11月30日に合格発表が行われた令和5年度の税理士試験において、ビジネス学部４年生の井上みなみさん（福澤ゼミ）が簿記論と財務諸表論の2科目同時合格を果たしました。税理士は最難関の国家資格のひとつであり、大学在学中の2科目合格は本当に素晴らしい結果です（資格取得には５科目の合格が必要です）。井上さん、おめでとうございます！　なお、井上さんは2020年４月に開設されたビジネス学部の第１期生です。

　以下、井上さんに1問１答形式でこれまでの道のりを振り返ってもらいました。

【今の心境は？】

　うれしい気持ちと、ほっとした気持ちでいっぱいです。家族はもちろんですが、お世話になったビジネス学部の先生方やゼミの仲間が喜んでくれたのもうれしかったし、あきらめずに挑戦して本当によかったです。

【税理士を目指したきっかけは？】

　知り合いの税理士の方からお話を聞く機会があり、高校時代から何となく公認会計士か税理士を目指したいと考えていました。大学入学後、詳しく調べるうちに税理士業務に魅力を感じたほか、１科目ずつ目標に近づける試験の方が自分に向いていると考えたため、最終的に税理士試験への挑戦を決意しました。

【本格的に勉強を始めたのはいつ頃ですか？】

　1年生の12月に簿記の2級に合格し、2年生の5月から専門学校に通い始めました。そこから、いわゆるダブルスクールの生活が始まりました。

【大学生活との両立は大変でしたか？】

　共立女子大学は立地に恵まれているので、資格のための専門学校が本当に「徒歩圏内」にあります。専門学校の講義が夜にあるときは直前まで大学の図書館や自習スペースを活用するなど、移動時間を気にせず集中して勉強できたのは良かったですね。

　また、ビジネス学部の場合、簿記の資格を取得すると級に応じて会計科目の一部が単位認定されるので、私の場合は2級を取得したことで大学生活と資格の勉強の両立がずいぶん楽になりました。

【将来はどんな税理士を目指していますか？】

　相続税に特に関心があるのでその分野に強い税理士になりたいと考えています。税理士法人から内定を頂いているので、少しでも早く5科目すべて合格できるように引き続きがんばります。

【大学の後輩に何かメッセージがあれば】

　資格の勉強には継続的な努力が必要で、ここまでの道のりは思った以上に大変でした。しかし、あきらめずに挑戦したことで自分の目標に一歩近づくことができました。とにかくコツコツと努力を続けることが大切だと思います！

聞き手：共立女子大学　ビジネス学部　准教授　福澤恵二