国際学部

Faculty of International Studies

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国際学部ニュース詳細

更新日:2023年01月24日

授業紹介

【国際学部】専門科目「国際経済学Ⅱ」で「貿易ゲーム」を活用したワークを行いました。

 12月12日、19日に、専門科目(2年生以上)国際経済学Ⅱ(鈴木紫担当)の講義で、貿易ゲーム(『新・貿易ゲーム』)を活用したワークを行いました。


 受講学生は、グループ(国)に分かれ、最初に与えられた労働力(学生数)、資源(紙)、技術(はさみ、定規、分度器、コンパスなど)、お金(クリップ)を用いて、製品(既定の形の紙)を生産することで、どのように国の利益をあげることができるか(経済力をつけるか)を考えました。世界には、先進国、発展途上国、そして資源国など、さまざまな国があるように、初期段階で差があるさまざまなグループ(国)間で、どのように取引(貿易、国際協力)をしながら生産していくのか、国際社会や貿易の仕組みを疑似体験しました。

 

 貿易ゲームは、経済のグローバル化を考え、公正な社会の可能性を学ぶという目的で、もともとイギリスの開発NGOが出版したもので、開発教育協会が日本語版を制作しています。大学の教育(初年次科目、専門科目)のみならず、中学や高校の授業、NGOの勉強会などでも幅広く活用されています。

 

 国際経済学Ⅱの授業では、自由貿易の利益、比較優位、ヘクシャー=オーリンの定理、製品の差別化や規模の経済をもととした貿易など、国際貿易理論を学んできました。それらの貿易理論をこの貿易ゲームにあてはめるとどのようになるのか、国際取引による財の価格の変化、技術支援のあり方も考えるなど、発展的な学習も行いました。

 

 以下は、受講学生の感想です。


 私達は一番資源を持っていて、かつ労働力も多いグループ(国)でした。しかし技術が必要であり、どのような条件なら他の国と交渉が成立するのか、どうすれば労働力が発揮できるのか考えるのに苦労しました。


 貿易ゲームを通して、自分の国にある強みをどう生かして効率よく生産していけばいいかをいうことを深く考えさせられました。資源、労働力、技術に差があっても、他の国と協力することで生産力をあげることが出来ました。


 自分のグループは先進国で、たくさんの技術がありました。一部の技術を他の国に貸し出し、価格が高い製品の生産に特化する(専念する)という戦略をとりました。各国が製品の生産において特化し輸出入を行うことを少し実感できたように思います。