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更新日:2024年02月02日

海外研修リポート

夏季海外研修レポート(フランス・アンジェ西部カトリック大学CIDEF)

2023年度 フランス アンジェ西部カトリック大学 夏季海外研修に参加した方のレポートをご紹介します。


文芸学部 Y.Nさん 

 

はじめに


 2023年8月6日から9月5日に実施されたフランス夏季海外研修に参加しました。

 実際にフランスへ行き、フランスの文化やライフスタイルに触れ異文化理解を深めるとともに、フランス語学力の向上を目的として今回の研修に参加しました。私自身、フランスはもちろん海外に行くことも初めてだったので不安がありましたが、大学が主催する研修とのことで安心して取り組めると思い参加を決意しました。

 

朝から晩までフランス語に触れる


 この研修ではフランス・アンジェ西部カトリック大学CIDEFに通い、約4週間フランス語を集中的に学びました。またホームステイに滞在することで朝から晩までフランス語に触れることができ、フランスの生活を肌で感じることができました。学校までは約30分の道のりを徒歩で通いました。自然豊かな公園を通り、鐘の音を聞きながらの通学はフランスの街並みを感じ、記憶に残るものになりました。

 渡仏前に実施されたレベル分けテストにより5つのコースに分けられ、自分のレベルにあったクラスで授業を受けることができました。クラスの大半は私を含め日本人が占めていました。それでもアメリカやインド、中国など様々な国からの学生も多く、交流を深めることができました。

 授業はLANGUE、Expression orale、Comprehension oralの3つで進められていきました。その中でもExpression oraleは、より小さな単位にグループ分けがされ、プレゼンテーションやアクティビティを通し明るい雰囲気で授業が進められました。スピーキング力の向上に特化しているプログラムでもあり、スピーキング力は自身の最も伸ばしたいスキルでしたので、とても実りのある内容でした。宿題やテストも定期的にあり、日々フランス語学習に励みました。

 

※通学路にあった自然豊かな公園
※授業最終日に開催された交流会、お菓子パーティーの様子
フランスと日本のお菓子を持ち寄って楽しみました!

 

フランスの文化や歴史を肌で感じる経験


 学校主催の課外活動にも参加しました。ロワール渓谷の古城めぐりやAnjou Troglodyriqueを訪れたこと(洞窟でのワイン貯蔵庫の見学)、マカロン作り体験など、フランスの文化や歴史を肌で感じることができる貴重な経験となりました。

 週末や放課後は、アンジェの中心街で買い物をしたり、映画館で映画をみたり、美術館に行ったりと充実した日々を送りました。ホームスティ先のマダムにmarcheに連れて行ってもらったりとフランスの様々な面をみることもできました。マダムが作ってくれるガレットやムール貝などの料理はどれも美味しく、フランスを感じることができました。マダムと映画を鑑賞したり、マダムの友達と交流をしたり、ラジオやテレビの情報からもフランスの日常を体験することができました。

 渡仏直後はバカンス時期の影響で、アンジェでは営業していないお店が多かったり、現地の若者や子どもが少なく街はとても静かでした。しかし、滞在最終日に差し掛かる頃には、若者や子どもがアンジェの街にバカンスから帰って来て、人々の活気が戻り賑やかになりました。バカンスの影響を受けたアンジェの街中の変化はフランスならではの光景で、とても興味深かったです。

 研修期間最後の三日間はパリで過ごしました。パリでの自由行動では、美術館やヴェルサイユ宮殿、エッフェル塔などの観光名所を訪れ、1カ月間の研修の締めとして、フランス観光を満喫しました。

 

※美しいマジックアワーの街並み

外国語コミュニケーションに対する考えが変わりました


 フランス滞在中に最も苦戦したことは、TGVの切符の購入でした。チケットの購入はわからないことだらけで苦戦しました。駅員に尋ねるにも、上手くフランス語で説明することができず、悔しい思いをしました。また、ホームステイ先のマダムとの会話でも自分で伝えたい想いや感謝の気持ちを言葉で表現することができず、もどかしい思いをしました。

 今回の研修ではフランス語力の向上を一番の目的としていました。研修を通し、外国語コミュニケーションに対する考え方が変わりました。今まではまずは「言いたいことを頭の中で日本語で考えてから外国語へ変換する」といったプロセスを踏んでいました。しかし実際にフランス語が飛び交う生活の中で1ヵ月過ごし、頭の中で日本語で考えることをせずに、はじめから「フランス語で考えフランス語を話す」ようになりました。これにより、フランス語をより自然にかつスピーディーに話せるようになったのではないかと感じました。フランス語を話す喜びや楽しさを感じ、フランス語習得への意欲が更に湧きました。

 フランスから帰国後の現在、フランス語学習にも以前よりも力を入れ、「フランス語トークルーム」にも積極的に参加し、フランスからの交換留学生との実践的な会話に挑戦しています。将来フランス語力のレベルをアップさせ、再度フランスに訪れたいと思っています。

 

さいごに


 刺激的な毎日で、有意義な1ヵ月になりました。フランス滞在中の経験やフランスを訪れて感じ取った様々な気持ちを忘れずに、これからも邁進していきたいと思います。