国際交流
1.国際交流委員会
海外経験の豊富な専任教員によって構成される委員会で、海外との研究交流や提携校との連絡・交渉、学生の長期留学や海外研修の企画・選考などについて協議します。
2.学生課国際交流担当窓口
国際交流活動全般を支援するために設けられています。常駐の2人の職員が学生の相談相手となるなど、留学に関するサポートを行っています。海外留学を考えている学生はここに足繁く通うことになります。また、海外からの留学生にとっては、母国とつながっているように感じられる機会にもなるでしょう。
3.留学制度
本学学生が海外の大学に留学する制度には、交換留学、派遣留学、一般留学があります。交換留学は協定校とのあいだで留学生を交換するものです。派遣留学は、提携校へ学生を派遣することに限定したプログラムです。一般留学は学生が自ら留学先を選び、本学の許可を得て留学するものです。いずれも留学先の大学において修得した単位のうち、申請して認められたものは卒業要件に必要な単位として認定されます。
4.交換留学
フランスのイナルコ大学(東洋言語文化学院)、スイスのジュネーブ大学、および中国人民大学と協定を結び、毎年数名ずつを交換しています。双方の学費が免除となり、宿舎については受け入れ側が用意することになっています。本学への留学生は学生寮「ナチュール杉並」で一般の寮生と一緒に学生生活をエンジョイしています。
5.イナルコ大学(交換留学・フランス)
17世紀に創立されたイナルコ大学は、語学教育において長年の実績を持つ大学で本学とは毎年2 名ずつの交換留学プログラムを実施しています。日本語学科を有し日本語、日本文化研究の分野においてはヨーロッパでも最大級の教育・研究機関で、受入れの留学生は流暢な日本語を話します。本学からの留学生はフランス語修得を中心とした研修を行います。
6.ジュネーブ大学(交換留学・スイス)
ジュネーブは国連や赤十字などの機関が置かれている国際都市で、フランス語圏ながら英語にも触れる機会が多い環境にあります。本学から派遣の交換留学生のうち1 名に、ジュネーブ大学からおよそ9 ヶ月分の生活費に該当する奨学金(約100万円相当)が支給されます。
7.中国人民大学(交換留学・中国)
北京市内にある、人文・社会学系では中国トップクラスの大学で、広大なキャンパスには、一つの町のように生活に必要な店や施設があり、安全な環境が整っています。本学から派遣の交換留学生には中国人民大学から奨学金が支給され、宿舎も無償で提供されます。
8.派遣留学(全学対象)
本学は海外に留学生を派遣するためにアメリカ、カナダ、イギリス等の大学と提携しています。これらの大学に半年ないし1 年留学することができます。
9.アメリカ・セントラルワシントン大学(派遣留学・アメリカ)
ワシントン州郊外の州立大学で、大学のあるエレンズバーグは風光明媚で、比較的治安も良いため暮らしやすい土地柄です。本学学生の大半は大学寮に滞在してUESLプログラムで語学を学んでいます。UESLプログラムでは能力別に5 段階にクラス分けされます。レベル5 の学生は条件付きで学部授業の聴講が可能となり、文化人類学や地理学、心理学などを学んで帰国しています。
10.ウィニペグ大学(派遣留学・カナダ)
自然豊かなマニトバ州の公立大学で、本学学生は原則、全期間ホームステイにより滞在しています。3学期制のため、5月上旬~12月中旬まで、または5月上旬~ 3月中旬までのどちらかの期間を選択し留学しています。Academic English Programの上級(レベル5 )に所属する学生は学部の授業を履修することができます。
11.リーズ大学(派遣留学・イギリス)
ヨークシャー州リーズにある国立大学で、イギリス有数の歴史と規模を誇ります。リーズは工業と金融で知られ、ロンドンにも比較的アクセスが良い活気ある都市です。本学学生は英語力を伸ばすGeneral Englishコース、あるいは語学留学後、学部の授業に参加するStudy AbroadProgrammeを受講します。いずれの場合も、応募に際し他の提携校に比べ高い語学レベルが必要となります。
12.オックスフォード・ブルックス大学(派遣留学・イギリス)
イギリスで最も有名な学園都市オックスフォードにある私立大学で、新設大学として長年トップクラスの評価を得ています。治安・交通の便ともに良く、世界中の学生が集まって多国籍文化を形成しています。派遣留学では、英語コースの場合、IELTSスコア4.5以上、またはそれに準ずるプレイスメントテストでの合格が受講の条件となります。
13.バーミンガムCIC(派遣留学・イギリス)
CICはCollege for InternationalCitizenship(国際市民コレッジ)の略で、バーミンガム市にあるアストン大学やバーミンガム大学などいくつかの大学プログラムが集まってできたユニークなプログラムです。前半に語学を集中して学び、後半にはコアプログラムとして市民学や政治学などを学ぶ独自のスタイルでの授業が用意され、クラスごとに研究活動やプレゼンテーションなどを行っています。
14.私費外国人留学生授業料減免制度
本学に在籍し、経済的理由で修学が困難な私費外国人留学生に対して、選考のうえ、授業料減免措置をとっています。
15.国際交流奨学金
本学には海外への留学制度推進のため、交換留学、派遣留学、一般留学および海外研修のための国際交流奨学金制度があります。この奨学金は返還の必要はありません。交換留学および規程留学奨学金は、1年間留学の場合、年間授業料の半額分、半年留学の場合は、年間授業料の4分の1を選考の上、給付します。海外研修奨学金は1 名あたり5 万円を本学学業成績により給付します。
16.夏季海外研修(全学対象)
本学の夏季研修は、英語圏(アメリカ・ハワイカピオラニカレッジ)、フランス語圏(フランス・アンジェ西部カトリック大学)で実施しています。それぞれの語学を中心として、その国の文化を幅広く学ぶと同時に、現地の大学生や市民との交流を通じて国際親善にも努めています。
17.ハワイ大学カピオラニカレッジ(夏季海外研修・アメリカ)
アメリカ研修開始から約15年間、アイビーリーグのペンシルベニア大学で実施し、以降はハワイのカピオラニカレッジにおいて、ここ数年30名程度の学生を派遣しています。
18.アンジェ西部カトリック大学(夏季海外研修・フランス)
アンジェはフランス西部のメーヌ川河畔に位置する可愛らしい雰囲気の街です。研修中はスタッフによりきめ細やかにサポートされ、ホスピタリティあふれる大学院生が生活をともにすることで参加学生との交流を行っています。語学講習終了後のパリへの小旅行も大変魅力的です。
19.春季海外研修(全学対象)
学生の希望者を募って、春季休暇中に語学を中心とした研修を行っています。春季休暇は気候もよく、授業からの制約もないので、海外研修にはうってつけです。今後、研修先を増やすことを検討しています。
20.広東外語外資大学(春季海外研修・中国)
中国広東省の重点大学として、国際経済、国際貿易及び外国語のエリートを養成するための高等学府である広東外語外資大学において、中国語研修を実施しています。中国語運用能力向上と中国の歴史・文化に対する理解を深めることを目的としたプログラムで、語学力のブラッシュアップを図るとともに、語学以外に現地日本語学科学生との交流や中国国情講座、広州市内見学や日系企業視察など中国文化に直接触れることが出来ます。
21.クイーンズランド大学(春季海外研修・オーストラリア)
自然豊かなブリスベン郊外にあるオーストラリア屈指の名門大学で、春季休暇を利用して行う3 週間のプログラムです。本学の提携校でもあり、毎年40名弱の学生が参加しています。滞在は、全期間ホームステイで授業以外にもファミリーと英語でのコミュニケーションをとることができ、大変人気のプログラムです。
22.ポーランド ヤギェウォ大学との交流
2018年度より、ポーランドとの国際交流が始まりました。 教員間の交流、学生同士の交流など、今後の幅広い交流が期待されます。
23.海外インターンシッププログラム(上級者用プログラム)
オーストラリア・クイーンズランド大学において、前半は集中的に語学力の向上を図り、語学力が規定のレベルに達したところで、インターンシップに参加します。インターンシップの派遣先は観光、行政、教育など多種多様であり、授業内で職場での実用的なスキルについて事前に学ぶことができ、就職活動に向けても貴重な体験といえます。応募には、通常より高いレベルの基準が設けられており、上級者プログラムでの派遣者には規程留学奨学金が給付されます。
24.ペンシルべニア大学協定校派遣留学(上級者用プログラム)
アメリカ・アイビーリーグの名門ペンシルべニア大学への留学プログラムで、応募には通常より高いレベルの基準が設けられています。この留学プログラムの派遣者には、本学とペンシルベニア大学の協定に基づき、現地授業料が一部減額されるほか、本学規程留学奨学金が給付されます。
25.ブリティッシュヒルズプログラム【宿泊型】(国内留学プログラム)
広大なブリティッシュヒルズの教育施設において、英語+体験型の生きた英語を学びます。レッスンの合間にはヒルズ内で講師とともにアクティビティを体験するなどたくさんの工夫が施されており、アフターヌーンティや英国式テーブルマナーも体験することができます。
26.国内英国留学@Kyoritsu【通学型】(国内留学プログラム)
費用面、安全面を配慮し参加しやすい環境の中で英語漬けの5日間を過ごします。短期集中型プログラムで実社会においても有益なスキルを磨きます。最終日の修了式では参加者全員がプレゼンターションを行い5 日間の成果を発表します。
27.日本語教育プログラム
日本語力のまだ不十分な交換留学生や特別留学生などの短期留学生に対し、日本語教育の支援プログラムを提供しています。日本語講師による文法、文章表現、新聞記事の読解などの授業を行い、最終的には日本語でプレゼンテーションができるようになるよう、きめ細かな支援を行っています。
28.国際交流チューター制度
学生を募り、海外からの留学生の手助けをしています。チューターは、前述の日本語プログラムを更にサポートするための日本語サポートチューターと、生活全般を支援するキャンパスサポートチューターの2 つに分かれます。日本語サポートでは、読み書きを中心に漢字やことわざを習得するための練習問題などを行い、キャンパスサポートでは、定期券購入に始まり、サークルへの加入、履修相談、学外での文化活動など、留学生が快適な留学生活を送ることができるように学業、生活の両面から支えています。これは本学の学生にとっても異文化交流の機会となり、視野を広げるうえで役立っています。
29.留学生懇談会
5 月に歓迎を兼ねて、海外からの留学生と一般学生が学生食堂で交歓会を催します。授業などで留学生と関わりの深い教員も多数参加します。本学は留学生との間に国際情勢に左右されない確固とした友情を築き上げるよう努めています。
30.外国人科目等履修生
外国人が日本に関する授業や本学独自の魅力ある授業を数科目単位で履修することができ、積極的に受入れています。2014年度はスイスチューリッヒ大学、サウジアラビアからそれぞれ1名受入れ、2015年度9 月からは同大学より2 名の科目等履修生を受入れました。他大学に在籍する留学生や日本に在住する社会人も本学で学ぶことができます。
31.『共立インターコム』
国際交流のための機関誌Kyoritsu Intercomを毎年発行しています。これによって本学の留学制度、国際交流活動の紹介を行っており、本学在学生の保護者および全国の高等学校へ送付しています。在学生にとってもより現実的に留学を検討できるきっかけとなっています。将来的にはこれを通じて留学経験のある卒業生ともリンクし、情報を共有・交換することで、本学を目指す高校生、在学生、そして卒業生など、各世代が連携した国際交流活動を推進したいと思っています。
32.中国
本学は早くから中国との交流の重要性に着目し、1991年の東北電力学院を皮切りに、東北師範大学、北京大学、北京清華大学、西安交通大学など、計10大学と協定を結んできました。これまで、留学生や教職員研修団の派遣、訪問団の受け入れ、共同研究など、地道な交流を重ねてきました。これからも中国との絆を大切にしてゆきたいと考えています。
33.ベナン共和国
2006年7月に西アフリカのベナン共和国大統領ご夫妻が本学を訪問されたことから、本学とベナンとの親交が始まりました。それ以後、毎年、ベナンから留学生を迎えています。2012年3月、本学は特使として本学のフランス人教授ほか数名をベナンに派遣し、歓迎を受けました。2013年7 月には本学において駐日ベナン大使夫人(本学へのベナンからの最初の留学生でもありました)の講演、およびベナンのプロ演奏家によるジャンベ(西アフリカの民族楽器の太鼓)の演奏が行われました。
34.インドネシア
2013年9 月、文芸学部教授がインドネシアのマラナタキリスト教大学で能面の作品展と仮面文化に関するワークショップを開催、翌年には本学において仮面展覧会が開催されました。「ワヤン」と呼ばれる曼荼羅画はインドネシアの神話をもとに作られており、本学とマラナタキリスト教大学との交流が協定を前提として深まりつつあります。
35.グローバルコモンズ
神田一ツ橋キャンパス2 号館に、留学生のための“人・地域・社会の密接な交流空間”としてグローバルコモンズが誕生しました。日本語特別クラスを実施する他、Face to faceのコミュニケーションなど、ここでしかできない次世代型の国際交流が実現しています。畳敷きのオープンスペースは和の心を共有するための空間です。留学生に日本の作法を伝えるとともに伝統文化を共有します。
36.フランス語 中国語 トークルーム
2号館グローバルコモンズでは、中国語圏とフランス語圏からの交換留学生が、毎月2 回程お昼休みに在室しており、留学生と会話が出来るトークルームを開催しています。会話を通して語学力を磨くだけでなく、、お互いの文化について理解を深める国内で可能な異文化交流の場として活用されています。
37.カナダ留学フェア@Kyoritsu
留学費用が安価で、比較的治安もよいカナダ留学へのニーズが高まっており、留学先の情報提供の機会としてカナダ留学フェアを実施しています。現地より数校の大学を招き、大学やプログラムの特徴等についての情報を提供するだけでなく、個別相談に応じ、留学に関する疑問を解消し、それぞれの希望に沿った留学が実現できるよう支援を行っています。