国際学部

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更新日:2023年06月27日

学生の活動

【国際学部】学生広報委員による新任教員(ロタード・アレキサンダー先生)へのインタビュー

 2023年度春、国際学部に新たに1名の教員が着任しました。近代日本史、近代ヨーロッパ史が専門のロタード・アレキサンダー先生に学生広報委員の中川萌加さん(国際学部4年)がインタビューを行いました!インタビューはすべて英語で行われましたが、今回は日本語にてその模様をお届けします。



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Q 先生の専門の研究分野を教えてください。

 専門分野は、日本とヨーロッパの現代史と帝国主義です。例えば、Japan Timesがどのように朝鮮の植民地化を正当化したのかについて研究したりしています。この分野は社会を知る上でとっても大切な研究だと思っています。理由としては、もし私たちが帝国主義がどのように正当化されたり許されてきたのかを理解していなければ、私たちはどのように社会が形成されたか知る由もないからです。



Q その研究分野に決めた理由を教えてください。

 学部時代に日本語を勉強して、2年生の時に日本に一年留学しました。日本語だけではなく、日本史についても勉強し、日本の帝国主義に関心を持ちました。卒業した後、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで修士号を取り、専門は、アフリカにおけるイギリスとフランス帝国主義でした。修士号を取ってから日本語のスキルと帝国主義についての知識を合わせて、博士課程では、日本の朝鮮植民地化について研究しました。



      



Q今日大学の教員になろうと思ったきっかけを教えてください。

 私は英語・フランス語・日本語を話せて、その三つの国全てが帝国主義の古い歴史を持っているので、言語のスクルを活かして、現代に関わる重要な歴史を研究しようと思いました。それに加えて、私にとってはヨーロッパよりも日本の方がマッチしていると感じましたので、日本で大学の教員になりたかったです。



Q日本の魅力を教えてください。

 とにかく日本語、また、日本の歴史や文化の学習に関心があり、日本に来ました。それに、日本には地域ごとに様々なバラエティがあって面白いです。例えば、沖縄から北海道までそれぞれの自然や文化やお祭りなどがあって、興味深いと思います。



Q共立女子大学の魅力を教えてください。

 4つの魅力があると思います。

 1つ目は、歴史がとても古くて興味深いところです。いろいろなことが古くから受け継がれていてとても素敵だなと思います。

 2つ目は、GSEプログラムです。英語で学べる他の日本の大学がもちろんありますが、GSEの特徴は、留学しなくても英語で授業を受けて、卒論を書いて、ネイティブスピーカーと交流できるユニークな機会だと思います。

 3つ目は、立地の良さです。歴史が大きな自分の専攻分野だからこそ、古い歴史を持っている東京の中心であり、大学の周りには皇居や神社・政治に関わる場所までいろんな物が集まっているから魅力的だと思います。

 4つ目は、学生のモチベーションが高いことです。みんなオープンマインドで様々な分野に興味があってそれに対して積極的に取り組んでいる部分が魅力的です。また、様々な分野を教えるだけのバラエティに富んだ教員がいることも共立女子大学の良さだと思います。





Q神保町でお気に入りのお店を教えてください。

 レコードが大好きで集めているのですが、神保町には明治や江戸時代の本が売っている古本屋があったり、古いレコードが沢山売っていたりと、好きな場所が数え切れないほどあります。その中でもMironnga nuo-baというカフェが少し高いかもしれないけど、とてもお気に入りです。店内にはレコードコレクションがあって素敵な音楽が流れていて落ち着きます。また、その向かいにも古い日本の作品や新聞、歴史的な物が売っていてとってもいい場所だなとしみじみ感じます。



Q大学生時代の後悔を教えてください。

 友達と遊んだりもしていたけど、いろんなグループと遊んだり経験をしていたらよかったのかなと少し後悔しています。もちろんその時の勉強が今に役立っているから大きな後悔ではないですが、今になって考えてみると、大学時代は短いからもっと遊んだり楽しんだり、多種多様な経験を積んでいればよかったと感じています。大学は勉強するためだけの場所ではないことを皆さんには伝えたいです。



Q 最後に、新任の先生として、共立生へのメッセージをお願いします。

 完璧な英語を忘れてください。もちろん、文法や正しい書き方・話し方を知ることはいいことだけど、それより大切なのは、英語を使うことが大切です。言語を習得することは過程であって、その言語を使ってコミュニケーションをとることがゴールだから、コミュニケーションをとることにフォーカスしてみて欲しいです。言語は、誰にとっても完璧に修得することは難しく、常に勉強し続けるものであって、気がつかないうちに上達しているものです。だからこそ言語を学ぶことだけに集中しないで、色んな人と積極的にコミュニケーションをとって経験を積んでください。






 インタビュー:中川萌加(国際学部4年)





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