国際学部

Faculty of International Studies

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国際学部ニュース詳細

更新日:2023年07月10日

授業紹介

【国際学部】公益財団法人 国際金融情報センター(JCIF)の柏木敬子氏をお招きして、専門科目「国際経済学Ⅰ」で特別講義「ASEAN・インドネシアの政治経済動向」が行われました

 6月26日(月)、国際経済学Ⅰ(担当:鈴木紫)において、「ASEAN・インドネシアの政治経済動向」と題する特別講義が行われました。公益財団法人 国際金融情報センター(JCIF)の総括研究員 柏木敬子氏をお招きして、ASEANの概要、日本とインドネシアの関係、インドネシアの政治・経済・対外バランスなどについて、最新の経済・金融事情を中心にお話し頂きました。





 国際金融・経済に関する調査研究機関であるJCIFにおいて、主に新興国のカントリーリスクの分析やマクロ経済データの収集と情報の提供に携わっている柏木氏のお話から、学生達は一国の政治や経済の情勢をどのような点から捉えるべきか理解を深めることが出来ました。国際経済学Ⅰでは、国際金融の基礎として、国際収支表、為替レートや外国為替制度、通貨危機、国際金融システムなどを学修しており、特別講義は、授業での学びと実際の国の経済・金融事情とのつながりを意識する貴重な機会になりました。


 特に、講義後半の質疑応答は非常に活発に行われ、学生達から、インドネシアの社会構造、日本企業のインドネシアへの進出状況、さらには中所得国の罠を脱するための課題というような幅広い質問が寄せられましたが、インドネシアの金融・経済の調査に日々携わっているお立場から丁寧にお答え頂きました。



 以下は、受講学生の感想です。


 ジョコ政権の具体的な政策とその効果(貧困や失業率の低下など)を知ることが出来ました。また、資源を他国に輸出するだけではなく、資源を国内産業などでどう活かしていくのかが大切であり、新しいビジネスのあり方が求められていることを学びました。


 アジア通貨危機、COVID-19の世界経済への影響、経常収支や金融収支の見方といった授業の学びが、特別講義とつながりました。国を理解するには、経済や金融のみではなく、国の政策の方向性なども見ることも大切であると感じ、経済と政治の結びつきを理解出来たように思います。2024年の大統領選挙後、インドネシアはどのように変化していくのだろうかと考えました。


 インドネシアは、人口構成も若年層が多い「釣鐘型」で、これからの発展が見込まれていることが理解出来ました。雇用創出やインフラ整備が重要で、先進国からの投資や国際協力も大切であることを学びました。


 「グローバルサウスの代表国」とされるインドネシアが日本にとって重要な国であることを知りました。日本とインドネシアの関係の強さを知るとともに、インドネシアの外交姿勢から、発展途上国が経済成長を遂げるにはより多くの国と良好な関係を築くことが重要だと感じました。