国際学部

Faculty of International Studies

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国際学部ニュース詳細

更新日:2021年11月05日

授業紹介

【国際学部】立松美也子先生担当「国際人権論」の一環で、特別講義を行いました

 2021年10月21日 国際人権論の講義に難民事業本部の西口 里紗さんと大谷 周平さんに大学までお運びいただき、「日本における難民受入れと定住支援」と題して、ご講演いただきました。日本の難民受入数が少ないと報じられていますが、実際には1970年代に1万人余りのインドシナ難民を閣議了解で受け入れたこと、それらの方々は兵庫県や神奈川県に今も住んでいらっしゃることが紹介され、多くの学生は驚きを持って受けとめました。


 


 また、日本は2010年より第三国定住の受入先となっています。毎年30名余りのタイやマレイシアに滞在するミャンマー難民の家族を受け入れています。

 認定された条約難民や第三国定住の方々に対して、難民事業本部は定住支援事業を40年以上おこなっています。難民認定申請者に対する生活支援や保護措置だけでなく、定住する難民認定者への生活支援、日本語学習支援、就労支援などもおこなっています。日本語学習支援は、6ヶ月にわたる授業が展開されており、自立した生活を営むのに必要な基本的な日本語能力の習得が目標となっています。また、日本の社会制度や習慣、マナー、安全、健康管理、近所付き合いなど日本で生活するにあたって必要となる知識についても学習します。就職準備のための履歴書の書き方や面接の練習などもおこなっています。多岐にわたり、かつ、広範な支援活動を難民事業本部は地道に実施しています。講演の後に受講生から提出された感想には、ボランティアとして日本語教育や定住して間もない年少者への学習支援などに参加したいとありました。自分たちにできることをおこない、難民の方々に寄り添いたいという気持ちが表れていました。



 



 コロナでなかなかリアルな体験が少なくなっていますが、対面でのご講演は学生の心に響くものであったと思われます。西口 里紗さん、大谷 周平さん、ありがとうございました。