

Department of Language and Literature
更新日:2026年03月11日
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【短大・文科】グローバル・コミュニケーションコース専任教員活動紹介~インド・ニューデリーでのボランティア活動~その6
2026年3月、インドの首都ニューデリーより
これまで5回にわたって、筆者のインドでの社会活動についてご紹介してきました。今回は、インドでの滞在を通して感じた「成熟した共生社会」とインド人の「包容性」という点に着目したいと思います。
皆さんが想像するように、インドには極端な貧富の差があり、未だカースト制が色濃く残る複雑な社会構造をもつ国です。先進国と同様の生活水準をもつ少数の富裕層が存在する一方で、インフラが整備されていない過酷な環境のなかで生活する人々が多くいるのが現実です。
街中では、日々の生活に困窮しているであろう多くの人々と共に、神聖視される牛のほか、野良犬や野生の猿が同じ空間を共有しています。さらに、富裕層が運転手付きで乗る高級車、一般市民の足であるリキシャや、3人乗りも当たり前のバイク、想像を超えるほど大きな荷物を載せて走る自転車、その合間を縫って物乞いをする子供から老人までが存在する、まさにここは「成熟した共生社会」なのです。
慢性的な渋滞の道路を牛がゆったりと歩き、時には道の中央で寝そべっていることもあります。それを車やバイクは避けて通り、時に大渋滞を引き起こすこともあります。しかし、自らの行く手を阻むもの、それが牛であれ、過積載の自転車であれ、それらを排除しようとする人はいません。そこには、それぞれが「包容性」をもちお互いの存在を認めながら「共生」する社会があるのです。
そして、貧困のなかでも生きるために自分ができる仕事を黙々と果たしている人の姿を間近に見られるのもインドです。工事現場でレンガを頭に載せて運ぶ人、排気ガスにまみれて物を売る人や道端に屋台を出している人、溢れるばかりに人を乗せて縦横無尽に走るリキシャ、こうした人々の日常の生活には日本にはないパワーがあります。それは「共生社会」だからこそ生まれる力でもあり、この国の大きな可能性を感じる瞬間でもあります。
共立女子大学・共立女子短期大学では、共立リーダーシップ®を構成する要素の一つに「包容性」を掲げています。相手の存在を認め、それぞれが与えられた環境のなかで上手く適応し自らの目的を達成するという意味で、大学も一つの「共生社会」とも言えます。いよいよ来月から新たな年度の幕開けです。皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。
▲人と動物、乗り物、モノが共生する街
▲椅子を積み上げて運ぶバイク
▲ウォーターサーバーの容器を運ぶ二人乗りのバイク
運転する人が前に乗っており、後方の人が荷物を押さえている
▲道端の石屋さん、写真中央の天秤ばかりに注目
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