2022年度、ビジネス学部 野沢ゼミナールでは、共立女子大学・短期大学の社会連携センターの支援により、福井市との地域連携プロジェクトに参加させていただきました。福井市は、2024年春の北陸新幹線福井駅開業を機に観光による交流人口増大を目指していることから、「福井市の観光による交流人口増大策の提案」というテーマで、昨年4月から2チームに分かれ本質的課題の分析から解決策の提案に取り組んできました。1月19日にオンラインで行われた最終発表はその成果の場でした。

　今まで学んできたビジネス関連の知識や培ってきたリーダーシップのスキルに加えて、3年ゼミナールの専門的な学修（マーケティングとデータ分析）を活かしながら、観光客のニーズや観光客を増やすための本質的課題を明確にし、その課題を解決するための提案を考えてきました。例えば、経済分析システムのRESASの活用は物事を客観的にとらえるうえで役立ちましたし、ペルソナ分析や共感マップ、カスタマージャーニーは、観光客のニーズや不満を明確にし、その解決策を考えるうえでとても役立ちました。最終的に、「若い女性に向けたSNSの運用方法」が本質的課題であると指摘し、独自のアンケート調査で実証しながら、「どのような投稿のサムネイルが目にとまるか」「SNS投稿にどのような情報が書いてあったら嬉しいか」をポイントにして提案に繋げました。

　最終発表では、福井市の方々に加えて、NHK、日刊県民福井、福井新聞のメディアの方々もご参加され、様々な視点からの質問や意見をいただき、とても勉強になったとともに、よい経験になりました。ちなみに、NHKニュース（1月19日、20日）で放送され、日刊県民福井（1月21日）、福井新聞（1月25日）で掲載されました。また、後日、福井市の方々から講評をいただき、高く評価をいただけたことに大変嬉しく思いましたし、今回の地域連携プロジェクトで、より地方創生を身近に感じ、プロジェクトに関われたことを誇りに思いました。福井市の皆さまには、1年間様々なご支援をいただいたことに、この場を借りて改めて感謝したいと思います。ありがとうございました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ビジネス学部　野沢ゼミナール3年

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　石橋　すみれ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　前原　夏美