看護学部

Faculty of Nursing

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看護学部ニュース詳細

更新日:2024年07月24日

授業紹介

【看護学部】母性看護学技術演習におけるピアエデュケーション

 看護学部3年生「母性看護学援助演習」では、母性看護特有の母子への援助技術の修得について、ピアエデュケーションの手法を用いています。

4年生が3年生へ直接、看護技術指導を行うという方法です。3年生は4年生の先輩から直接、看護技術を教わり、

質問しやすい環境の下、のびのびと学習しています。


 

 3年生前期開講科目「母性看護学援助演習」は、周産期の看護に必要な母性看護特有の援助技術の修得を教育目標の一つとしています。

この演習においては、すでに臨地での実習を終えた4年生が参加し、3年生へ直接的に技術指導を行うピアサポート形式でのリーダーシップ養成を実施しています。3年生へ教える4年生は事前に教員から手技に関する技術チェックを受け、正確な援助技術を身に着けたうえで、3年生に対して、教育的関わりを提供しています。

 提供する母性看護技術は、妊婦、褥婦、新生児の身体的な診察、また新生児の沐浴であり、妊婦や褥婦に模した腹部の触診モデルや新生児モデルを使用して実施します。教える側の4年生にとっては、自らの看護技術を振り返り、さらにスキルアップ、指導力が身についています。

 このような教育的役割を学生時代に学ぶことにより、看護師として勤務してからのプリセプター制(先輩看護師が新人看護師にマンツーマンで指導する教育制度)への心構えができます。また教えられる側である3年生にとっても、先輩の振る舞い、指導法を模範として、次期には自らが後輩育成にあたるという心構えができると考えています。

 母性看護学の授業の中では、ここ数年この方法で実施していますが、3年生は真剣にメモを取りつつ先輩の技術を見て学習し、教員よりも質問しやすい環境下で、のびのびと学びを深めている様子が見られています。

 

 

(母性看護学領域)