更新日:2018年06月13日
授業紹介
【家政学部 児童学科】授業紹介「社会的養護内容」
3年生の前期にある社会的養護内容の授業では、社会的養護に関する様々な支援方法を演習形式で学びます。今回の授業では、子どもや利用者からの暴力に対してどのように対応するのかというテーマのもとに、包括的暴力防止プログラム(CVPPP)という支援技術を学びました。
社会的養護に関する施設だけではなく、病院や学校でも、看護師をはじめとするメディカルスタッフや教員は、患者や生徒からの暴力にさらされることがあります。支援者として暴力にさらされても我慢することを求められたり、暴力を振るわれているのに、振るわれたスタッフや職員の対応が悪かったからと責任を求められることもあります。このような形で暴力へ対応する適切な支援方法を知らずに悩みながら働いている人がたくさんいるのが現状です。
暴力へ発展しないように子どもや利用者へ関わることや、いざ暴力場面に遭遇した時にどのように対処するのかを学生の間で学んでおくことは、後の実践にも活かせるのではと思います。
授業後の感想では、暴力にならないように、優しく声をかけることや、それでも罵声をあびせられたとしても、こちらは冷静に対応することが大切だとわかったという話や、看護師に関わらず、保育士・施設職員など、利用者との関係を持つ職の人は暴力と関わりながら仕事をしていくことが分かり、知識として知っておくだけでも安心出来たり、瞬時に対応し危険を回避出来ることが分かったという意見がありました。
CVPPPを学んだ人の研究では、教育後は、男性も女性も有意に自信が増加し、経験が少ない人ほど自信が持てるようになったということでした。
知識や技術を学び、演習を通して実践し、学生自身の力として身についていったらいいなと思います。