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文芸学部ニュース詳細

更新日:2023年02月06日

授業紹介

【文芸学部】岡見さえ先生担当「課題解決ワークショップ」の一環で、特別講義を行いました。

岡見さえ先生担当「課題解決ワークショップ」の一環で、特別講義を行いました。

 2023年1月17日(火)、文芸学部フランス語フランス文学研究室の岡見さえ先生ご担当授業「課題解決ワークショップ」で特別講義を実施し、講師に東京バレエ団プリンシパルダンサーの柄本弾さんをお迎えしました。

 授業では、まず柄本さんが近年出演された二作品の映像と共にお話を伺いました。ジョン・クランコ振付『ロミオとジュリエット』バルコニー・シーンの映像では、この場面での恋心の高まりや、ラストシーンで我知れず涙が流れていたエピソードなどドラマティック・バレエを踊り、役を生きる醍醐味を、東京バレエ団のために歌舞伎『仮名手本忠臣蔵』から創作されたモーリス・ベジャール振付『ザ・カブキ』討ち入りの場では、現代からタイムスリップして仇討ちのリーダーになる由良之助役の演技、振付の特徴と、パリ・オペラ座など海外の劇場で上演した際の経験をお話しいただきました。また、NHKテレビ「旅するフランス語」ご出演時に実感された、ダンスとフランス語の結びつきもお話しくださいました。

 この授業で学生たちが取り組んだ「バレエをより身近にするには?」という課題について、柄本さんは「欧米では、映画に行くように気楽にバレエに行く文化を実感する。日本でも、まずは身構えずに劇場に来て、バレエの魅力を見つけてほしい」と語り、ファッションモデル活動などご自身のバレエ普及の試みもご紹介くださいました。学生との質疑応答も活発に行われ、貴重な特別講義となりました。

 

 

モーリス・ベジャール振付 「ザ・カブキ」柄本弾 photo: Kiyonori Hasegawa

 

 

ジョン・クランコ振付「ロミオとジュリエット」 沖香菜子、柄本弾 photo: Shoko Matsuhashi