ALUMNI INTERVIEW
卒業生インタビュー
家政学部 食物栄養学科

知識と同時に、学びで培った探究心、
主体性などが今の仕事の基盤に

中村 華恵さん
家政学部 食物栄養学科 食物学専攻(2016年度卒業)
AGF関東株式会社 管理部 品質管理グループ 1係(味の素AGF株式会社より出向中)

Q1 現在のお仕事の内容について具体的に教えてください。

味の素AGF株式会社の生産関連会社であるAGF関東株式会社にて、品質管理の業務に従事しております。品質管理グループでは主に3つの業務を担っています。
①品質検証(品質検査)…製品に使用する原材料や工場で生産された製品が良品であるかの確認などを目的に行います。例えば、製造工程からサンプリングした製品を検査にかけ、あらゆる基準に合致していることを確認するなどの業務を行っています。
②工程管理…品質の観点より、安定的かつ効率よく生産ができる体制の維持・管理を目的に行います。例えば、ある作業をどんな人がやったとしても同じパフォーマンスを発揮できるよう、手順を標準化することなどが挙げられます。
③品質改善…品質に関わる課題やリスクを取り上げ、再発防止や未然防止につなげる取り組みです。例えば、設備の不調が品質に影響する場合、現状の把握、原因分析を行い、真の原因と考えられる事取り除く、あるいは防止の対策をとることで、良品以外の製品が生産されないようにすることが挙げられます。

Q2 共立での学びが現在のお仕事に活かされていることは何でしょうか。将来の目標についても教えてください。

食物学専攻では、基礎的な領域である生化学、有機化学、微生物学や、専門的分野の調理学、栄養学、食品衛生、食料経済、食文化論などを通じ、めまぐるしく変化する現代の食生活・食文化に働きかけ、貢献することができる知識と実践を蓄えることができたと感じています。加えて大学卒業後は大学院の修士課程にて食品の機能性成分をテーマに研究を行いました。現在の会社には、共立女子大学で学んだ食についての巨視的な知識経験と大学院で学んだ科学的な食についての視点の両方を生かすことができるのではないかと考え入社を決めました。
食品メーカーということもあり知識は仕事にも直結しています。また探求心や継続力、主体性などは演習や卒業研究で鍛えられました。特別意識こそしませんが、これらは仕事を進めるうえで自身の基盤となっていると考えます。
職場が生産工場という特徴もあり、自身の仕事(インプット)の効果が製品(アウトプット)として短期間で体現されるため、目に見えるやりがいがあります。また、間接的になりますが、自社製品を愛飲して下さるお客様がいらっしゃることがモチベーションに繋がっています。
現在入社3年目で仕事においてはまだまだこれからです。生産現場で仕事をしていることを活かし、3現主義(現場・現物・現実)で学び・経験を積み、品質について的確な判断ができる人財になりたいと考えます。

Q3 学生生活の中で、学び以外の内容で印象に残っていることを教えてください。

今考えると、東京の中心とも言える東京駅のすぐ近くで生活していたことが驚きです。共立女子大学は東京の主要な都心部へのアクセスがとても良い場所にあったため、学生当時は講義の合間や後に銀座ぶらをしたり、新宿で買い物したり、渋谷で音楽鑑賞したりと好立地の恩恵を受けていました。また学部4年の時は研究室にいる時間が長かったため、先生と研究室のメンバーとでカレーやラーメンを食べに行ったりと神保町の食と文化を満喫しました。

Q4 今後のキャリアデザインをどのようにお考えでしょうか。

現在は、仮に結婚や出産、介護等が発生したとしても仕事と両立していきたいと思っています。ただ不確定要素も多いので、場面場面で柔軟に判断して過ごしたいと考えます。

Q5 共立女子大学・学科の魅力を教えてください。

学科の先生方や助手の先輩方は生徒の面倒見がよく、親身になって指導してくださいます。諸先生方との距離感が近く、またその学科出身の先輩が助手をされていることが大きいのだと思います。
私も講義のことは勿論、将来のことや、就職相談、世間話などいろいろと気軽に話に行っていました。講義の内容も充実していましたし、希望すればほかの大学の講義を受けにいける制度などもありカリキュラムも魅力的でした。(他大学の講義も単位認定していただけました)また、立地が最高です。4年間の在学中に東京のおいしいものをたくさん堪能できると思います。