更新日:2023年06月05日
劇芸術専修
【文芸学部 劇芸術専修】制作作品
劇芸術専修では、国内外の演劇作品・映像作品についての知識・考え方を習得できます。
学びの過程では、作品にむきあう技術と考え方、作品をつくる人々とのコミュニケーション力、作品について解釈を練り上げ/とどけるプレゼンテーション能力を身につけることをめざします。
劇芸術演習IEの授業では、映像フィルムのデジタル化・復元を実習します。1970年代にビデオテープが普及するまで、映像を表現するメディアはフィルムによって担われていました。しかし、フィルムはきちんと保存されていることがすくなく、失われた映像作品は数多くあります。劇芸術演習では、そうした失われた映像作品を調査・デジタル化・復元する実習をつうじて、映像作品がどのようにつくられているのか、作者は表現にいかなる工夫を凝らしているかを学びます。デジタル化・復元の作業は、PCやスマホをつかえば簡単にできるデジタル環境が整っていますので、機器をつかって、忘れられた過去の作品を学生さんたちの手で甦らせていきます。
舞台美術各論の授業では、舞台美術の模型作品をつくる実習をつうじて舞台演出をみる目を豊かにし、ドラマ創作の授業では戯曲とシナリオを創作する技術と経験をみがきます。
芸術領域の授業では、作品にふれて解釈する力のみならず、作品をつくり・調査し・保存する力をたかめることを学びます。
芸術作品には、かならずつくり手がいます。劇芸術専修では、作品のつくり手たちから話を聞いて、表現にこらされた工夫を、つくり手の経験から読み解く力を学んでいきます。
劇芸術演習ⅡEの授業ではつくり手たちに話を聞きます。インタビューをおこなう際にコミュニケーションする力・取材する力を高めることを目指すと共に、自分たちがインタビューした内容を、冊子として作成し、ひろく共有して後世へ伝えていく資料を創造していきます。
劇芸術専修の授業では、作品のつくり手たちとコミュニケーションをとる力をたかめ、つくり手たちの想いを資料として形につくりあげることを学びます。
芸術作品は誰にもひらかれています。誰もが作品にふれたときにさまざまな想いを心にいだきます。しかし、その想いをふくらませ、理解し、他者と語り合う力は、学びによって豊かになる可能性をひめています。劇芸術専修では、作品についてのさまざまな解釈を学び、比較し、研ぎ澄ませていく力をたかめていきます。
作品についてのいろいろな人の解釈を冊子にまとめ、語り合う実習を通じて、解釈する力のみならず、自らの考えをプレゼンテーションする力を高めることをめざします。劇芸術演習IAの授業では、歌舞伎作品についての「歌舞伎名場面解説集」を冊子としてつくりあげました。