国際学部

Faculty of International Studies

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更新日:2026年08月21日

授業紹介

【国際学部】「社会開発論」ゲスト講師による特別講義を開催しました

2026年7月9日(木)、「社会開発論」(中村信之専任講師担当、2年次以上開講科目)の一環として、人工衛星データを活用し社会課題の解決を目指す宇宙スタートアップ企業の一つである株式会社スペースシフトで最高事業責任者(CBO)を務める多田玉青さんをお迎えし、特別講義を実施しました。



「社会開発論」では、"誰一人取り残さない(No one left behind)"との理念を掲げる持続可能な開発目標(SDGs)がカバーする課題を軸に、貧困問題や国際開発の理論的アプローチについて学びます。あわせて、途上国・先進国がSDGsの達成に向けて取り組むべき社会課題について、国際機関や政府のみならず、NGOや民間企業など多様なステークホルダーがどのような活動を行っているかを考察することで、グローバルな視点や複眼的な視野を涵養することを目指しています。


本特別講義では、SDGs達成における宇宙ビジネスの役割や、多田さんが前職の開発コンサルタント時代に携わった開発プロジェクトでのエピソードや現職の仕事からビジネスと国際開発の関係についてご講義頂きました。あわせて、多田さんの学生時代やキャリアを歩む中での葛藤・ブレイクスルーを振り返りながら、リーダーシップの在り方や、「問いを立て物語を編む力」などAI時代に価値を生み出すスキルについてもお話しいただき、受講生にとって示唆に富む講義となりました。


受講生からの感想を一部紹介します。

〇今回の講義で最も印象に残ったことは、社会課題の解決には既存の枠組みにとらわれず、新しい視点で考えることが重要であるという点です。これまで私は貧困や格差を世界規模の視点で考えることはありましたが、「宇宙」という視点から社会課題を捉える発想はなく、大きな気づきを得ました。衛星データやAIが農業、防災、環境問題などの解決に活用されていることを知り、社会課題への向き合い方や、将来のキャリアの選択肢について視野が広がりました。また、「人を見るな、仕組みを見る」という言葉も印象に残りました。以前のアルバイト経験からも、年齢や立場、国籍が異なる人が協働するには、個人の努力だけでなく、共通の目的や情報共有の仕組みが重要だと感じました。


〇衛星が、現代で抱えている様々な問題解決において鍵になる技術であることを学べました。また、私は国際協力の教育分野に携わりたいという目標があります。ですが、具体的にどう関わっていきたいのかという点や、治安の悪い国に行くことに対する不安感を感じていました。今までは、現地に行くことでしか困っている子どもたちの支えになることはできないのではないかと感じていましたが、実際はあらゆる側面からサポートすることが出来るのだと学びました。自分にとって最適な分野を見つけるために、今のうちから沢山調べたり、経験を積んだりしていきたいと思います。


〇特に印象に残ったことは、AI時代に生き抜く力や生きていくためのヒントです。どんな職業がAIに侵されていくのかを考えて就活していましたが、それよりも仕事の付加価値の高さだと学びました。「問いをたてる」ことと「人を動かす」ことは人間ができるアクションであり、私はこれを意識しながら仕事しようと思いました。成長率が低下している中でビジネスがあり、いかに問いを立てられるかが大事になってくることを学びました。また、「自分の中に多様性を持つ」というのは、多様性という言葉が日々飛び交う現代において大事な考え方だと思いました。私は昔から突出した特徴がある人を羨んでいましたが、そうするのではなく自分の足で行動することで、自分の価値を見出していけることを学びました。この発想の転換はできていなかったので、とても印象的でした。いろんな分野をつなぐ「ハブ」を持つことで、自分の幅が広がると思い、たくさんの経験をしていこうと強く思いました。

女性がここまで強くビジネスに参画していることがとても刺激になりました。今まで大学で、さまざまなゲストスピーカーの方のお話をお聞きしてきましたが、本当に一番心に響きました。


〇開発コンサルタントから宇宙スタートアップへと挑戦されたキャリアのお話がとても印象に残りました。特に心に響いたのは、リーダーシップについてのお話です。「人を変えるのではなく自分が変わる」ということや、色々な人と働くときには「伝わる仕組みを作る」という考え方は、とても勉強になりました。何かが上手くいかないときに人のせいにするのではなく、自分自身の行動や伝え方を工夫することが大切なのだと気づかされました。

また、AIが進化する時代だからこそ、ネットで調べるだけで終わりにせず、若いうちに自分の足で動いて、実際に目で見て経験することが大事だという言葉がとても刺さりました。外の世界を知ると同時に、日本の文化など自分の国のことを深く知ることも、これから社会で必要とされる人間になるために大切なのだと感じます。これからは、ネットの情報だけで満足せず、色々な場所へ行ってたくさんの経験を積み、自分の視野を広げていきたいです。



(筆者:中村信之)