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更新日:2019年06月25日

留学体験記「ロンドンでの留学を経て」

ロンドンでの留学を経て


Y.Z.さん(現3年生)

留学先:ロンドン芸術大学(イギリス)

留学期間:2018/9/21~2019/3/31


 ロンドン市内を走る旧型バス


(1)留学までの準備、留学先選び

 私がロンドンを留学先に選んだ理由は、長期留学でも身の回りの生活環境に困らない都会で且つ歴史ある建築物と芸術的な街並みが広がる都市であったからです。高校生の頃から大学でイギリス留学をしたいと国は絞っていたため、近年人気のあるカナダ等に行きたいとは特に思いませんでした。高校2年生のころに短期留学でアメリカのアラバマ州を訪れ、アメリカ英語は普段勉強している日本の教育機関で学ぶ英語の発音とフレーズ等何ら変わらないことに気づき、より丁寧でオフィシャルな場所でも使えるイギリス英語をしっかり学びたいと思ったのも理由の一つです。

留学準備については国によって異なると思いますが、その前にまず私の渡航前の英語力はTOEIC500点という留学を志すにはかなり低いレベルでした。現地での生活費の貯金にいそしんでおり、勉学をおろそかにしていたため、選べる学校はかなり限られていました。使っていた留学エージェントが紹介したのはたった二校でした。このレベルで一人で渡航したと思うと恐ろしささえ感じますが、どうにか申し込みを済ませ、無事にビザレターをいただきました。イギリス留学は他の英語圏の国々に比べても物価が高く、おのずと生活費や授業料も驚くほど高かったので、留学前はアルバイトに励みすぎてしまいましたが、今思えばその時間を英語力向上のための勉強時間にあてたほうが将来的にもよかったと思っています。

入学金などの諸手続きを終えたのが6月で、入学許可証を得たのが7月の上旬くらいでした。私のビザはStudent Short Term VISA と言って就労許可の下りていない学生ビザです。これは90日以上6か月未満の滞在予定者が取得しなければならないビザになりますが、11か月までカバーする方のビザを取得するべきであったと後悔しています。アイエルツ(IELTS)が一定のスコア以上取れれば取得可能で、週に10時間までの就労も認められるため、もっと早く知るべきだったと思います。同じ語学学校にもビザの関係で取りたかった授業も取れなかった友人を何人も見かけましたが、下調べは重要だと痛感させられました。

具体的に持って行った荷物についてですが、他国に留学した友人も共感していましたが、シャンプーやリンスといった消耗品を持っていく必要はなく、現地での調達が賢いかと思われます。どうしても使いたい基礎化粧品のみパッキングし、あとは荷物が増えないように最低限の必需品だけを持っていくのが良いと思われます。私は気に入らない服まで持っていってしまい現地でチャリテイーに寄贈して荷物を減らして帰国しました。


ピカデリーサーカス周辺


(2)留学先での授業

 留学先大学での授業は、最初は日本人ばかりで簡単な授業ばかりでしたが、滞在3週間で先生が変わり、芸術分野の授業が増え、同時にディスカッションやプレゼンテーションなどの自分の意見を発表する機会が増えました。授業の雰囲気も日本とは異なり、クラスの全員が意欲的に質問をしたり、間違っても暖かく笑ってくれる空気感がありました。それまで大学の講義を何となくさぼったり、答えがわかっていてもなんとなく黙り込んでいた私は、イギリスでの経験を通して、それまでの共立での消極的な授業の受け方を深く反省しました。また、せっかく国際学部の専門科目や、全学教養教育で多種多様な講義が開かれているので、そうした授業を積極的に履修して、自分で情報のアンテナを張ることの重要性にも気が付つかされました。


(3)授業以外、仲間やホストファミリーなどとの思い出

 次に授業以外の私生活について振り返ってみようと思います。私が住んでいたロンドンは、一言で言い表すのは難しいのですが、世界有数の大都会の首都ということで、東京に似たところがあると思います。

冷暖房機能が一切ついていないチューブ、読み込みの遅いSIM、ごみのちらかった街といった具合に見つけようと思えば欠点はありますが、都会らしい良いところと悪いところが共存している町でした。観光地は無数ある美術館やハリーポッターのスタジオ、テムズ川など様々な場所に行きました。最初の一か月間はホームステイをしていましたが、ホストファミリーがかなりサポートしてくれました。定期券の購入からSIMカード、近所の情報やおすすめの番組など多岐にわたる情報を享受しました。滞在二か月目からは自分で調べて契約したシェアハウスに引っ越しました。現地での部屋探しは誰しもできるものではない気がするのでお勧めできませんが、挑戦的なことが好きな人には向いているかもしれません。私は直接家主と連絡が取れるシェアハウスのアプリを使用していましたが、まず返事が遅いため一か月間の間誰からも情報提供がなく一人での部屋探しはくたびれました。それが良い経験になったかというと特にその実感もありません。帰国して現地で自分で部屋を見つけたと話すと誰しも驚きます。通常は渡航前に滞在期間分をカバーする家をとってあるからです。好奇心と安価で済むという利点から挑戦しましたが、よほどの理由がない限りはしなくてもよいことでした。ただ自分で契約の類ができたのは大きな成長であったと思います。イギリス人にとっても部屋探しは生活上での厄介ごとの一つであるそうなので外国人となるとなおさら厄介なのです。 


ノッティングヒルの骨董品店


(4)留学の成果を帰国後どのように活かしているか

 帰国してからは留学エージェントのベンチャー企業でインターンシップをしています。職場は全員留学経験のある優秀な学生ばかりで、毎日刺激的な経験をしています。現在は海外の語学学校のホームページの和訳とマーケティング部に携わっています。卒業後は貿易や商社といった直接英語を使い海外に赴いて商談や取引ができるような仕事に就きたいと考えています。更に将来的には駐在員として派遣される人材になりたいと考えています。


語学学校のクラスメイト