国際学部

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更新日:2023年07月21日

学生の活動

【国際学部】学生広報委員による先生インタビュー② ~石井先生編~

 国際学部専任教員に学生広報委員が「20代前半は何をし、何を考えていたのか」インタビューする企画の第2弾です!

 前回の阿部先生編に続き、今回は宮地理子さん(3年生)が自身のゼミ担当教員の石井先生にインタビューを行いました。



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 みなさん、こんにちは。学生広報委員の宮地理子です。

 国際学部の先生方に「20代前半は何をし、何を考えていたのか」インタビューする企画の第2回は石井久生先生にインタビューさせていただきました。





Q1, 大学時代は何をしていましたか?力を入れて取り組んでいたことを教えてください。

 筑波大学の比較文化学類に入り、特に地理とスペイン語に力を入れていました。他の学部は学修内容がはっきりしていますが、この学部はどんなことをやっているのかイメージがわかず、何でもできそうだと思いました。

 入学時にスペイン語を選択し、その際のチリ人の先生が細かく教えてくれ、わかりやすかったです。2年次はスペインの有名な作家の方の授業が興味深く、毎回子ども(2歳)を連れてきていたので、その子と会話が成立するのが楽しみでした。授業のメンバーとスペインに行こうと計画していましたが、皆脱落し、結局一人でスペイン北部ソリアの作家の方の家に夏の1ヶ月ほど滞在しました。これがきっかけで徐々にスペイン語を覚えていきました。3年次にはメキシコ人の先生に教わり、パーティーが開かれるとよく官舎に呼ばれて中南米の人々と交流するようになりました。日本人は自分1人だったのでスペイン語を話さざるを得ず、一緒に歌ったり踊ったりしてラテン系の人々の感覚を知りました。学んだというより、会得していった感じですね。4年になるとネイティブの人と普通に会話ができるようになるまでになりました。



Q2, 専攻分野、専攻のきっかけを教えてください。

 専攻は文化地理学で、地理学を専攻したのは世界のことに関心があったからだと思います。大学3・4年次に地理の演習で、アメリカの日系移民について研究していらっしゃる矢ヶ﨑典隆先生から地理学の方法論、現地調査の方法を学びました。矢ヶ﨑先生とは後に一緒に本を書くなど、今でも繋がりが深いです。





Q3, 学生時代の将来の夢はありましたか?

 何になろうといったことは考えておらず、ノープランでした。



Q4, 現在の職業までの経緯を教えてください。

 大学卒業後、大学院に進み、その後高校の教員採用試験を受けて合格し、教員をしていました。2年目の時に院でお世話になった先生から誘いを受け、外務省の在パナマ日本国大使館の調査員となりました。日本政府代表として現地のイベントやセレモニーに参加したり、運河外交の視察をしたりしました。その後、大学時代にお世話になった先生からお声がけいただき、筑波大学の助手をしながら博士号を取得し、共立女子大学の教授となりました。



Q5, 学生時代にやっておけばよかったことはありますか?

 友人や先生との関係も含めてとても充実していたので不満はないです。強いて言うなら、専門以外の勉強をして、豊かな知識を身につけたかったです。例えば文学系などですね。手広く勉強できる学部で、他学部のスポーツ栄養学や測量学といった授業もとっており、勉強になりました。




        




Q6, 私たちが学生時代にやっておくべきことは何ですか?

 先生たちとの関係を作っておいた方がいいです。大学時代、先生との距離が近く、人との関係を重視していた先生が多かったと思います。

 また、社会的な責任がない学生時代は宝です。専門的な知識を身に着けることも大事ですが、息抜きやストレス発散の方法を見つけておくと良いです。



Q7, 国際学部の学生に向けてメッセージをお願いします。

 人間関係を豊かにしてください。私の場合、その延長線上に現在の研究があり、繋がりの積み重ねで今があります。人生を豊かにしてくれるような多様な人間関係を育んでいってください。



                   




~石井先生の学生時代~

 高校、大学と相撲部に入っており、高校時代は関東大会に2回出場しました。相撲部はとても面白かったです。大学時代は痛いのでよくさぼりましたけど。私は1人暮らしをしていましたが、部員の多くは家賃9,000円の共同アパートに住んでいました。平和な世界で家の施錠もせずに出かけていたので、自分の家に先輩が勝手に上がり込んでいることも頻繁にありました。エアコンがないので夏にドアや窓を開けっ放しにして寝ていたら猫がいたこともありました。猫が子猫を連れてきてしばらく共同生活をしていたこともありましたが、蚊取り線香を焚いたら匂いを嫌がり、いなくなってしまった時は悲しかったです。

 筑波大学には図書館がたくさんあり、家から自転車で10分のところにあった体育・芸術系の図書館でよく勉強していました。自習室はいつもガラガラで貸し切り状態でした。

 豊かな人間関係と学修環境に恵まれ、幸せな学生時代でした。






 今回のインタビューを通して、人との出会い、繋がりがとても大切だということがわかりました。また語学について、恐れずに挑戦されていた姿勢が印象的でした。学生時代に出会った方々との縁を大切にしつつ、まだ見ぬ出会いに向けて、日々努力していきたいです。





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前回の阿部先生へのインタビューに関する記事は以下のリンクよりご覧いただけます!

【国際学部】学生広報委員による先生インタビュー ~阿部先生編~

https://www.kyoritsu-wu.ac.jp/academics/undergraduate/kokusai/news/detail.html?id=3841