Faculty of International Studies
更新日:2025年10月24日
学生の活動
【国際学部】手仕事をめぐる旅~エストニア旅行記~⑧
学生広報委員2年生の西田倫子さんがエストニアに関する記事を執筆しました。
前の記事はこちらからご覧ください。
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⑦Lihula(リフラ)
【リフラとは?】
エストニア西部にある小さな町。タリンやタルトゥと比べると知名度も街の規模もあまり大きくないため、国内でも知らない人も多いという。民族衣装は、18世紀に登場した赤い生地に沢山の花柄の刺繍を施したスカートが有名である
・Lihula Muuseum(リフラ博物館)
博物館内では、リフラ地方に古くから伝わる民族衣装や、かつてこの地に住んでいた、バルト・ドイツ人(=バルト海沿岸出身のドイツ人)貴族と、農民として暮らしていたエストニア人とのつながりについての説明パネル、刺繍のタペストリーが何枚も展示されていた。博物館の職員の話によると、バルト・ドイツ人貴族が荘園でエストニア人らを支配していた頃、彼らに仕えていたエストニア人の召使いたちはバルト・ドイツ人貴族女性が着ていたドレスを、安上がりに作れる生地で模倣したのが、この地の民族衣装が生まれる契機という。下部に掲載したチェック柄の衣装はまさにそうである。
リフラ博物館
⑧Pärnu(パルヌ)
【パルヌとは?】
エストニア西部にある街。海に面している為「夏の首都」と言われ、リゾート地やがあり、泥のスパも有名である。この街のシンボルは象で、街中の至る所に象のオブジェが点在している。ガイドさんによると、エストニアがまだソ連統治下だった1960年代に、パルヌの海辺に設置された象の滑り台がシンボルになった由来だという。
歴史的に重要な出来事もある。エストニアの独立宣言が1918年23日20時にパルヌのEndla Theatre(エンドラ劇場)のバルコニーで初めてエストニア独立宣言が厳粛に読まれた。そして、現在は「エストニア共和国誕生の地」の記念モニュメントが置かれている。
次回に続く