国際学部の専門演習黒澤ゼミは、平成28年9月23日（金）、防衛大学校において、同大江崎ゼミ、東洋英和女学院大学池田ゼミと合同でゼミを開催しました。

　江崎ゼミと池田ゼミでは中東情勢を、また黒澤ゼミでは平和構築を中心に研究していることから、今回の合同ゼミでは、シリアやイラクで勢力を伸ばしてきているイスラム国(IS)をテーマとして取り上げました。冒頭、防大生より、ISの現状などについての発表をした後、4つのグループに分かれて、米国やEUをはじめとする国際社会の対策の現状や、日本を含めた国際社会の今後の対応策について検討しました。正解のない非常に難しいテーマでしたが、学生たちは事前に文献やインターネットを通じて勉強してきた知識をもとに、活発に議論を行ってました。2時間半に渡る議論の後、それぞれのグループの代表が検討結果を報告し、先生方からコメントや講評を行って合同ゼミを終了しました。その後、防大生に校内を案内してもらいましたが、日本の国防を担うために全寮制で厳しい学生生活を送りながら勉学にいそしむ防大生に、訪問した学生たちもみな一様に感銘した模様でした。

　23日の合同ゼミに先立ち、16日には、黒澤ゼミと池田ゼミで、横須賀の海上自衛隊基地を訪問し、海上自衛隊の役割についての説明を受けたり、停泊中の護衛艦「やまぎり」の艦内を見学しました。

　この２日間の合同ゼミを通じて、教室での講義や本からでは得られない貴重な体験をするとともに、普段はあまり馴染みのない自衛隊の活動や役割、日本の国防のあり方などについて考える機会をもつことができたことは、学生たちにとって非常に有益であったと思われます。

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