更新日:2025年12月24日
留学・海外研修
オックスフォード夏季海外研修レポート(イギリス・Jesus College)
2025年度 イギリス オックスフォード夏季海外研修に参加された方のレポートを紹介します
国際学部 2年 M.Nさん
私はイギリス オックスフォード夏季海外研修(2週間)に参加しました。今回の研修に参加した理由は主に二つあります。
第一に、高校時代にアラブ首長国連邦での2週間の研修に参加し、生物の多様性や宇宙旅行など、未来博物館での最先端の展示に触れました。また、ゴールドスークやヘンナタトゥーなどアラブ独自の文化を体験し、日本国内での中学・高校生活の中では得られなかった広い視野を持つきっかけとなり、とても貴重な経験になりました。この経験から、大学在学中にもさらに海外での学びを深めたいと考えたため、今回の研修に参加することを決めました。
第二に、オックスフォードを研修先として選んだ理由です。前期の「ヨーロッパの歴史」の授業で、イギリスの戦争や革命について学び、調べる中でオックスフォードがこれらの歴史と関わっていることを知りました。より学びを深めるため、こちらの研修に参加しました。また、趣味の範囲にはなるのですが、1年次に共立アカデミーで「ハリー・ポッターの舞台鑑賞」の講座を受講していて、その舞台としてもオックスフォードが多く用いられていることにも興味を持ちました。
ジーザス・カレッジで実施された研修は、午前中は現地担当教員による授業が行われました。授業では、オックスフォードのアート、ビジネス、宗教などのテーマが取り上げられ、スライドを用いてわかりやすく説明してくださいました。午後には、グループでのプロジェクトワークに取り組み、最終日のプレゼンテーションに向けて準備を進めました。
午前の授業では、毎回最初に一人ずつ教員から簡単な質問があり、それに答える形で進められました。このやり取りが、英語でのコミュニケーションの練習として役に立ちました。私はスピーキングもですが、特にリスニングがとても苦手で、授業内容を理解するのに苦労することもありましたが、少しでも理解できた時には達成感を得ることができました。また、最終日には偶然、教員と2人でキャンパス内を少し歩く機会があり、その際に初めて英語で会話のキャッチボールができたことで、自分の成長を実感することができました。伝えたいという意志を持ち努力することで伝わりやすくなると実感しました。物語を作る発表を含めて3回のミニ・プレゼンテーションもありました。これらを通して、ペアの学生とのチームワークや柔軟性、限られた時間でも落ち着いて発表する力や、自分の考えを伝える力が養われたと感じています。
午後のプロジェクトワークでは、5人のグループで「カレッジの歴史」をテーマにプレゼンテーションを作成しました。それぞれが異なるカレッジを担当し、1週目は現地での撮影、情報収集、構成の話し合い、原稿やパワーポイントの作成に取り組みました。2週目は、初めのうちは1日に15カ所ほどの修正が入るなど苦戦しましたが、一人で良い物を作ろうと努力するのではなく、グループの意向を読むことや協調することを意識した結果、そして皆で修正箇所の改善をした結果、修正は4カ所ほどに減りました。発表本番前には2度のリハーサルがあり、少しずつ改善し、本番では無事に発表を終えることができました。発表後には教員から一人ひとりに丁寧なフィードバックをいただきました。
放課後や土日は、移動式遊園地やパブ、ダンスパフォーマンス、カレッジの見学など、充実した2週間を過ごすことができました。
このように、授業を通して、チームで一つの物を作る協調性や柔軟性、限られた時間でやるべきことをこなす集中力などが高められました。また、上手くいかないことがあっても試行錯誤することの大切さを学びました。
オックスフォードの土地で異文化を経験したことは、今後の人生において大きな財産になると感じています。参加して良かったと心から感じています。