更新日:2024年02月08日
海外研修リポート
夏季海外研修レポート(フランス・アンジェ西部カトリック大学CIDEF)
2023年度 フランス アンジェ西部カトリック大学 夏季海外研修に参加した方のレポートをご紹介します。
ビジネス学部 S.Mさん
はじめに
私は2023年8月6日~9月4日までの約一ヵ月フランスのアンジェに共立女子大学の海外研修プログラムを利用して短期海外留学をしました。
留学にあたって準備したこと、語学学校の授業について、ホームステイについて、週末の過ごし方について、帰国後に感じたことを説明します。
留学にあたって準備したこと
留学にあたって準備したことはフランス語に耳を慣らすことです。フランス語のラジオを日常的に聞くようにしました。ラジオから聞こえるフランス語は何を話しているか分からないし、会話のスピードについていけませんでしたが、耳を慣らすことを目的にしていたため、たまに単語が分かるくらいで許容としました。
何度も自己紹介をする機会があると思い、自己紹介を事前にたくさん練習しました。
語学学校の授業について
クラスには中国、韓国、インド、アメリカなどさまざまな国籍の人と一緒に授業を受けました。遅刻してきてもなんでもない顔をして入ってくる人、授業中にお菓子をつまむ人、積極的に発言する人、先生に指名されて緊張する人など、態度の違いにカルチャーショックを受けました。
ホームステイについて
私は共立から一緒に海外研修に参加していた後輩と同じ家庭でホームステイをしました。ホームステイで難しいと感じた点は2つあります。
一つ目は、ある程度の語学力がないとホストファミリーが言っていることが分からない点です。他人の家で生活するのでその家族のルールを守らなければなりません。しかし、口頭で言われても聞き取れない、どういう意味か分からないことが何回もありました。ルールを守りたい気持ちがあることを伝えたかったので何度も聞き返したり、翻訳アプリを使って分かるまで諦めないことが大切だと感じました。
二つ目はコミュニケーションを取るなかでのすれ違いです。初日の夕食前、私とルームメイトは夕食の準備の手伝いをするホストマダムに手伝いを申し出ると「手伝うことはないから座っていて」と言われました。このことから「ホストマダムは夕食の準備を手伝ってもらいたくない人なのだ」と思い、それ以降は夕食直前にリビングに行くようにしました。するとホストマダムから「全て私が準備をして、まるでレストランみたいだ」と言われてしまいました。「手伝わなくて大丈夫」とマダムが伝えたのは「その時だけ」の話で「普段は手伝ってほしいのだ」ということを知り、そこで初めて勘違いをしていたことに気が付きました。誤解を解きたかったものの誤解であることを説明するほどフランス語力がなかったので、誤解されたままとなってしまったことがとても悲しく、悔しかったです。
一方、ホームステイでは楽しいことも沢山ありました。リアルなフランス人の暮らしぶりを見られた点はとても楽しく勉強になりました。一例として、フランス人のエフォートレスな生き方を夕食時に体験しました。日本の夕食は机に何品も手の込んだ手作りのおかずが並びますが、フランスの夕食では手作りの料理は一品のみでした。前菜にポテトチップのようなものをつまみ、メインで手作りのラタトゥイユを食べ、パン屋さんで買ってきたパンとスーパーでチーズ、最後にスーパーのヨーグルトを食べるという流れです。フランス人のエフォートレスな夕食を体験し、フランス人のお母さんが元気で輝いているように見えるのは頑張りすぎていないからかもしれないと考えました。
週末の過ごし方について
土曜日は学校が主催している有料の遠足に参加し、日曜日は友達とピクニックや遠出をして過ごしました。遠足はモン・サン・ミシェルやサン=マロ、ロワール城やワイナリーの見学に行きました。沢山の学生が参加し、普段はクラスが異なり会話をする機会のない人とも仲良くなることができました。
さいごに(帰国後に感じたこと)
この一ヵ月を振り返って、人と仲良くなりやすくなるという点と語学力が伸びるという点から「自分から発言することの重要性」を知りました。海外研修への参加を経て、2024年前期からはフランスのイナルコ大学にて交換留学生としてフランス語学習を続けています。交換留学へ出発するにあたり、海外研修で体験したこと、学んだことは大きな助けてなっています。もっとフランス語で自身の言いたいことを伝えられるように、交換留学へ出発する前にはフランス語会話教室にも毎日のように通いました。まだまだイナルコ大学での留学生活は始まったばかりですが、日々自分から発信することを意識し、より積極的にたくさんのことに取り組んでいこうと思います。