家政学部[被服学科] 家政学部[被服学科]

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家政学部 被服学科ニュース詳細

更新日:2021年02月13日

授業紹介

オンラインツールを活用して海外の大学と連携したプロジェクトを実施しました。

共同プロジェクト

被服学科では、中国の蘇州大学(Soochow University)と連携して「100年後のファッションプロダクト・産業」を提案するという共同プロジェクトに取り組み、2020年12月16日にオンラインミーティングツールZoomを用いて成果報告会を行いました。被服学科の3年生から5グループ、蘇州大学からは共同プロジェクトに応募した7グループが参加して、12グループの発表がありました。いずれのグループも社会的な課題や最新技術の動向を調査し、学生ならではの独創的な提案を行っています。また、限られた時間ではありましたが学生間で交流することもできました。

 

プレゼンテーションのタイトル

  • Think Blue (Soochow University)
  • New Secondary Market Business (Kyoritsu Women’s University)
  • Infinity Smart Cloth After 100 (Soochow University)
  • Digital Clothes for Communication (Kyoritsu Women’s University)
  • DUALITY (Soochow University)
  • Sustainable Fashion (Kyoritsu Women’s University)
  • Inflatable Smart Fashion (Soochow University)
  • Anti-Virus Clothes (Kyoritsu Women’s University)
  • Mutualistic Symbiosis (Soochow University)
  • AI and Fashion (Kyoritsu Women’s University)
  • Morphotype Follow of the Change (Soochow University)
  • Sea World (Soochow University)

 

ラーニングアウトカム

共同プロジェクトに参加した被服学科の学生からは次のような振り返りがあり、準備不足の問題もありましたが期待以上のラーニングアウトカムが得られたように思います。

  • 環境問題を軸に大量廃棄を防ぐための2次流通に焦点を当て、一度着た服を繊維まで戻して再利用する方法について考えました。技術的な点については被服材料研究室の先生に質問して内容をまとめました。
  • 環境やサステナブルファッションはSDGsをはじめ、現在でも様々な対策や取り組みがされていますが、100年後を作り上げるのは現代を生きている私たちなので、これから先も環境やサステナブルファッションの意識や知識を深める必要であると思いました。
  • 内容が未来の衣服ということで、最初はイメージが湧かず、方向性を決めても話す内容が広く浅くてふわふわとする上、盛りだくさんでまとまりませんでした。グループで話し合いを進めていくうちに、内容を絞った方が相手に伝わるプレゼンテーションになるということに気づき、最終的には、抗ウイルスの衣服を作るというテーマにしました。
  • 100年後を予想するにあたって様々なデータを集めて、根拠をしっかりと提示しなければならないところがたいへんでした。
  • 当初はグループ内の議論も漠然としていましたが、1つにテーマを絞り、それについて調べ考えたことをまとめていくことで、漠然としていたものがはっきりするようになりました。さらに、どのような方法で実現していくか、なぜその考えに至ったかをグループ内で共有することで、考え方の幅がとても広がったと思います。
  • グループのメンバー同士は親しくても、意見の食い違いや構成について異なった意見がありました。そこで、リモートでミーティングをして皆の意向を確認しあったり、発表資料の見やすさや伝え方を提案しあったりしたことで、グループ全体の方向性を明確にして発表することができました。
  • グループワークでは自分とは違う視点や意見が示されるため、グループ皆の意見をまとめて一致させることが難しかったりすることもありますが、その分新鮮味があり有意義な時間を過ごすことができました。
  • 蘇州大学の学生の発表では、自分たちのように問題点一つを深く追求するのではなく、全体を広くとらえて100年後にどうなるかを予測していた点に新鮮さを感じました。それによって、私たちの発表の問題点や、逆によいと感じた点を見つけることもできました。
  • 資料を作成する際に、今まではわかったことを羅列しただけでしたが、聞き手の視点に立って、わかったことをまとめた上で、自分の意見や提案を書くべきだという点が勉強になりました。
  • 中国の学生にも伝わる発表を考えなければならなかったため、和訳・英訳の修正を繰り返したり、日本語と英語の意味を照らし合わせたり、英語の発表ではスピードや間に気をつけたり、これまでの発表とは異なる緊張感をもって取り組むことができました。
  • 共立の学生は、現代問題の解決に向けた衣服の提案が多かったのに対して、中国の学生は、水中の生活や宇宙への進出などテクノロジーの発展に期待し、夢の世界を実現する提案が多かったように思います。今回のプロジェクトを通して、同世代の学生が考える未来について国を越えてアイデアを共有することができましたが、その一方で相違点があることにも興味をもちました。

 

被服学科では、このようにオンラインミーティングツールを活用して、海外の大学とも連携した新しい教育に取り組んでいます。

 

関連リンク

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