看護学部

Faculty of Nursing

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看護学部ニュース詳細

更新日:2022年02月05日

授業紹介

【看護学部】1年生が無菌操作の技術を演習で学びました

看護学部1年生は、医療支援技術論Ⅰで、滅菌攝子を取り出して無菌状態を保ちながら綿球を受け渡す技術を学びました。


 医療支援技術論では、看護師が行う診療補助の技術を学びます。

 今回の演習は、使用する物品や使用する部位の無菌状態を保ちながら操作する無菌操作として、滅菌攝子(めっきんせっし)を取り出し綿球を受け渡す技術を実施しました。滅菌された攝子や綿球は無菌であり、無菌を保つ清潔エリアと不潔のエリアを厳重に区別して、病原微生物の侵入や接触感染を防ぐことを目的に滅菌物を取り扱います。

【滅菌攝子の取り出し】滅菌された綿球を扱うために必要な攝子を、滅菌されたパックから取り出すには、外装に触れないように真っすぐ取り出し、攝子の先端は常に下を向けておきます(写真①)。

【綿球の受け渡し】綿球を渡す側は、攝子先端の無菌状態を保ちながら綿球をつかみます。綿球を受け取る側は、相手側の攝子に触れないように渡す側がつかんでいる綿球の下をもちます(写真②)。綿球を受け取る側の攝子は、患者さんの創傷部位に触れる可能性があるので不潔物として扱い、清潔と不潔の区別を徹底します。今回の演習では、綿球を受け取ったら腕のモデルに消毒を行い、ガーゼで保護する創傷処置も体験しました(写真③)。

 無菌操作は、何故その部位が清潔・不潔なのかの根拠を理解し意識することで、患者さんの安全を守る技術です。実施した内容は、事前に配信したチェックリストを活用し、達成度と課題を確認しています。(基礎看護学領域)

 

【写真①】滅菌攝子の取り出し
【写真②】綿球の受け渡し
【写真③】創傷処置(創部の消毒)