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独自の取り組みWEB版看護学部

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看護実践能力向上への取り組み

1.OSCE

本学部では、臨床実習開始前に、模擬患者に対して看護実践を展開し評価を受ける、客観的臨床能力試験(Objective Structured Clinical Examination:OSCE)を取り入れています。
今年は、臨床で実施する機会が多いフィジカルアセスメントの能力が問われました。フィジカルアセスメントとは問診、視診、聴診、打診、触診などから患者の情報を集め、分析し適切なケアを導き出すものです。
試験の前に複数の課題が提示されますが、直前までどの課題が当たるか分かりませんので、手を抜くことはできません。
学生は、3年前期を通じて、OSCEの課題に向き合い準備します。試験までの自己学習の積み重ねにより、実践力が育成されていきます。
学生にとっては、本格的な臨地実習を前に、実力を試し、自己の課題を明確にする貴重な機会となっています。

2.国家試験対策

1年生から模擬試験などを実施し、その結果を基にした弱点補強講座や学習指導が行われています。3年生からは学生の国家試験対策委員が主体的に模擬試験等を運営しています。国家試験体験会や模擬試験も定期的に用意され、模試の後には、弱点補強講座などで基礎力の強化を図っています。
4年生になると、学内教員と学部講師による国家試験対策講座がそれぞれ10回ずつ計20回用意され、さらなる基礎力の強化が図られています。4年間を通して、教員が学生個々のレベルに応じた学習指導や生活面を含めたきめ細かい指導をしています。

3.実習運営合同会議

今日社会から信頼される質の高い人材養成を実現していくためには、臨地実習の充実が重要です。そのためには、大学以外の多彩な保健医療福祉機関等との連携を図り、臨床の場で学生を育てていくことが求められています。
本学部では、実習協力機関の皆様をお迎えして、毎年2月に実習運営合同会議を開催しています。この会議では、臨地実習の充実を目指して、第1部では講演会を開催し、第2部では、実習の成果や課題を発表するとともに実習協力機関の皆様からのご意見を頂戴し、実習運営の改善に活かしています。また、本学部には臨床教授制度があります。豊かな知識と経験を踏まえた優れた臨床家に臨床教授(准教授・講師含む)として、実習指導等の必要な職務を担っていただいています。

看護学部7領域の取り組み

Ⅱ-1 基礎看護学

1.デモンストレーション動画を活用した講義・演習

基礎看護学領域では、大学で初めて「看護」を学習します。まずは、すべての看護技術のベースとなる、看護師としてのコミュニケーションや立ち居振る舞いなどを学習します。その後、看護の対象が快適な日常生活を送るために必要な技術を学びます。続いて、看護の対象が安全に診察や治療を受けるために必要な技術を学習します。
実習室には、実際の病院で使用しているものと同じ電動ベッドが学生4人に1台用意されています。酸素吸入器や吸引器、心電図モニターなどの機材もそろえ、少人数のアクティブラーニングを取り入れた臨場感あふれる技術演習を行っています。演習(技術の授業)では、教員が個別に丁寧に技術の指導をしています(図1~図2)。
また、本学独自のデモンストレーション動画教材を作成して、動画は学内e-learningで個人のIDからパソコンやスマートフォンでも繰り返し視聴できるようにしています(図3~図5)。学生は、お互いの看護技術を動画で撮り合って、教員が実施している動画と比較し、楽しく自主練習をしています。技術試験も実施していますが、対面式の試験のほかに学生の緊張感を軽減し、何度も納得するまでやり直せる動画提出法を取り入れています。
看護実践の基本となる考え方については、「問題解決思考と行動」の観点から理解し、少人数のグループワークを取り入れた演習を通して学びを深めています。
講義終了後には学内e-learning上で過去の看護師国家試験問題をもとに作成した小テストを実施し、低学年から授業と国家試験を関連付け、学習が継続できるようはかっています。

2.シミュレーション教育

血圧測定、聴診や触診などの技術も学習します。ここでは、異常な心臓や呼吸の音などを聞き取ることができるシミュレーターを多用したシミュレーション教育を実施しています。
高機能のシミュレーターを用いて、異常な心音や呼吸音を学習し、正常と異常の違いが分かる判断力を磨きます。

3.基礎看護学実習

1年次は、看護の役割と機能および患者の生活の場を体験的に理解することを目指して、6月という早い時期に(early exposure)実習を行っています。実習後にはワールドカフェ(カフェに見立てたブースを学生がラウンドする)方式で学びを分かち合い、お互いを高めあう場を設けています。
2年次には、1人の患者を受け持ち、患者の状態や必要な看護を考え、実際に患者に看護技術を提供する実習をします。この実習では、それまで学習した基礎的な知識や技術を統合し応用する力が試されます。実習後には、まとめの発表会があり、学びを共有します。いずれの実習も少人数制で構成されており、教員は学生が自己の課題を明確にし、学習への動機づけが高まるように、学生個々の状況に合わせたサポートしています。

Ⅱ-2 小児看護学

1.子どものもつ「ちから」を見極める小児看護学教育

子どもは、健康状態や置かれた状況にかかわらず、その子なりの「ちから」を持って生きています。この「ちから」には、生きるための生理的能力や発育する力をはじめ、成長発達や活動する力、生活する力があります。小児看護学では、子どもを「健康」「発達」「生活」の枠組みを使って理解します。そして、状況にあわせて子どもが自身の「ちから」を最大限に発揮するためには、なにが必要なのかを考えます。子どもにとって必要な環境(人やもの、制度など)を考え、援助を構築できる看護師になれるように学んでいきましょう。

2.アクティブラーニングを取り入れた講義と演習

小児看護学援助演習では、学生は事前学習として取り組んだ課題ノートを参考に、小児看護技術の実施をとおして自分達で課題に対する答えを創っていきます。実施した内容はグループワークで共有し、話し合いの中で新たな疑問や応用的課題を見いだしていくアクティブラーニングをします。そして、学生自身で課題に取り組めるよう工夫し、効果的方法・解決策を見いだしていきます。
小児看護学は身体測定一つ取っても、小児ならではの方法や、特異な状況が幅広くあります。様々な状況に合わせて援助の方法を創出する力が求められます。自分たちで考え、状況に見合った援助を導きだす学習は、学生にとって決して容易ではありませんが、学生たちは「難しいけど楽しい」という知的好奇心を持ちながら学習しています。

3.実習病院とともに「小児BLS勉強会」を開催(年4回)

小児看護学実習と看護学総合実習(小児看護学領域)の実習施設の一つである東京臨海病院と共催しています。実習指導を担当する小児救急看護認定看護師が運営の中心となり、小児看護学領域の教員もファシリテーターとして参加します。この勉強会には学生も受講が可能です。看護師とペアを組んだトレーニングは、実践に即した技術を学べる機会であり、学生にとっては「こんな看護師になりたい」気持ちを強める体験にもなっています。

Ⅱ-3 母性看護学

1.千代田区における母子保健向上のための「妊婦サロン」の運営

平成29年4月より、看護学部教員である助産師と看護学生が中心となって、妊婦が快適なマタニティライフを過ごし、心身共に良好な状態で出産の準備を行い、親子が健やかな生活をできることを目指した「妊婦サロン」の運営を千代田区の助成を受けて行っています。
学生は看護学部3年生後期~4年生前期にかけて履修する母性看護学実習の一環として、母性看護学援助演習(看護学部3年生前期科目)で修得した看護技術を用いて、妊婦の診察、育児技術の提供を行います。妊婦との交流を通して、妊娠期の女性の理解を深めています。

2.4年生が3年生へ母性看護技術を指導する「ピアエデュケーション」

学生は学内演習により、妊婦・褥婦の腹部モデルや新生児モデルを使用した妊婦・褥婦・新生児の観察や各時期に必要な看護技術を習得後、臨床現場で受持ち対象の母子や妊婦サロンでの妊婦へ看護を実践します。母性看護学演習では、すでに履修を終えた4年生が3年生に母性看護技術を教授する「ピアエデュケーション」により、教える側、教わる側、双方に良好な効果が得られています。

Ⅱ-4 成人看護学

1.成人看護学の概要

成人看護学領域は,患者さんの身体が病気やその治療で急激に悪化したり,回復したりする時期の急性期・回復期ケア,病気が慢性的な経過を辿り,死を迎える時期の慢性期・終末期ケアに,大きく分かれます。

2.臨床に強い看護師を育成するための専門的授業展開

成人看護学Ⅰでは,健康レベルが急激に変化し,生命の危機状態にある対象者の看護について学習します。具体的には,手術を受ける成人の看護やクリティカルな状態にある成人の看護のあり方について学びを深めていきます。
経験豊富な教員と,現役の医師・専門看護師が連携し,講義では急性期の健康問題や対象者の心身へ及ぼす影響について最新のデータをもとに学んでいきます。演習では周手術期の症例を取り上げ,臨床を意識した看護過程の展開や看護技術の習得を目指します。

3.ロール・プレイングによる演習を通した慢性病患者の理解

慢性病をもつ患者さんの立場から援助を考えるために,演習ではロール・プレイングにより患者・看護師双方の視点から効果的な看護実践とは何かを学びます。患者役を体験することで、身体の観察や生活指導を受ける患者の気持ちや患者の視点で捉えた看護の要点を理解することに繋がります。看護師役の体験では、頭で理解していることを相手にわかりやすく伝えることの難しさを実感します。この体験を通して,慢性病をもつ患者の理解を深めるとともに,その人の気持ちや生活に合わせた指導の重要性について学習していきます。

Ⅱ-5 老年看護学

1.2年生:高齢者体験による千代田区キャンパス近郊探索

相手の身になって考えることは、たやすいことではありません。それが半世紀以上の年齢差のある高齢者であればなおさらです。
そこで2年後期の「老年看護学援助演習」では毎年、高齢者体験セットを用いた疑似体験を取り入れています。
学生は2~3人一組で、高齢者役、介助者役、観察者役をそれぞれ体験します。探索ルートは、浴槽出入りや和室での立ち座りを体験する実習室のほか、学外に出て、近くのコンビニエンスストアにお邪魔し、海外の店員の方にも笑顔で対応いただいています。
このような体験から、高齢者はどのような不自由さを感じているのか、周りの人や環境にはどのような配慮が求められるのかを考察していきます。

2.3年生:巣鴨地蔵通り商店街での高齢者に優しいまち探索

2年次までの学内を中心とした学修を基盤に、3年次にはいよいよフィールドに出ます。3年前期の「老年看護学実習Ⅰ」は、学内での学びと、後期から始まる病院・施設での実習の“橋渡し”と位置づけています。
病院や施設で療養生活を送る高齢者には、元気に地域で暮らしていた日々があり、そして治療を終えれば地域に戻ります。また、病院や施設そのものも、地域の大切な資源です。
今は入院・入所中であっても、自分らしく、長い時間を過ごしてきた人であることを、地域から切り離さずに考えていけるよう、この科目では、デイケア、デイサービスでの実習に加え、巣鴨地蔵通り商店街の探索を取り入れています。学生は、「赤いパンツ」「グルメ」「信仰」など、グループごとの課題に即して地域の探索やお店の方へのインタビューを行い、「高齢者が暮らしやすいまち」の要素を探ります。写真は、「信仰」の課題を担当した学生の様子です。

3.臨床教授等制度の導入

大学附属の実習機関を持たない本学部には、臨地実習教育ならびに実習前教育において、実習機関との緊密な協力体制作りが重要と考え、2017年度より「共立女子大学看護学部臨床教授等の称号の付与に関する規程」を運用しています。この仕組みは、21世紀医学・医療懇談会第1次報告(平成8年12月)「21世紀の命と健康を守る医療人の育成を目指して」においても、その必要性が明記されているものです。
本学部では特に以下の4点を意図しています。

1.実習教育プログラム構築への積極的関与の促進
2.臨床講義実施依頼の円滑化
3.実習機関に所属する保健医療福祉専門職の、学内での実習前教育への参加促進
4.臨床教授等を担うことによる保健医療福祉専門職のキャリア形成への貢献

2019年度は7機関、計17名の看護実践者の皆さまに臨床教授等の称号をお受けいただいています。実習中のご支援のほか、学内演習にご協力いただくなど、少しずつ協働の幅が広がりつつあります。

Ⅱ-6 精神看護学

1.ゲストスピーカーによる特別講義

「精神看護学援助論」(2年生)において、3年生から4年生にかけての領域別実習のうち、精神看護学実習での実習病院のひとつである、東京武蔵野病院(東京都板橋区)の精神科訪問看護師さんによる特別講義を実施しました。
近年、国の施策として精神障がい者を病院や施設ではなく、在宅での生活をへの移行を提言しています。そこで重要なのは、受け皿の整備ですが、実際に病院での入院治療から在宅へでの生活を支える精神科訪問看護が重要になっています。そこで精神看護学の授業に実際に地域の現場で実際のケアをしている看護師さんをお招きして「精神科訪問看護の実際」の取り組みを知ることで、入院治療の看護だけではなく、地域精神看護を学ぶことで精神看護学への理解を深めることに繋がります。

2.精神看護学演習でのマイノートの作成

「精神看護学援助演習」(3年生)において、精神看護学実習の際、持参して記録整理などに役立つことを目的にマイノートを作成しています。
学生は、実習時に、たくさんの教科書や資料などを持参してきますが、実習において実用不可欠な知識をマイノートの作成を通じて学習できるように取り組んでいます。学生は、演習時に参考書や配布された授業資料や教科書などを使い知識の整理をしながら作成していました。
実際の実習では毎日持参して記録の整理などに有効活用しています。このノートは、国家試験対策にも非常に有用であり、模擬試験などの準備に活用できるノートとなっています。

Ⅱ-7 地域・在宅看護学

1.最先端の在宅医療機器を用いた医療機器管理演習

医療的ケアを必要としながら自宅で療養する患者さんの急増に対応し、在宅療養者を支える医療機器も日進月歩の勢いで進歩しています。このため、在宅医療機器メーカーから最先端の医療機器の提供を受け、医療機器の使用・管理方法を学んだり、また在宅療養者の自宅を模した在宅演習室において、学生自身が在宅療養者の立場で医療機器を使用してみて、療養者や介護を行う家族の身体的、心理的、社会的状況について考える演習を行っています。これらの体験を通じて、学生は在宅療養者とその家族に必要な支援について理解を深めていきます。

2.地域連携を基盤とする地域看護診断演習

千代田区並びに区内の関係機関との地域連携のもと、千代田区住民の健康課題と支援策を検討する地域看護診断演習を行っています。演習では、学生自身で対象地区を歩き、暮らしやすさや健康に関わる町の状況を確認したり、社会福祉協議会、地域包括支援センター、児童館の職員、並びに住民の方々にインタビューを行ったりします。学修成果については、千代田区の関係者もお招きした報告会でプレゼンテーションを行います。
これらの学修を通じて、学生は、現代の保健医療福祉制度の中で必須となる地域看護の最新の知識と技術を習得していくこととともに、健康な人々に対する看護の役割について理解を深め、住民・多職種多機関との連携に必要な態度を身につけていくことができます。

3.学校・産業保健活動の実践現場体験

学校や産業の場で働く看護職への興味関心が高い学生を対象とした選択科目の中で、共立女子中学高等学校と、千代田区や中央区の企業での学外演習を行っています。この学校・産業保健活動の実践現場での学修は、養護教諭や産業看護職の活動と学校保健システムや企業の健康経営について、実践的に理解を深める目的で行われます。さらにこの体験は、病院に入院している患者さんの入院前後の生活の理解につながり、病棟での退院支援にも生かされていきます。加えて学生にとっては、病棟経験を経て学校・産業保健の場で活躍する看護職の先輩方の姿に自身の将来を重ね、キャリア形成について考える貴重な経験ともなっているようです。

学生生活・キャリア支援・国家試験対策

1.新入生歓迎交流会

看護学部は毎年4月のオリエンテーション週間に、2年生全員がBigSisterとして新入生を迎える『新入生歓迎交流会』を開催しています。ここ数年は1 年生も全員出席しており、履修のしかた、学生生活のこと、サークルやアルバイトのことなどを2年生から直接話を聞くことで、「これからがんばろう!」という気持ちを持てる機会になっているようです。

2.3年生対象キャリア支援(前期)

2年から3年に進級する3月末のオリエンテーション期間に、看護職としてのキャリアアップを考えることを目的に開催しています。 本学の教員が講師となり、保健師・助産師・養護教諭の仕事や資格取得の方法、認定看護師・専門看護師・大学院進学についての講演をしました。また、助産師、養護教諭については、看護学部卒業生の取り組みの状況なども紹介しています。

3.総合技術演習(OSCE)修了式の開催

3年生では、3年後期から始まる領域別臨地実習に臨むために、「総合技術演習Ⅰ」において客観的臨床能力試験(OSCE)に合格しなければなりません。2018年度は、3 年生84名が試験に合格し、学部長より、合格証書と徽章が手渡されました。また、担任長、模擬患者役としてご協力頂いた本学事務職員の方々からは、激励のことばを頂き、最後に、代表学生が領域別臨地実習に臨む決意を宣誓しました。

4.3年生対象キャリア支援(後期)

本学卒業生を中心とした先輩看護師4名を招聘して、「先輩看護師から学ぶ就職活動の進め方」というテーマでキャリア支援プログラムを開催しています。本プログラムは2部構成とし、第1 部では、4名から就職活動の進め方や国家試験対策について体験談を話してもらい、第2部では、会場を移して、先輩看護師と3年生が交流できる会を設けました。そこでは、国家試験対策の取組み方法、就職活動の要点、現在の働き方など、大学OGだからこそ、先輩方に多くの質問を率直にすることができ、終始和やかな会となりました。

5.さくら通信(「とびだせ! Kyoritsuナース -学生委員会さくら通信-」)の発行

東京都千代田区という「地の利」を生かし、学外で開催される医療・看護系の催しを学生に案内し、視野を広げてもらおうという趣旨で2015年度からスタートした看護学部学生委員会が刊行する通信です。2017年度からは、講演会・セミナー・イベント等の案内のみでなく、学生委員会において開催した行事の紹介、学生への連絡事項も記事もまとめ、年4回程度定期刊行となっています。

6.ポスター掲示による看護研究発表会

3年生では、看護研究の種類や方法、文献検索などを学びます。4年生では、約1年かけて自分の興味・関心のあるテーマについて、色々な研究方法で研究を進め、看護研究論文としてまとめ上げ、最後に、ポスター掲示による「看護研究発表会」を行いました。
学生たちは、看護研究のプロセスを学び、やや緊張しながらも堂々と立派に発表していました。就職後、臨床現場でも看護の質向上のために、積極的に研究に取り組んでくれることでしょう。

7.国家試験対策

1年生から模擬試験などを実施し、その結果を基にして、クラス担任と連携してきめ細かい指導を実施している。学生自身がWebの国家試験問題に取り組むことができるようにさまざまなツールを活用して学習できるように支援をしています。
また、教員は学生個人のレベルに応じた学習指導や生活面を含めたきめ細かい指導をしています。

8.すずらん祭りへの参加

2015年から、神田すずらん通り商店街において開催される「本の街 すずらんまつり」の共立女子大学ブースに、『カラダの中の酸素はどれくらい?測ってみよう酸素飽和度』と題したコーナーを開設しています。2019年は、看護学部3年生のボランティア6名が参加し、地域の皆様239名の酸素飽和度測定を実施しました。最初は緊張していた学生も徐々にリラックスし、ブースを訪れた皆様や観光客の方々に対応していました。このように地域商店街の活動にも参加しています。

教育推進のための取り組み

1.実習運営合同会議の開催

本学は、附属病院を持っていません。看護学実習を円滑に進めるには、実習を受け入れてくださる医療機関をはじめとする多くの施設との密な情報交換が欠かせません。そこで、実習施設と学部が連携し、臨地実習における教育効果や問題について共有・協議することにより、教育体制の充実と実習教育の向上を図ることを目的に、年に1 度、「実習運営合同会議」を開催しています。
平成29年度2 月に開催し、日下学部長による「臨地実習の現状と課題について」のミニ講義の後、各領域に分かれて実習の成果、運用上の課題、今後の改善点などについて意見交換を行いました。

2.共立看護学雑誌の発行と看護学研究会の開催

教員の教育実践や研究活動への示唆を与え合うことを目的として、雑誌「共立女子大学看護学雑誌」を年に1回、毎年3月に発行しています。