国際学部

Faculty of International Studies

HOME

学部・短大・大学院/教育

国際学部

取り組み・プロジェクト紹介 詳細

一覧へ戻る

国際学部取り組み・プロジェクト紹介 詳細

更新日:2019年04月05日

【国際学部】学生広報委員による取材記事(15)「スリランカから帰国!共立OG細田さんに突撃インタビュー(前編)」

国際学部3年:縄田晴子

遠藤理絵奈

2年:松本圭子


こんにちは。国際学部学生広報委員です。


今回、青年海外協力隊としてスリランカのカルムナイ市で

「環境問題(ごみ問題)」において2年間活動された共立女子大学国際学部OGの細田真里奈さんにお話を伺いました。

とてもエネルギッシュで国際協力に対して強い信念をお持ちになっている細田さん。

この記事を通して、私たち日本人が普段知ることのないスリランカの東部州アンパーラ県カルムナイ市の環境問題と、国際協力の第一線でご活躍されている細田さんの最新の声を知る契機になれば幸いです。前編、後編と二部構成になっていますので是非両方ともお楽しみください!


■スリランカのカルムナイの基本情報
〈カルムナイ人口〉10万6,783人(2012年)
〈言語〉タミル語
〈カルムナイの民族〉4つ
・スリランカ・ムーア(ムスリム)多数派
・スリランカ・タミル(ヒンズー教徒・キリスト教徒)
・シンハラ人(仏教徒)

図:Google Map

            

   

写真:細田さんとタミル語のトートバッグ


【大学時代】


■大学ではどんな授業を中心にとっていたのか。


国際社会コース。今で言うとグローバルスタディーズコースにあたります。

「国際政治経済を中心にとっていたが、まんべんなくとりたいと思っていたため、文化系の授業も履修した。」


米国の裁判員制度の映画を見て、興味を持ち卒論は裁判員制度を製作されたそうです。



■青年協力隊に入った時に、どの授業が最も役立ったか。


一番心に残った授業は、各新聞社の比較をする授業。

「情報を取捨選択する能力が身についたため」


スリランカを訪れた際、現地大学を卒業した人や大学教授でもメディアリテラシーに欠け鵜呑みにしてしまう人が多く、カルチャーショックを受けたそうです。

例えば、

「日本人はゴキブリを食べている」という情報や、「眉毛を剃ると癌になる」という市役所の同僚の迷信。細田さんがお世話になった大家さんからは「日本人は、人肉食べてないよね?」など。日本人としてびっくりな内容が広まっておりとても衝撃的でした!!!




【青年協力隊】


■細田さんが青年海外協力隊の応募に至った経緯とは。


青年海外協力隊員になることは、高校のときから第一目標であった細田さん。

「ちゃんと自分の目で見て判断したい」という強い思いがあったため、

「現地の市役所で働け、よりその地域の真実を知ることができる」青年海外協力隊に応募されたそうです。

大学卒業後、英語を学びに3か月の語学留学へ。

そして机の上で学んだ英語に加えて実践力を養うためにワーキングホリデー制度を利用してオーストラリアへ行かれたそうですが、英語をあまり使わない環境の日本食レストランで働かれていました。


「ボランティアとして働いてもいいのか」

「自分の貢献できるものがなかった」

「自分が偽善者なのではないか」


と悩まれた時期もあったそうです。

その後、イギリスで10か月ボランティアを経験されたことで自信がつき、青年海外協力隊への応募へ至ったと仰いました。


「応募は自分のタイミングが大切。自分に厳しく」


心に刺さる言葉ですね。




■3年生後期、周囲が就活を始める頃、どのように過ごしていたか。

 

細田さんの頭の中には就職の道はなく、学費を賄うためアルバイトで月20万円を稼ぎ、強いご意思を持ち続けながら夢に向かっていたそうです。



■細田さんが目標を達成する上で大切にしていることは何か。


「有言実行」

「周りに私はこれがやりたいと言葉にすることで応援者が増えて更にコネクションが広がったりします」


細田さんの意思の強さが伝わってきてグッときました。



■「配属前の研修先で同じ志を持った人たちとの討論が刺激的だった」とPROSPECTUSの記事にあった。どのような出会いがあったのか。


100人以上の日本国籍の人々と共に研修を受けたそうです。

応募当時の細田さんは27歳。研修生の平均は28歳。応募年齢ぎりぎり39歳の方もいたり、子持ちの方もいたり、異なるステータスや多種多様なバックグラウンドをお持ちの方々がいらしゃったそうです。

研修ではテーマに沿って議論する授業が多かったそうです。



■どのような研修内容だったか。


午前は現地語の語学研修がメインで、

午後は講師の方の授業を受けていたそうです。


細田さんは環境教育を選択しており、

その研修では、グループで企画講義(講義内容は自由だが環境教育に沿った内容)を持つことが必須で、細田さんは“環境エクササイズ”の講義を企画・講演されました。


細田さんがヨガ好き、そして同じグループのメンバーがジムのインストラクターを経験していた背景から「環境問題を織り交ぜた聴衆も巻き込む瞑想&エクササイズ」を企画されました。


講義中の一例として

「ウミガメが海を泳ぐ → ウミガメがネットに引っかかって悲しんでいる様子」

聴衆を巻き込んで一緒にエクササイズし、最後に環境問題への感想を記入してもらう形式を取った。

この講義の狙いは「気付いてもらうこと」だったと細田さんは語ってらっしゃいました。


その他、コーヒーの講座や、世界各地のコーヒーの試飲会、虫食い・エコペーパー折り紙のピアスの製作などを開講する方もいたそうです。


この「自分で考えて動く」ということが現地ではとても大切になるそうです。


どんどんチャレンジしていく姿勢が大切なんですね!!!



前編はここまでになります!

この記事面白い!と思ったらいいね!お願いします!!!

次回はカムルナイ市で実際に働かれたときの体験談や細田さんのこれからについてを伺いましたので、次回もお楽しみに!

読者の皆さま、最後までお読み下さり誠にありがとうございます。