定(またはHSK)を受検により、語学力の到達度を測定する。
(5)卒業研究(卒業論文)については、発表会を実施して研究の成果を公表するとともに、主査の口頭試問と合わせて総合的に評価する。
(6)3年次から4年次の進級については、卒業に必要な124単位のうち80単位以上を修得していることを条件とする。
アドミッション・ポリシー
国際学科は、ディプロマ・ポリシーに定める知識、技能などの修得を目指し、カリキュラム・ポリシーに定める教育を受けるための条件として、次のような知識・技能、能力並びに目的意識・意欲を備えた人物を求める。
(1)国際学部で学ぶために必要な高等学校卒業相当の知識があり、入学後の修学に必要な技能を有している。(知識・技能)
(2)高校までの履修内容のうち、特に「国語」、「外国語」を通じて、聞く・話す・読む・書くというコミュニケーションの基礎技能を身に付けている。(知識・技能)
(3)「地理歴史」、「公民」、「数学」を通じて、各地域の歴史や文化、社会の仕組みについて、その特性を理解したり、数量的な分析を行ったりするための基礎的知識を身に付けている。(知識・技能)
(4)国際学部での学びを通して、異文化への豊かな感性や多様な価値観、国際交流の場で求められる的確な表現力や判断力を身に付けようとする意欲がある。(思考力・判断力・表現力)
(5)国際的な政治・経済・社会の仕組みや国際文化について関心を持ち、学んだことを将来のキャリアや社会活動に活かそうという意欲がある。(主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度)