家政学部[児童学科] 家政学部[児童学科]

ニュース一覧へ戻る

家政学部 児童学科ニュース詳細

更新日:2018年05月02日

その他

【家政学部 児童学科】2017年度 第6回児童学科海外研修旅行

 2018年3月16日(金)から3月23日(金)までの8日間、児童学科の学生21名は引率の安田悟教授と西坂小百合准教授と共にイタリアのレッジョ・エミリア市にある幼児教育施設や子ども関係の施設を視察し、子どもたちとの交流を通して海外の幼児教育について学びを深めました。

 

 

 <訪問施設>

 

1、マラグッツィ国際センター

 まずマラグッツィ国際センターでは、レッジョ・エミリア市における教育の文化的・国際的シンボルであり、その幼児教育の学びの入り口として世界中の教育者や教育学者が視察に訪れています。そこを担っているペダゴジスタの方から、レッジョ・チルドレンの教育の歴史、教育システムの概要、幼児教育の場としての「アトリエ」という言葉の意味などの講義を受けた後、アトリエを見学し、多くの造形の仕組みやその素材に触れながら実感するとともに、レッジョのアプローチではそのプロセスが大切であることなどを学びました。

 

 

 

   

 

 

2、幼児教育施設の視察・子どもとの交流

 翌日からの2日間、レッジョ・エミリア市内にある市営ローザ・ガレオッティ幼稚園、カトリック系のエリザ・ラーリ幼稚園、レッジョ・エミリア市近くのカルピという町にある私立のバルナブル幼稚園の3園を視察しました。

 ローザ・ガレオッティ幼稚園では、レッジョ・エミリア教育の歴史や保育方針についてお話を伺った後、園内を見学しました。園舎の中にはいくつかの大きなアトリエがあり、アトリエリスタが子どもの造形活動を進めていました。自然素材の循環をテーマにした粘土造形や絵画の活動などを参観しました。

 エリザ・ラーリ幼稚園は、カトリック系の幼稚園で、子どもとの交流活動を行いました。書道パフォーマンスに続き子どもの名前を書道で書く活動や、新聞紙でのカブト制作とカブトに貼る折り紙制作を子どもと行い、それに日本茶を用意して振る舞いました。言葉は十分には通じないものの、子どもたちとの交流は学生にとって有意義な時間となったようです。

 バルナブル(青いクジラ)幼稚園は、レッジョ・エミリア市の近くのカルピという町にあり、園舎がクジラの形をしている特徴的な建築の幼稚園です。5つの保育室と5つのアトリエがあり、各アトリエではそれぞれの部屋の特徴と機能を活かした活動が行われています。ペタゴジスタの方から説明をうけ、保育室や子どもの様子を観察し、それぞれの活動のテーマや意図を考えたり、アトリエや園の環境を観察したりしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3、レッジョ・レミダ

 レミダは、企業の廃材活用を目的として、企業(IREN)とレッジョ・エミリア市、そしてレッジョ・チルドレン財団のコラボレーションにより設立され、地域の企業からでる廃材を文化的リソースとして教育に活用する施設です。廃材と言っても中古品などではなく、生産の過程で使うことのできなかったものなどが集められていて、レッジョ・レミダには地域の教育関係者や学生、そしてアーティストが廃材を利用しにくることはもちろん、廃材の使い方に関する研修も行われています。私たちは、様々な廃材を見たり触ったりしながら、新たな素材感を発見することになりました。

 

 

 

 

4、子どもアート図書館ディダルデ

 子どもアート図書館は、レッジョ・エミリア市が教育プロジェクトの一環として設立した図書館で、アート関連の書籍が国内外を問わず保管されています。この図書館の主な活動は、子ども向けのワークショップで、ミュージアムと協働しながら、アート絵本や絵画そのものを用いてアーティストについて理解を促す教育と共にそれを基にした造形プロジェクトも行っています。

 施設や所蔵本についての解説の後、ワークショップを体験し、アートからヒントを得ながら動物をモチーフにした絵画の制作を行いました。

 

 

 

 

家政学部 児童学科のホームページはこちらから

家政学部のホームページはこちらから