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更新日:2021年05月22日

小児看護学

【領域紹介】小児看護学

1.子どものもつ「ちから」を見極める小児看護学教育

 子どもは、健康状態や置かれた状況にかかわらず、その子なりの「ちから」を持って生きています。この「ちから」には、生きるための生理的能力や発育する力をはじめ、成長発達や活動する力、生活する力があります。小児看護学では、子どもを「健康」「発達」「生活」の枠組みで理解していきます。そして、子どもが自身の「ちから」を状況にあわせて最大限に発揮するために必要なことを考えます。子どもが育つための環境(人やもの、制度など)を理解し、援助を構築できる看護師になれるように学んでいきます。

2.学生がより主体的に学ぶ活動を取り入れた講義と演習

 小児看護学の学びは、右図に示す順番に科目が進行していきます。小児看護学概論では健康な子どもと家族を中心に学びます。教科書だけでなく、母子健康手帳や、子どもの権利条約カードブックなど、子どもと家族のための資材も活用し、子どもと家族の特徴を理解します。さらに、ニュースや新聞記事などから、学生自身が気になる事象を取り上げ、子どもの「今」を知り、看護の視点からとらえるといった活動を通した学習も行います。

 

 

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 概論の学びを基盤として、小児看護学援助論では健康障がいのある子どもと家族の理解に広げていきます。事例を活用した学習内容の理解を深めていますが、2020年度より教育用電子カルテを導入し、これまで以上にリアルな環境での学習が、学生の対象を把握し、課題を見出す力を助けています。

   小児看護学援助演習では、子どもの生活支援技術、対象把握技術、症状安定化支援技術といった、小児看護に必要な基本的な技術を学びます。これらはスキルだけでなく、教育用電子カルテの事例と連動したアセスメント技術の学習も含みます。学生は事前にテキストなどで知識を確認した上で授業に臨み、学習をまとめたノートを参考に、設定された課題に対する解を抽出します。内容はグループワークで共有し、話し合いの中で新たな疑問や応用的課題を見いだしていくアクティブラーニングを行います

 スキルを主体とした演習についても、お互いをスマートフォンで撮影しあった動画をもとにグループ内でデブリーフィングを行い、より良い技術を見つけていきます。これもアクティブラーニングです。小児看護学は身体測定一つ取っても、特徴的な手法や、特異的な状況が多いです。定型の理解は当然のことながら、それをもとに様々な状況に合わせて援助の方法を創出する力が求められます。それゆえにアクティブラーニングによる学習が有効といえるのです。

 本学部のディプロマ・ポリシーには「看護専門職としての役割を果たし、社会に貢献していくために、将来にわたり自己研鑽を継続し、看護実践のための専門性を発展させる意欲を有している」ことが掲げられています。自分たちで考え、状況に見合った援助を導きだす学習は、学生にとって決して容易ではありません。課題が多いと感じる学生もいると思います。しかしながら、この学習で培った力が、将来に渡って学び続ける力の源になると考えています。

3.上級生によるファシリテーションを導入し、技術演習をさらに活性化

 小児看護学援助演習では、さらに新たな取り組みをはじめした。4年次に小児看護学領域での卒業研究と総合実習を実施する学生がピアサポーターとして参加し、技術演習でのアドバイスやグループワークのファシリテーションを担当しています。

 先輩からのアドバイスは、学習者としての経験がもとになっており、学生にとっては大変身近に感じられます。教員とは異なる視点でのサポートは、学習を促進させ、知識に広がりを与えます。回数は限られますが、学生にとっては貴重な時間となっています。

 一方、参加する4年生にとっても、事前の復習と技術練習を行った上で臨み、知識と技術の定着を図ることができています。加えて、学生からの質問を想定して回答を準備してアドバイスに備え、自身の動きをイメージしてかかわることで、サポート能力を養う機会にもなっています。そしてなにより、小児看護への関心をさらに強めることができています。