更新日:2019年12月10日
展示・講演会
地域連携プロジェクトでSDGsと地域活性化に貢献するファッションショーを開催しました。
2019年度共立女子大学地域連携プロジェクト「サステナブルファッションデザインによる地域連携(代表:家政学部被服学科 教授 村瀬浩貴)」の主催によるファッションショーを2019年11月12日に本館1階ロビーにて開催しました。北陸先端科学技術大学院大学の増田貴史講師が開発した環境に優しい草木染め技術により,石川県のぶどうやゆずやブルーベリー,兼六園菊桜の花びらなどから抽出した染料を用いて美しく染められた生地を用いたドレスを披露しました。ドレスのデザインは家政学部被服学科の学生が原案を提案し,同学科宮武恵子教授が10体のデザインに具体化しました。福井市のサカイオーベックス株式会社の現代的な生地と染色技術,あるいは石川県の伝統的な織物である牛首紬(うしくびつむぎ)の技術を守る西山産業株式会社,北陸で伝統的な織物を守り続けているブランドBATTAN BATTAN,パターンと縫製を引き受けていただいた日東紡株式会社とSecoli Japan School関西校,など多くの企業・協会の協力を得て実現しました。また,加賀友禅作家の久恒俊治氏とファッションイラストレーター鄭貞子氏がこの新しい草木染め染料を用いて素晴らしい友禅染めとイラストレーションを生地に施してくださいました。それを,被服学科田中淑江教授の高度な和裁の技術で羽織りに仕立てました。本記事の末尾にご協力関係者・企業・団体のリストをお示しします。全ての皆様に厚く御礼申し上げます。
ファッションショーは共立音楽祭にて開催しました。家政学部児童学科の村上康子准教授のピアノ演奏に合わせてドレスを披露し,音楽とファッションの融合も楽しんでいただく趣向としました。被服学科の学生12名がモデルとなり,ピアノ演奏に合わせてポージングすることに最初は戸惑っていましたが,練習の甲斐あって本番ではドレスの美しさを存分に表現できたと思います。当日は,ファッション業界,マスコミからの参加者も含めて学内外から80名以上の方の参加をいただき,ショーを楽しんでいただきました。また,本ファッションショーも含む一連の活動が評価されて,北陸先端科学技術大学院大学と山梨県立大学が(研)科学技術振興機構(JST)主催の「STI for SDGs」アワードの文部科学大臣賞を受賞したことがファッションショーの直前に発表されました。この活動が,持続可能な開発目標(SDGs)の達成に資する取り組みであることが公的に認められ,私達にとって大きな励みとなりました。これからも,SDGs達成を目指した研究・開発と,地域の発展に貢献できる活動を続けて行きたいと思います。
写真左:ファッションショーで草木染めのドレスを披露しました。
写真右:村上康子准教授の演奏するシューベルトのピアノソナタ(第13番)に合わせてショーを行い,音楽とファッションの融合を楽しみました。
写真左:柿(タンニン)で染色した牛首紬のドレス
写真中央:金沢ゆずから抽出した染料を用いたドレス
写真右:能登ブルーベリーから抽出した染料を用いたドレス
ファッションショーの様子はこちらの動画でもご覧いただけます。
Cross ArtTech Fashion Show(主催者挨拶,第一部 ピアノ演奏)
Cross ArtTech Fashion Show (第二部 ファッションショー)
草木染め開発・Cross ArtTech Conference2019プロジェクト主催
北陸先端科学技術大学院大学 講師 増田 貴史
山梨県立大学 准教授 杉山 歩
株式会社ククルス
企画プロデュース・デザインご協力
一般財団法人ファッション産業人材育成機構
パターン/縫製ご協力
日東紡績株式会社伊丹生産センター
Secoli Japan School関西校有志
ドレス用生地・副資材等ご提供,染色加工等ご協力企業
旭化成株式会社
株式会社織工房風美舎
加地金襴株式会社
清原株式会社
株式会社コイズミ
サカイオーベックス株式会社
株式会社西山産業
株式会社東野東吉織物
株式会社山崎ビロード
染料材料ご提供
ひらみゆき農園
きよし農園
加賀友禅絵付け
友禅空間工房久恒 久恒 俊治
イラストレーション,ドレス・羽織のイラストデザイン
有限会社クレストコスチューム 取締役代表 鄭 貞子
ファッションショー用アクセサリーご提供
トゥエンティフォーセブン株式会社
ファッションショー靴ご提供
株式会社ツダ製靴
ファッションショー用扇子ご提供
杉山江見堂
ヘアーメイク
学校法人東京女子文化学園 住田美容専門学校