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ビジネス学部ニュース詳細

更新日:2026年10月17日

授業紹介

【ビジネス学部】野沢ゼミと国分フレッシュ・フードトランス様との産学連携(ゼミ合宿)

 野沢ゼミ(3年)では、本年より国分フレッシュ・フードトランス株式会社様と連携し、「横浜中華街の課題解決」をテーマとしたプロジェクトに取り組んでいます。

 

 横浜中華街は、年間約2,000万人が訪れる日本を代表する観光地の一つであり、多くの飲食店や店舗が立ち並んでいます。一方で、店内で飲食するお客様の減少や、新たな顧客層の獲得、体験型の売上創出など、さまざまな課題を抱えています。

 

 本プロジェクトでは、横浜中華街にある老舗中華料理店「北京飯店」を対象に、「店内で飲食するお客さんが増えるマーケティング提案」を行います。北京飯店ならではの魅力や強みを生かしながら、横浜中華街を訪れるお客様に「中華街へ遊びに行く」だけでなく「北京飯店へ食べに行く」と思っていただくための方法を検討していきます。

 

 今回のゼミ合宿では、横浜中華街の歴史や文化について学ぶとともに、実際に街を歩いて現状を観察し、関係者へのインタビューなどを通して課題への理解を深めました。その様子を以下で写真とともにご紹介いたします。

 

《1日目》

 

1.中華街の歴史と商売の変貌を学ぶ

 

 午前中は、一楽の代表取締役で発展会協同組合広報部長の呉様より、中華街の成り立ちや歴史、そして伝統文化についてご講話いただきました。さらに、中国式の礼儀や作法についても教わり、実際に参拝を体験しました。

 

 

2.横浜中華街食べ歩きツアー

 

 中華街を代表する3店舗(王府井・江戸清・台湾美食520)をご案内いただき、名物メニューを試食体験しました。ヒット商品の魅力に触れるとともに、食べ歩き文化における顧客行動の実態を体験しました。その後、チームごとに街中を巡り、思わず購入したくなる看板や演出の工夫を探索し、購買行動への影響を調査しました。消費者の心を動かす売り方の仕掛けを分析し、北京飯店への提案に活かす具体的なアイディアを抽出しました。

 

 

3.インタビュー

 

 慶福楼本店代表で、発展会協同組合ソリューション部長でもある 高谷さんへヒアリングを行い、テイクアウト拡大に伴う地域課題や、伝統文化の継承に向けた思いなど、提案の核となる現場の生の声をお聞きしました。

 

 

《合宿2日目》北京飯店インタビュー

 

 合宿2日目は横浜中華街にある北京飯店を訪問し、現代表の王子様にお話しを伺いました。

北京飯店は1955年、創業者である王子様のひいお爺さまが特別な方のための宮廷料理を提供するお店として東京・六本木で誕生しました。その後1960年代に横浜中華街に出店し、日本で初めて北京ダックを提供したお店として知られるようになりました。一方で「北京」という店名は商標登録することが出来ず似た名前のお店も多いため、お店ならではの魅力をどう伝えていくかが課題だと伺いました。

 

 客層は、平日は常連の方や子育てを終えた夫婦、家族連れが中心で、週末は観光客が多いそうです。「美味しいものを届けたい」「質の良いものを提供したい」という想いを創業以来大切にされていて、長年お付き合いのある方との信頼関係も欠かせないとのことでした。集客については、話題になることよりも実際の売り上げにつながるかどうかを重視されており、「北京ダック発祥の店」という同じメッセージをあらゆる媒体で発信し続ける地道な努力をされてきたそうです。

 

 お話を伺った後には、実際にお店で提供されている北京ダック、五目おこげ、細切り豚肉の甘味噌炒めと花巻、杏仁豆腐を味わう機会もいただきました。北京ダックは皮のみを使用しておりパリッとした食感が美味しく、五目おこげは目の前で餡をかけるパフォーマンスがあり視覚でも楽しめました。細切り豚肉の甘味噌炒めは花巻に挟むと甜麺醤の甘みが具材とよく合い、杏仁豆腐は上にのっている薬膳とレモンの酸味で食後でもさっぱりといただけました。

 

 今回の訪問を通じて、長い歴史と伝統を守りながら時代の変化に合わせた集客のあり方を模索されている北京飯店の姿勢を感じることができました。今回伺ったお話をもとにお店の魅力がより伝わるような提案を完成させたいと感じました。

 

 

《まとめ》

 今回のゼミ合宿では、フィールドワークとインタビュー、そして北京飯店への訪問を通して、横浜中華街が抱える課題を多角的に学ぶことができました。実際に中華街を歩く中で見えた集客上の課題や、流行に左右されず伝統を守り続ける老舗の使命感、そして北京飯店が大切にされている「美味しいものを届けたい」という思いや地道な努力など、中華街全体と一店舗の両方の視点から学びを得られたことが大きな収穫でした。

 

 今後は、本合宿で得た学びをもとに「中華街へ遊びに行く」だけでなく「北京飯店へ食べに行く」と思っていただけるような提案を目指して学びを深めながら取り組んでいきます。

 

 最後に、本ゼミ合宿に際しご支援・ご協力いただきました国分フレッシュ・フードトランス 株式会社の齊藤様、大野様、そしてお忙しい中、貴重なお話を聞かせてくださいました北京飯店の王子様をはじめ、本合宿にご協力いただきましたすべての皆様に心より御礼申し上げます。誠にありがとうございました。

 

ビジネス学部3年 野沢ゼミ 杉本 美彩妃 中川 莉子