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家政学部 被服学科ニュース詳細

更新日:2019年07月31日

研究紹介

3Dプリンタを用いた被服材料の研究開発

 3Dプリンタは,簡便かつ迅速に試作品を作ることができるため,産業界に革新をもたらす技術として注目されています。自動車部品などの工業製品の試作に活用されているのはもちろんのこと,ファッション分野でも多くのデザイナーによって利用されています。そして,3Dプリンタで衣服を作ることができるようになると,私達の生活が大きく変わる可能性があります。例えば,インターネットでデータをダウンロードし,自分の体型に完全にフィットするようにカスタマイズした服を出力すれば,自分好みの衣服を着たいときにすぐに着られるようになります。従来の衣服では裁断・縫製時に端切れのゴミが発生しますが,3Dプリンタでは無駄な材料を使用しないため,省資源・ゴミ削減にも貢献します。このような可能性のある3Dプリンタを活用した研究に,被服材料研究室では取り組んでいます。最近の成果として,3Dプリンタの樹脂吐出機構を利用した新規な繊維と布の開発に成功し,(一社)繊維学会の年次大会1),2)にて発表しました。新しい被服材料の創生という夢に向かって,毎日ワクワクしながら3Dプリンタの技術開発に取り組んでいます。

3Dプリンタ操作中の様子

3Dプリンタで作製した新規な布の例

本研究はJSPS科研費JP17K00796の助成を受けて実施したものです。

 

参考文献

1) 3Dプリンタを用いた複合紡糸による分子配列制御, 村瀬浩貴, 3A01,繊維学会年次大会予稿集, (2018).

2) Additive Manufacturingによる布の作製, 熊岡可奈子, 村瀬浩貴, 2C07, 繊維学会年次大会予稿集,(2019).

 

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