看護学部

Faculty of Nursing

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看護学部ニュース詳細

更新日:2022年06月30日

授業紹介

【看護学部】「公衆衛生看護管理論」PARTⅡ ・ 保健師課程1期生の授業で「事業計画」の発表会を開催しました。

4年次の集中開講科目「公衆衛生看護管理論」において、

千代田区の高齢者の健康課題とそれに対する具体的な事業計画を策定し、その成果を発表して、活発な意見交換を行いました。


 4月に開講した「公衆衛生看護管理論」の第3回~第6回で事業計画の策定を行いました。この演習では、学生は5つのグループに分かれ、まず、2年次の授業科目である「地域看護学援助演習」において、高齢者に関する地域看護診断を行った千代田区の神田地域、あるいは、麹町地域を担当し、2年生で検討した内容(統計資料等の既存資料、キーパーソンインタビュー結果、地区踏査等からの情報収集)を見直し、再度、担当する地域の健康課題を明確にしました。

 次に、それを踏まえて、現在、千代田区で実施されている事業や支援のうち、健康課題に対して効果が得られていること、より強化・充実していくこと、改善していくことを整理してその結果から、優先度の高い健康課題を選定し、それに対する具体的な事業計画を検討していきました。学生たちは、特別講義(【看護学部】「公衆衛生看護管理論」PARTⅠ参照)での世田谷区障害保健福祉課職員の方からの講義内容・資料やディスカッションを参考にしながら事業計画の策定を進めていきました。しかしながら、始めのうちは、健康課題を解決するための目標と実施計画・年次計画(具体的な内容、予算計画、評価指標)の一貫性や整合性を図ることにとても苦労していました。

 「健康課題の解決につなげるには?」「地域性や住民の強みを活かすには?」「予算の費用対効果は?」「どうすれば達成度を検証するための評価になるか?」「そもそも、検討している事業は、実現可能性はあるのだろうか?」など、どのグループも、頭を悩ませ、グループ内では、健康課題やそれを解決するための目標に行きつ戻りつを繰り返し、また、他のグループとも自由にディスカッションをしながら、事業計画を完成させていきました。

 第7回の事業計画の発表会では、どのグループも健康課題を解決するための事業計画の目標と実施計画のつながりが明確であり、計画の独自性や実現可能性の高い内容でした。また、質疑応答では、「なぜ、その対象を選定したのか?」「それは本当に実現できるのか?」「見込まれる効果をどのように評価するのか?」「そのアンケートは何を想定して質問しているのか?」など、かなり内容に迫る質問ばかりでしたが、質問に対しても堂々と明快に回答をしており、活発なディスカッションが行われました。

 発表会終了後、学生たちは、実際の事業実施に向けた準備や年次計画を立案する難しさを実感しつつも、他のグループの良い部分やコメント等を参考に、より実現可能性を高めた計画になるよう、再度、自分のグループの事業計画の見直し検討作業をしていました。

今回の授業を通じて、学生たちは、事業計画を策定する意義と策定に必要な視点を理解することができたようです。そして、住民にとって役に立つ事業計画を策定することと地域ケアの質の保証をしていくこととがどのように関連し、それに対して保健師がどのような役割を果たしていくのかということについても、深く考察していくことができました。

                                                    (地域・在宅看護学領域)

<写真1>事業計画発表会の様子

 

<写真2>実施計画の展開方法、予算、波及効果など、
   かなり核心に触れる質問をしています。
<写真3>なぜその評価方法を用いたのかなど、
 活発な質疑応答が続きます。