2023年5月に刊行された書籍、ZwischenWelten. Grenzüberschreitungen europäischer Geschichte (Hg. von Katja Makhotina und Thomas Serrier, Darmstadt: Wissenschaftliche Buchgesellschaft-Theiss)に、本学部教員の西山暁義教授が執筆した論文 “Das Europa der Grenzen und Grenzregionen. Ein historischer Blick aus Japan und Ostasien （国境と国境地域のヨーロッパ。日本と東アジアからの歴史的視点）” (S. 209-220)が掲載されました。この論文のなかで、近代日本がヨーロッパ大陸において錯綜・変化する国境線と国境地域をどのように認識し、参照してきたのかについて述べています。

　　　　　　　　　　　　（Wissenschaftliche  Buchgesellschaft社HPより）

　この論文集は、ヨーロッパの歴史家エティエンヌ・フランソワ氏（パリ第一大学、ベルリン自由大学名誉教授）の80歳の誕生日を記念するものであり、その翌日となる5月4日には、フランソワ氏が創設し初代所長を務めた独仏共同の社会科学研究機関であるマルク・ブロック・センター(Centre Marc Bloch)において、「歴史の中のヨーロッパ：過去と未来の視点」と題する記念シンポジウムが開催され、その場において謹呈されました。フランソワ教授と西山教授の交流については、以前このHPで公開したエッセイにも記されています。