看護学部

Faculty of Nursing

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看護学部ニュース詳細

更新日:2021年01月14日

授業紹介

【看護学部】3年生が地域在宅看護学実習で多くの学びを得ました

    地域在宅看護学実習I・IIは、例年8日間の臨地実習と2日間の学内実習のプログラムで実施しています。2020年後期は、新型コロナウイルス感染症の影響により日数は縮小しましたが臨地実習も継続しつつ、オンライン実習を組み合わせたハイブリット型の実習を行い、学生は多くの学びを得ることができました。

 

 地域在宅看護学実習Ⅰ(在宅看護実習)は、訪問看護ステーションでの臨地実習1日間、オンライン実習3日間、学内実習1日間で実施しました。訪問看護ステーションでは、利用者のカルテから学修させていただいたり、可能な範囲で訪問看護に同行させていただいたりしました。オンライン実習では、訪問看護や担当者会議の場面の動画教材を活用し、看護過程の展開を行いました。学生は2種類の実習体験を通じて、療養者・家族の生活の実際と様々な思いを知り、多職種多機関と連携しながら、自分らしく生活できることを支える在宅看護への理解を深めました。

 

 地域在宅看護学実習Ⅱ(地域看護実習)は、地域包括支援センターでの臨地実習2日間、オンライン2日間、学内実習1日間で実施しました。地域包括支援センターでは、実習指導者から活動状況の説明や日々の実践で感じていることを伺ったり、事業(家庭訪問、介護予防事業、ケア会議)を見学したりしました。また、実習指導者のアドバイスを受けながら、学生自身で地区踏査を実施し、地域看護診断を行いました。オンライン実習では、動画教材から様々な地域保健福祉活動について学修し、地域包括支援センターでの体験への理解を深めることができました。学生は住民の生活やそこで行われる看護職の支援について理解を深め、地域の人々の「その人らしい生活とは何か」を深く考える機会となっていました。

 このように、学生は動画教材と臨地での経験を統合することで、地域ケアシステムと連携しながら行う地域在宅看護における看護職の役割と支援の展開方法について、統合的な学びが得られていました。学生からは、「現地で伺ったことと動画の内容が結び付き、地域での活動がより理解できた」、「毎日のグループワークでのディスカッションを通じて、自分に足りない課題を見つけることができた」などの声が聞かれ、ハイブリッド型実習のメリットを活かし、主体的に学修に取り組むことができていました。

 今後も新しい生活様式が続く中、学生との相互のやり取りを大事にしながら、新たな教育方法を取り入れつつ、実習を進められればと考えます。新型コロナウイルス感染症拡大の局面にも関わらず、将来の看護職の育成にご理解とご尽力をいただきました実習施設のみなさまと利用者・住民のみなさまに心からお礼申し上げます。