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更新日:2018年01月26日

【国際学部】「国際入門演習」講演会を実施しました。(2017年11月30日)

「国際入門演習」講演会を実施して


 国際学部では2017年11月30日に、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)駐日代表のダーク・ヘベカー氏、法務部職員の白幡香純氏を講師としてお招きし、一年生向けの講演会を実施した。国内外における難民の実態とUNHCRの活動内容について、ヘベカー氏には英語で、白幡氏には日本語でお話いただいた。英語による講演会の開催は初めての試みであったが、一年生の皆さんが内容をつかみ取ろうと一生懸命に耳を傾け、メモをとる様子が印象的であった。



 今日、第二次世界大戦以降最多の難民が生まれている一方で、日本では難民に関する知識が必ずしも広く共有されているわけではない。講演会の初めにヘベカー氏が「難民に対するイメージ」を学生の皆さんに問いかけた際、彼女たちにとっては日常生活で難民の人々に接する機会がないために具体的にはイメージしにくく、どちらかといえばネガティブな印象との回答が多かった。


 そうした中、講演者のお二人は、学生の皆さんが難民の生活やUNHCRの活動を実態的に把握できるように、写真や動画を用いてお話を進めてくださった。彼女たちが執筆したレポートを読むと、UNHCRが難民キャンプにテントや水といった物的援助を行うだけでなく、テントの張り方といった、難民の人々にとって生活に必要な情報面の支援も併せて行っている点に彼女たちは関心を持ったようである。


 また、ミャンマーから逃れて日本にやってきた少年が、日本での生活や短期間での日本語習得に苦労しながらも、定時制高校の入学試験に合格したというお話も、彼女たちにとって強く印象に残ったようである。年齢の近い難民の人々が日本社会で抱える問題を知り、難民と自分たちの国や社会を結び付けて考えられるようになったという意見や、また、新しい土地で目標を達成する少年の姿に刺激を受けたという反応が寄せられた。


 講演の最後にヘベカー氏が再び「難民に対するイメージ」を問いかけた際、情報や知識を得た後の皆さんの回答は、より前向きな内容が増え、難民をめぐる法律や実態について自分でも勉強したいという意欲的な姿勢も見られた。このように、講演会では今後の自発的な学習につながる学びの機会を得られ、大変有意義な時間となった。


 ダーク・ヘベカー氏、白幡香純氏には貴重な機会をいただき、この場を借りて重ねてお礼申し上げます。


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