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ビジネス学部ニュース詳細

更新日:2023年07月25日

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【ビジネス学部生レポート】「日本アクションラーニング協会認定学生アクションラーニングコーチを取得しました」

 皆さんは会話の中で意識して質問をしていますか?コミュニケーションの重要な要素の1つである質問を用いて行われる会議のことを「質問会議」といいます。ビジネス学部では、質問会議を授業内容の一つに取り入れています。質問会議は、「問題提示者」、「メンバー」(複数名)、「AL(Action Learning)コーチ」の3者から構成されます。「問題提示者」が抱えている問題(例えば、自分の所属する組織では後輩の意見が反映されにくい、など)を、メンバーと問題提示者が互いに質問しあうことによって、問題提示者自身の解決に繋げます。

 ALコーチは、この会議の議事進行を担います。わたしは、昨年度の3月に「Student ALC(認定学生アクションラーニングコーチ)」という資格を取得しました。資格取得の準備を進める中で特に意識したことは、以下の2つです。

 

 1つ目は、全員を観察して随時介入することです。質問しやすい環境を作るために、参加者1人ひとりの様子を観察し、必要に応じて介入するようにしています。例えば、質問する人が偏っている時は、質問ができていない人に「◯◯さんは、何か気になることはありますか?」と振り、質問する機会を設けるようにしています。質問があればしてもらい、なければ「気になることがあればこのあとも気楽に質問してみてください」とソフトに促すようにしています。参加者全員に目を配りながら随時介入することで、ポジティブで安心するような雰囲気作りを目指しています。

 2つ目は、自己開発を助ける質問を投げかけることです。質問会議では問題提示者が抱える問題の本質を探るための時間と、振り返りの時間があります。振り返りの時間では「今回の質問会議を通して自分の強みだと感じたことは何ですか?」「前回と比較して成長したことは何ですか?」と、自分の能力や強みに関する質問を投げ掛け、メンバーの自己開発に繋がるように工夫しています。

 

 質問会議でコーチをしていると、1つの問題に対して沢山の視点があることが分かります。また、その考えはどれも間違いではなく、質問を通して本質を明らかにすることで、問題に対しての解決方法は1つではないと感じることができます。ALコーチを通して、質問会議の参加者が強みに気がついたり、質問力、問題解決能力などを伸ばす手伝いが出来たりすることに面白みがありました。どんな人でも挑戦でき、自分なりの強みを伸ばすことができる資格だと思います。

 

        ビジネス学部3年 LA(ラーニング・アシスタント) 堤 清香

 

<掲載書籍>※掲載許可取り済み

書籍  『実践アクションラーニング入門』

著書名 マイケル J. マーコード 著:清宮普美代/堀本麻由子:訳

発行元 株式会社ダイヤモンド社

資格取得に向けて、共立女子大学2号館図書館内の学修スペースで勉強しました。

 

共立女子大学2号館図書館で借りることができる本を利用しました。