国際学部

Faculty of International Studies

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更新日:2022年08月02日

学生の活動

【国際学部】学生広報委員による新任教員へのインタビュー

                ※感染症対策を十分に行ったうえで実施し、撮影時のみマスクを外しています



 2022年度春、国際学部に新たに1名の教員が着任しました。今回は、労働経済学と国際経済学研究が専門の鈴木紫先生に、学生広報委員の並木優奈さん、奈良明黎さん、横張さくらさんの三人(いずれも国際学部3年)がインタビューを行いましたので、その模様をお届けします。

 


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Q 先生の専門の研究分野を教えてください。


 専門分野は、労働経済学と国際経済学です。現在は、日本企業が海外に直接投資をすることで、日本の雇用や経済に与える影響について研究しています。これまで、日本やエストニアの労働市場を対象に副業について研究をしたり、日本の対外援助、中国国内の教育投資など、開発経済学の分野に入るテーマで研究をしたりしてきました。

 経済学は、実際に起きている出来事や問題を見つけて、経済の理論やデータを使って研究をしていく学問なので、自身の専門分野と関連しているテーマを幅広く研究する研究者も多いのですが、私もそのタイプだと思います。



Q 経済学の幅広い分野の中で、専門分野を絞られた理由を教えてください。


 大学の経済学部のゼミでは、中国経済、開発経済学について勉強しました。大学を卒業して、民間企業で社会人経験を積んでから、日本とアメリカの大学院に戻ったのですが、その時、専攻として、開発経済学と労働経済学を選びました。労働経済学は、実際にデータを使って分析する学問で、そこに魅力を感じたことがスタートとなりました。その後、国際金融情報センターで研究員として仕事をしたこともあり、現在は、研究分野が国際経済学にも広がっています。



Q どのようなきっかけで大学教員への道に進まれたのですか?


 大学を卒業する際に、研究の道に進むのか、民間企業に就職するのか迷いながら、民間企業に就職という道を選びました。その後、やはり研究がしたい、もう少し勉強したいと思っていた時に、ちょうど夫のアメリカへの留学が決まり、一緒にアメリカのミシガン大学の大学院に留学しました。この留学が、大学教員への道につながったと思います。



Q 共立女子大学の特徴は?女子大ということ、国際学部ということで特に感じられることはありますか?


 みなさんは、共立女子大学に実際に入学されてどう思われましたか?女子大という雰囲気を何か感じられましたか。


 私は、高校の時まで共学で過ごしていたため、共学の雰囲気とのギャップに、最初は驚きました。共立女子大学の友達は、高校の時に比べて、どちらかというとおとなしい友達が多いという印象を持ちました。(奈良)


 私は、中学と高校が女子校であったため、そのまま女子校の雰囲気が持ち上がったような感じを受けています。大学は、中学や高校よりも、おしとやかで、同じ女子校でも少し違う、穏やかな雰囲気を醸し出している印象を受けました。(並木)


 私も、中学高校が共学であり、この大学が、やや静かな印象を持ちました。共学の大学主催のボランティア活動に参加した際に、やはり共学の大学はにぎやかだなと感じました。(横張)


 そのような印象だったのですね。私が以前勤務していた大学が共学の大学、違う学部だったので、このような質問を頂いたのですよね。

 たしかに、授業の雰囲気から、落ち着いて真面目に勉強する学生が多いなという印象を持ちました。そして、穏やかで優しい学生が多いですね。ただ、個別に話してみると、大学生として学生生活を元気に明るく楽しんでいる姿は、共学の大学の学生とあまり変わらない気がしています。

 そして、国際学部ならではの雰囲気は強く感じています。英語、フランス語、中国語など、語学の勉強を頑張っている学生さんも多いですし、授業やゼミでも、海外の話や国際的な視野からの経済の話には、非常に強い興味を示してくれますね。







Qアメリカの在学・在住歴が12年とのことですが、アメリカで印象に残っていることはありますか?


 みなさんは、アメリカはどんな国だと思いますか?どのようなイメージを持っていますか?


 にぎやか、自由、フレンドリー。(奈良、並木、横張)


 はい、どの言葉もあてはまるのではないかと思います。あくまで私個人の印象なのですが、アメリカ人は、明るく、外国人に対してもフレンドリーに接してくれますし、社交的な人が多いですね。


 アメリカには、ミシガン州に大学院生として5年間、残りの7年間は家族の事情でニュージャージー州に住んでいました。ミシガンの大学院では、アメリカ人だけなく、ハンガリー、ブルガリア、トルコ、アルゼンチン、チリ、ロシア、ウクライナ、そして、中国、韓国、日本などからの留学生が同級生にいて、国際色がとても豊かな中で、さまざまな年齢層の友達と一緒に勉強できたことが、とても印象に残っています。

 ニュージャージー州では、娘が現地の小学校に通っていたこともあり、アメリカの家族とはどんなものか、アメリカの学校がどんな環境なのかを少し知ることができたように思います。アメリカ人が家族をとても大切にすること、そして、アメリカは子供の頃から人前で自分の意見を言うことを求められる国だと感じました。ただ、アメリカに長く住む中で、多民族国家ゆえの人種や民族間の壁というようなものを感じることもありました。



Q 大学時代にやっておいた方がいいことやアドバイスはありますか。


 時間を大切にさまざまなことに挑戦していってほしいです。社会人になると、なかなか長い自由な時間をとることが出来なくなります。コロナ禍での制約もあるでしょうが、うまく工夫しながら、趣味や好きなこと、やってみたいなと思っていることにもどんどん挑戦してほしいです。

 例えば、私も大学生の頃、海外に2回行きました。ヨーロッパとアジアに、完全な自由な個人旅行で、それぞれ2~3週間かけてゆっくりと。今考えても、それはとても貴重な経験だったと思います。

 学生時代に、自分の居場所、いろいろな世界を見つけておく、見聞を広めておくことは、社会に出て頑張っていくためにも大切なことのように思います。



Q 先生は、共立女子中学高校のご出身とのことですが、神保町でお気に入りの場所やお店などはありますか。


 中学生や高校生の時、神保町でよく出入りしていたのは、三省堂でした。学校帰りに許可をもらって立ち寄ることのできる、本屋や古書街には、半分は友達とおしゃべりをする目的でよく行った記憶があります。大学4号館の地下に、当時大学の学食があったのですが、高校生の時は、放課後や土曜日のお昼に友達とよく行っていました。さぼうるや、すずらん通りあたりにあった中華屋さんにも、大学生になってから、中学や高校に遊びに来た際に行ったように覚えています。神保町の雰囲気もずいぶん変わっているので、これからいろいろとお店を探すことを楽しみにしています。








Q 最後に、新任の先生として、共立生へのメッセージをお願いします。


 中学高校と6年間お世話になった懐かしいキャンパスに戻ってくることが出来て、本当に嬉しく思っています。私が専門にしている経済学は、国際社会のさまざまなしくみとつながってくる学問なので、ぜひ興味を持って学んでほしいと願っています。そして、学生のみなさんが社会に出る前の大切な4年間を一緒に学べることを嬉しく思います。私のこれまでの職歴や研究を活かしながら、みなさんがさまざまなことを学ぶ、社会に出ていくお手伝いが出来ればと思っています。






                                   インタビュー:並木優奈、奈良明黎、横張さくら(国際学部3年)





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