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更新日:2019年04月05日

【国際学部】学生広報委員による取材記事(16)「スリランカから帰国!共立OG細田さんに突撃インタビュー(後編)

国際学部3年:遠藤理絵奈

縄田晴子

2年:松本圭子

こんにちは。国際学部学生広報委員です。


前回に引き続き、青年海外協力隊としてスリランカのカルムナイ市で

「環境問題(ごみ問題)」において2年間活動された共立女子大学国際学部OGの細田真里奈さんにお話を伺いました。

今回は実際にスリランカのカムルナイ市に現地入りした体験談や、今後のご活躍についてを記事として書かせていただきました!

巻末にはオマケが載っているので、この記事を通して、私たち日本人が普段知ることのないスリランカの東部州アンパーラ県カルムナイ市の環境問題と、国際協力の第一線でご活躍されている細田さんの最新の声を知る契機になれば幸いです。



■カルムナイ市でどのような活動をされたのか。


細田さんが現地入りしたとき、「プロジェクトは破綻している」と言われたそうです。

カムルナイ市自体が政府援助が来づらい地方である為、資金援助は却下され、また政府への提案や発言は、政治介入となるためできず、あるものでやらなければならない状態だったと話されていました。

「現地に行くと自分で企画していかなければならなかった。

しかし、正直カルムナイのごみ問題は、ボランティア1人では手に負えなかった。

そもそも資金がなく、ボランティア1人では解決できないレベルと感じた」


「スマトラ沖地震の際、既に各国のプロジェクトが入ってきており、様々な国際援助を受けていた。

例えば、ごみ処理施設建設や、堆肥センター(生ごみから土を作る)などの援助」


カルムナイ市は、ごみ処理場から片道1時間かかる最も遠い自治体。

しかも6つの自治体で1つのごみ処理場という施設の少なさも問題でした。



シフト制で夜もごみ回収しようと試みるものの、夜は野生動物が現れ襲われる危険もある為却下され、1日1回しかごみ処理ができず、物理的に変化が難しいことが分かりました。

「だったらごみ自体を減らそう」

と発想転換され、啓発活動に至ったそうです。


市民はごみを街中に捨てることが習慣化されており、そこに罪悪感がないことが問題でした。


「ごみのポイ捨てによって何が起きているのか」

「なぜしてはいけないのか」

理解させることが必要だったと話す細田さん。


習慣を変えるには、問題を理解してもらい、意識を変えなければと必死だったそうです。


■どのように意識改革をされたのか。


スリランカの教育は、インプットさせるだけの授業。


ごみの3R(Reduce, Reuse, Recycle)を習い、生徒はそれについて説明することもできるが、知識として蓄積されても、それが自分たちにとって切実な課題とは認識されないため、ごみ問題が解決されなかったそうです。


そこで細田さんは、ごみについて考えてもらうゲームを考案し市民に取り組んでもらいました。


日本人同士で意識を変えるのも難しいのに、外国人が1回の授業でどれだけ変えてくれるのか。ということで、1回の活動でもどれだけのインパクトを与えるか意識された細田さん。

また外部の視点も大事だと考え、市長・長官の方へも率直にご自身の意見・想いを伝えたそうです。

その他「態度で示す」ことを意識され、タクシー運転手さんへの感謝・マナーひとつとっても大変気を遣っていたそうです。


■今までを振り返られて。


思うことはたくさんあるが、一言でいうと「良い経験だった」と言い切られた細田さん。

「本だけでは分からない、行って経験してこそ分かったことが多いと感じた。」



「例えば民族同士の問題。民族によっては、他民族を「汚い」と敬遠してしまうような面もあった。

観光だけでは聞くことのない話も内部に住んでいるからこそ得られた。」


青年海外協力隊としてご活躍されたからこそ分かる現地の問題を教えてくださった細田さん。最後に、夢を叶えられた細田さんの今後についてお伺いしました。


■今後のご活動について


「ベースがない状態で専門援助をしても効果が出ないのではないか。

環境問題以前の問題だと感じた」


「マネジメント側であるリーダーは"なぜプロジェクトが破たんしたのか"を反省せずに次に進んでいた背景や、現地で目にした様々な人々の習慣から、ベース作りと、マネジメントが必要である。」

とお考えがまとまり、

国の発展につなげるためのリーダーを育成する、マネジメントとリーダーシップを学べ、学部2つの修士号(フィリピンとコスタリカ)が取れる大学院に進学される予定です。


私たちが取材して間もなく新たな世界へ飛び立たれた細田さん。先輩として、女性として、人として本当に尊敬できるかっこいい先輩でした!


■細田さんからこれから世界に挑戦する学生にアドバイス!


・ちょっとNGOを手伝ってみる。

・ちょっとセミナーに出てみる。

・大学生以外と触れ合う機会を設ける。

・自由なお金を使って自己成長する。


日々の勉強+α、と首のしわをケアしておいたほうがいいとのことでした!

細田さんのアドバイスを頂くことができました。



スリランカから一時帰国し、

フィリピンへの留学までの短期間のお忙しい中、

貴重なお時間をありがとうございました。

国際学部広報委員会一同、

細田さんの新天地でのご活躍を

心からお祈り申し上げます。

私たちも細田さんとの出会いを糧に精進して参ります。

読者の皆さま、最後までお読み下さり誠にありがとうございます。

次回は、国際学部生の実態アンケートを公開予定です。

お楽しみに!


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オマケ


▪️日本に帰国している間は何をしているのか。

人に会ったり、結婚式に参列していた。

帰国後に青年海外協力隊の後輩たちに講師をしている。

スぺイン語の勉強、英語の勉強もしている。


▪️現地あるある

中国人と間違われることが多い。日本人だというと、「日本のプロダクトが最高」、「日本人最高」と言ってくれる。日本の車が走っている。

「白い女性」と呼び掛けられる。現地では白い肌の女性はモテるらしい。


▪️現地でのご飯

エブリデイカレー。香辛料を使うものはすべてカレー。3食カレー。

いろんなものは食べていた。

揚げ物はあるが基本食事はカレー。

チキンは食べるが、牛・豚肉は食べない。

チキン・魚・野菜のカレーだったから、帰国後油っこいものや肉・魚が食べれなくなった。

日本食料理も自分で作っていたから、食事は困らなかった。

カレーのシェアが高いので、カレーが苦手な人はお勧めしない。


▪️市役所での1日のスケジュール。
 (規則では?)8:30出勤だが、9時・10時くらいに出勤して朝食、12時に昼ご飯食べに帰宅(市役所の周りにはカレー屋があるが、自宅で祖母が作っている)。その前に、ティータイム。紅茶は一日3回。16時に帰宅。仕事が片付けるのが早く、勤務中でもYoutube見てる人がいる。
 過食で糖尿病患者が多い。

バニラアイスがピンクだった。(人気のアイス屋さん)


 ▪️病院はどんな感じか。
 病院のクオリティーが国立と私立で全く違う。
 滞在中、腕の骨を骨折した細田さん。
 最初国立の病院に行き、レントゲンを撮ったが、折れていなかったと判断された。
 JICAの健康管理員に呼ばれ、レントゲン写真を提出(カムルナイではレントゲン写真は自己管理)したら、折れていたことが判明。

国立病院は医療費が無料の代わりに多くの人が殺到し、私立の病院ほど診察がスムーズではない。私立は医療費がかかるがその分医療環境は整っている。


▪️スリランカ人との仕事のしかた
 純粋でありつつ、プライドが高い人が多い。
 否定はしないが原則。否定するとびっくりされる。
 派遣後にコーディネーターと現地のパートナーの3者面談をした。
 彼らに改善点の指摘や要求をすると、次の日から完全に無視されてしまい、デリケートな面もあると知った。大勢がいるときに、あの人いい人だよと褒めると、その後の関係が順調になる。中に入らないと分からないことがたくさんある。


▪️滞在中に気を付けていたこと。

初日、スーツを着ていた。スカートで足を出している時点で狙われる確率が上がる為着替えたとのこと。

インドの“サリー“を公式の場で着ていた。

肌の色の違いもあまり見られないようにし、自分の身を守るという意味で、長袖を多く着ていた。


▪️水問題

飲めなくはないが、おいしくはない。

井戸水が通っている。一回沸かして、フィルターにかけて飲んでいた。でも茶色。

沸かすと石灰で固まることもある。

スリランカ国内でも差がある。

地下水と環境問題は密接に関わっている。

外部の人が入って被害が拡大しないようにしていたが、ほとんどの地域がごみの汁などが井戸水へ。


▪️スリランカのごみ山事件

(*2017年4月17日、スリランカでゴミ山(約90㍍)が大雨によって崩壊し死者が30人近く出てしまった事件。)

デモが数年越しに行われていた。

その時細田さんは既に現地にいた。

事件が起きてしまったのはデモの翌日であり、市民にとってその日は正月だった。

被害があってから政府、行政が解決に向け動き出した。


中国が今後の貿易港用地としてスリランカの土地を各地で買収しているため、ごみを置くスペースがなくまだまだ問題が残っている。