Q1 現在の職業と会社を選んだ理由を大学の学びを軸に教えてください
在学中に参加したデザインコンペ(田中ゼミのタイポグラフィー年鑑)の入選をきっかけに自信がつき、高校生から憧れていたデザイナーという職種に就きたいと考え、就活を行いました。大学３、４年時に参加した神保町活性化プロジェクトなどを通じて人の役に立つデザインをしたいと考え、医療機器や人の生活を便利にする家電製品を扱う弊社に入社しました。弊社はプロダクトデザイナーのみの募集でしたが大学の１年次にプロダクトデザインとグラフィックデザインの基礎を学べるカリキュラムのお陰で、グラフィック専攻の私でもプロダクトデザイナーとして採用して貰うことが出来ました。プロダクトデザイナーとしての採用でしたが、大学で学んだグラフィックデザインの知識がパッケージデザインやSNSの記事作成に活かせています。
Q2 現在のお仕事の内容について具体的に教えてください
IH調理器や電気ケトルなどのパッケージデザインを担当しました。製品のデザインでは全国盲ろう者協会協力のもとでユニバーサルデザインタイマーを開発担当者と開発しました。ユニバーサルデザインタイマーは盲ろう者の方が使いやすいような特別なデザイン(反転液晶の画面、緑色のライト、手に持って触った感覚でどのボタンかわかるボタンなど)になっています。現在は弊社の認知度を上げるためにSNSの記事作成と更新を行なっています。
Q3 現在のお仕事のやりがいについて具体的に教えてください
自身がデザインした商品やパッケージが実際に店頭に並んでいるのを見ると、やりがいを感じます。特にユニバーサルデザインタイマーなど社会貢献に携われるデザインができた時はやりがいを感じられました。海外工場や開発部、営業部など他部署とのやりとりによって、デザイン以外の知識も身につくので成長している実感を得ることが出来ます。今後はSNSなど新しい挑戦をして時代にあったデザインや、マーケティングができるようになりたいと考えています。
Q4 大学の学びで、今のお仕事に活かせていることを具体的に教えてください
大学のCG演習で学んだAdobeソフトのスキルは現在の業務でとても役に立っています。３年時のCG演習の授業で、東京駅の雑誌作成をチームで行った経験は、弊社のカタログ作成に役立てることが出来ました。また、図学の３面図の書き方は商品図面をメーカーに提出する際の必須スキルなので、学んでおいてよかったと心の底から思いました。大学時代に学んだデザインだけでなく消費者心理を考慮した作品製作は、商品開発やSNSの記事作成につなげることが出来ています。
デザインをする上での技術的なスキルと考え方両方を教えてくれた大学の実践的な授業はデザイナーとして働く上でとてもアドバンテージになりました。現在も授業で配布された資料に助けられながら業務に励んでいます。
Q5 学生生活の中で、学び以外の内容で印象に残っていることを教えてください。
ロハスカフェのパンケーキが美味しかったのでまた食べたいです。
国立美術館などが無料で入館できたので活用させていただきました。お陰様で、多くの芸術作品を鑑賞することが出来たので自身のデザインにも反映させることが出来ました。本当にありがたかったです。
共立アカデミーでは世界遺産検定２級まで取得することが出来ました。先生がとても親身に面白く教えてくれたので楽しく資格取得することが出来ました。
絵を書く習慣をつけたかったので他にもデッサンの講座も受講しました。お得な講座が多くあったのでもっと活用すればよかったと感じています。
Q6 今後のキャリアデザインをどのようにお考えか教えてください
仕事のデザインだけでなく、自身のデザインも今後行っていきたいと考えております。仕事と私生活を両立させて自身のデザインを世に発信していけるようにスキルを身につけていきたいと考えております。
大学3年次に参加したコンペでは入選のみだったのですが、その後卒業制作をコンペに出展した所、ベストワーク賞を受賞することができました。社会人になりましたが、今後もコンペなどに参加していきたいと考えています。
仕事面では海外の方とやりとりする機会もあるので語学の資格取得を目指したいと考えています。
Q7 共立女子大学卒業後のキャリア年表を教えてください
2019年4月 株式会社ドリテック入社
2020年 日本タイポグラフィ年鑑 2020年 ベストワーク賞受賞
Q8 共立女子大学・学科の魅力を教えてください
デザインを通して経験や知識が増えることだけでなく自立した精神と新しいことに挑戦する力がつくのがこの学部の魅力だと思います。
新しいことに挑戦する機会を多く与えてくれるので、自身で出来ることや知識が増えていきます。
デザインコースは座学より実習が多いので、課題も多くて大変でしたが、椅子に座ってノートを書いているだけでは体験できない多くの楽しいと感じられる授業を受けることができました。
共立女子大学の授業は一般教養の授業でも美術館に行ったり映画鑑賞をしたり感性を磨いてくれる授業が沢山あったと感じています。
女性ならではの視点や考え方を自由に発揮できる環境は自身の個性を発揮できてより良いデザインを行うことができたと思います。
生徒一人一人に合わせた先生方のバックアップのおかげで、自身の個性やデザインを活かすこともできました。
なので、生徒の力を最大限引き出して、発揮する機会を与えてくるのも魅力だと感じました。高校生の時漠然と絵を描く仕事をしたいと思っていた私にデザイナーになるスキルや知識を身につけてくれた大学に感謝しています。